壁ドンって難しい
『壁ドンって難しい』
二人用声劇台本(男:女=1:1)
声劇台本置き場…https://taltal3014.lsv.jp/api-server/public/share/script/6568
《登場人物》
・千明(ちあき)…高身長。クール系女子。可愛いものに弱い。
・悟(さとる)…低身長。うさぎ系男子。自分の武器を理解して遺憾なく発揮している。
《本編》
千明:(M)私はなぜ彼に『壁ドン』されているのだろうか…?
悟:「ねぇ、千明ちゃんは僕のこと好き?」
千明:「えぇっと…。今、告白されてる?」
悟:「僕は千明ちゃんのこと大好きだよ。」
千明:(M)何この可愛い生き物。上目遣いは反則では?
悟:「千明ちゃん?」
千明:「えっと…。ごめん、ちょっと離れてくれる?」
悟:「あっ…ごめん。」
千明:「あのさ。」
悟:「なぁに?」
千明:「あれって所謂“壁ドン”だよね?」
悟:「うん!そう!きゅんってしてくれた?」
千明:「んー。きゅんは…してないかな。」
悟:「なんで?もう少し違うタイミングが良かったかな…。」
千明:「いやぁ、タイミングってわけじゃないかなぁ…。」
悟:「え?そうなの?壁ドンって難しいなぁ。」
千明:「ねぇ、これって私が悟に壁ドンするのって…あり?」
悟:「それは男として断りたいかなぁ…。」
千明:「そっかぁ、やってみたかったんだけどなー。残念だなー。」
悟:「僕が千明ちゃんに弱いの知ってて言ってるでしょ。」
千明:「えぇー?そんなことないよー。」
悟:「絶対嘘だね!」
千明:「もう。」
0:【千明壁ドンする。】
悟:「……!!?」
千明:「大人しく壁ドンされときなよ。」
悟:「え…ちょっと。」
千明:「なぁに?もしかしてだけど”きゅん”ってした?」
悟:「へ?いやいやいや!そんなわけ無いじゃん。何言ってるんだよ、もう。」
千明:(M)ぜっっったい照れてるよね?可愛すぎるんだけど…!
悟:「…?千明ちゃん?どうしたの」
千明:「んぁ?あぁ、ごめんごめん。」
悟:「ところでさ、これっていつまでしてるの?」
千明:「悟がもう壁ドンしないって約束してくれたらやめてあげるよ。」
悟:「うぇ?えぇ…。わかったよ。」
千明:「はい。じゃあ、壁ドンはもう禁止だからね。」
悟:「約束だからね!いいもん、また違う攻め方するんだから!覚悟しとけよな。」
千明:(M)まだあの可愛さに耐えなきゃならんのか…。
:―END―