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スターチス
『スターチス』
二人声劇台本(男:女=1:1)
声劇台本置き場…https://taltal3014.lsv.jp/app/public/script/detail/1420
※スターチスの花言葉…変わらぬ心
※リップ音有り。
《登場人物》
・橘 純香(たちばな すみか)…無意識に頑張りすぎてしまう。彼氏が大好き。
・大橋 和也(おおはし かずや)…優しい。彼女が大好き。
※男性は年下のイメージで書きました。
《本編》
純香 「ねぇ…。」
和也 「ん?どうしたの?」
純香 「……かまって?」
和也 「突然どうしたの?甘えたくなっちゃったの?」
純香 「最近、和也と話できてなくて…寂しくなっちゃったの。」
和也 「話は毎日してるだろ?何かあった?話してご覧?」
純香 「特に何かあったわけじゃないよ。」
和也 「純香はいつも無意識で溜め込むからなぁ…。今思ってること、まとめようとしなてていいから、僕に話してみて?時間かかってもいいから。」
純香「でも…明日も仕事でしょ?睡眠時間削りたくない。」
和也 「こんな時まで僕の心配してくれるなんて、純香は優しいね。そういうところも大好きだよ。」
純香 「…っ。いきなりそれは、反則だよ。」
和也 「どうして?好きだから好きだって言っただけだよ?照れてるところも可愛くて好きだよ。」
純香 「ちょっ…ちょっとまって。いきなりの過剰摂取は死んじゃうから、少しづつください。」
和也 「はははっ!過剰摂取ってなに?さっきは「かまって」って可愛くおねだりしてたのにー。」
純香 「っ!だって…それはっ…。」
和也 「それで、純香は僕にどうかまってほしかったの?教えて。」
純香 「っ………。頭よしよししてほしい。(よしよしされて)えへへへへ。うふ。」
和也 「そんなに嬉しいの?」
純香 「うん。頭なでてもらうの好き。」
和也 「そっか。他には?」
純香 「ぎゅってしてほしい。」
和也 「前から?後ろから?」
純香 「えっと…両方がいい。」
和也 「いいよ。おいで。」
和也 「いつも頑張ってるね。偉いね。もっと僕に甘えてくれていいんだからね?」
純香 「甘えてるよ?…ほら!」
和也 「もっともっと甘えてください。」
純香 「私が甘えるの苦手なの知ってるでしょ?」
和也 「ははっ…知ってる。僕が甘やかすのが早いけど、それだと自分から甘えるのと感覚違うんじゃない?」
純香 「んー?わからないや…。」
和也 「だから、純香から僕に甘えてください。 ずっと前からでいいの?(キス)」
純香 「え?!なにしてるのっ?!」
和也 「何って…キスしただけだよ?…口にしてほしかった?」
純香 「えっ…いきなりは反則だし、その…口にってのも…その…。」
和也 「んー???聞こえないよ?」
純香 「頭が嫌なわけじゃないけど、口だともっと嬉しいなって思って…。いや
ぁー!!今のなしっ!もう無理っ!恥ずかしすぎて死んじゃうー。」
和也 「ふふっ。外だとしっかりしてるのに、二人でいるときは甘えん坊さんになるの可愛い。」
純香 「んぅー!和也は全然わかってないっ!」
和也 「なにが?」
純香 「和也の『可愛い』の威力!私の心臓破裂しそうになってるんだよ?」
和也 「破裂’’しそう’’ならまだ大丈夫だね。」
純香 「んー!!!」
和也 「どうして逃げようとするの?」
和也 「どうしたの?固まっちゃったけど…。すーみーかー???」
純香 「そのぉ…心臓がね、ギュってなって、苦しくなっちゃうの。嫌だとかじゃないよ!…和也の事が大好きだから、その…。」
和也 「無自覚で溜め込んじゃうのもそうだけど、そうやって僕の事キュンってさせてることも自覚ないんだよね?」
純香 「え?私が?和也を?」
和也 「無自覚…。はぁー。まぁ、そういうところも含めて好きなんだけど…。僕の心臓も破裂しそうだよ。」
純香 「そんな威力ないでしょ?大袈裟だよぉー!」
和也 「じゃあ、僕の心臓の音…聞いてみます?」
純香 「えっ…。こんなに早くなってるの?いつも?」
和也 「純香といる時はいつも。電話してる時だって、メールしてる時だってこうだよ?」
純香 「えっと、照れくさいけど…嬉しい!私を好きになってくれて、ありがとう。」
和也 「……っ。それは僕のセリフだよ…。好きになってくれてありがとう。」
純香 「素直に甘えられない私だけど、これからもそばにいていい?」
和也 「当たり前だよ。むしろ手放す気なんてないから、ずっと一緒にいて。」
純香 「ふふふっ。だーいすきっ!」
純香 「んー。」
和也 「あれ?純香?眠くなってきちゃった?」
純香 「和也とギュってしてると安心して…。ふぁ〜。」
和也 「もう寝るだけだし、布団の準備してくるから待ってて。」
純香 「いーやーだぁー!置いてかないで、1 人にしないでぇー!」
和也 「寝室行くだけだよ?」
純香 「やだ。一緒に行く。」
和也 「わかった。じゃあ、一緒に行こう。」
和也 「準備できたからおいでー。」
純香 「うんっ…ふぁぁー。手、頂戴。にぎにぎして寝る。」
和也 「ふふふ。おやすみ。大好きだよ。(キス)」
純香 「また不意打ちしたぁー!私もチューする!(キス)」
和也 「純香…。こっち向いて?」
純香 「……。なぁに?…っ!!?」
(和也キス)
和也 「これは僕がしたかったから…。」
純香 「…眠気飛んじゃったじゃん。」
和也 「横になってたら眠れるから大丈夫だよ。」
純香 「うん…。おやすみなさい。」
和也 「おやすみ。」
(翌朝)
和也 「おはよっ。」
純香 「おはよー。……って、え?和也?今日仕事でしょ!なんてまだ家にいるの!」
和也 「実は今日休みなんだ。驚かせてごめん。」
純香 「休みだったんだ…。びっくりしたぁー。」
和也 「朝ごはん用意してあるから、一緒にご飯食べよ。」
純香 「うん。」
和也 「いただきます。」
純香 「いただきます。…和也は朝からしっかり食べられて凄いね。」
和也 「小さい頃から、遅刻してもいいから朝ごはんはしっかり食べなさいって親が用意してくれてたから。」
純香 「そっかぁー。」
和也 「ごちそうさま。」
純香 「ごちそうさまでした。」
和也 「よいしょ。今日は家でゆっくりする?それとも出かける?」
純香 「んー。おでかけも魅力的だけど、今日はお家でまったりしたいなぁー。」
和也 「じゃあ何か見る?話する?」
純香 「お話したい。」
和也 「なんか久しぶりに休みの日にまったりしてる気がするなぁ。」
純香 「和也が前もって「お出かけしよう」って色々調べてくれてるもんね。いつもありがとう。」
和也 「僕が純香と一緒に行きたいところに行ってるだけだよ。」
純香 「私が気になってるって言ってたお店だったり、映画観に行ったりしてるでしょ?私のこと凄く見てくれてるし、ボソッと言ったことも覚えてくれてて嬉しいよ。」
和也 「大好きな彼女の行きたいところに一緒に行きたいのは普通だよー。」
純香 「んー。人の為にってのはわかるんだけど、それをしてもらう立場になると不思議な感じなんだよねー。」
和也 「純香って弟さんいたんだっけ?歳結構離れてたよね?」
純香 「10 歳下だからねぇ…。小学生の時からお世話してたよ。親も働いてたし、私がしっかりしなくちゃって思ってたなー。」
和也 「小さい時から頑張るのが普通になっちゃってたから、甘えるのが苦手なのかもしれないね。僕は妹がいたから甘やかしすぎて親によく怒られてたよ。」
純香 「優しいお兄ちゃんなんだろうなぁー。今も私、甘やかされてるし。」
和也 「え?甘やかしてるつもり無いよ?本気出そうか?」
純香 「えっ…本気…???そんなの私の心臓もたないよぉ…。」
和也 「少しづつにしてあげるから、慣れていってね。」
純香 「ぜっ…善処しますっ。」
和也 「僕に甘えるの慣れてほしいし、ずっと一緒にいなきゃなー。まぁ、純
香を誰かに渡すつもりなんてないけど。」
純香 「へへへっ。私だって和也以外の人と一緒になんて想像できませーん!」
和也 「あのさ。」
純香 「ん?どうしたの?」
和也 「これからもずっと一緒にいてくれますか?」
純香 「もちろん!これからも一緒にいてください。」
END