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癖✕充(へきじゅう)

『癖✕充(へきじゅう)』
三人用声劇台本(男:女=1:2)
声劇台本置き場…https://taltal3014.lsv.jp/app/public/script/detail/2073

《登場人物》
・結希(ゆうき)…里美と付き合ってる。梓と幼馴染。
・里美(さとみ)…結希と付き合ってる。梓の親友。
・梓(あずさ)…結希と幼馴染。里美の親友。


《本編》

梓 それは突然始まった…。

里美 「制服っていいよねぇ〜」

梓 「…は?突然どうしたの…。」

里美 「え?良くない?制服。」

梓 「学ランとかブレザーってこと?」

里美 「んー。それもいいんだけど、仕事の制服!なんかこう…ぐっとこない?」

梓 「なんかこう、ぐっと…?」

里美 「うん!梓は?」

梓 「んー。私は、布面積かな…。」

里美 「…?どういうこと?肌が見えてた方が好きってこと?」

梓 「違う違う!その逆!布面積が多い方が好きなのっ!」

里美 「え?そうなの???」

梓 「隠れてるからこそ想像をかきたてられるでしょ?」

里美 「んー?なるほど?」

梓 「絶対わかってないでしょ w」

里美 「だって大体は肌色成分多い方が胸踊る人多いし…。」

梓 「その『胸踊る』って言い方はどうかと思うけど…。」

里美 「じゃあなんて言えばいいのよー?」

梓 「そんなこと知らないよ。手首とか足首とか部分的に見える肌に色気を感じるんだよ?」

里美 「私にはまだわからないや…。梓…大人だぁ。」

梓 「いや、大人とか子供とか関係ないからね?私小さい時からこうだし?あと、ダボッとした服も好きだけどボディーラインのわかる服の方がもっと好きだなぁー。」

里美 「そっかぁーそういう好きもあるんだね。」

梓 「というか、いきなりどうしてそんな話しだしたの?」

里美 「自分が好きな物を好きになってくれたら嬉しいじゃん。」

梓 「確かに…それはわかるけど。」

里美 「もちろん相手には相手の好きなことや好きなものがあるでしょ?それも私は知りたいんだよねー。」

梓 「だから聞いてきたって訳ね。」

里美 「そうそう!!!他にはきゅんってするようなものある?」

梓 「んー。私は筋肉とか、血管とかにきゅんとくるかもしれないなぁー。」

里美 「わかるー!!!骨もいいよねー!」

梓 「骨?ちょっとそれはわからないかも…。」

里美 「えぇー!血管できゅんとくるなら、骨もきゅんとくると思ったのにぃー。」

梓 「筋肉の付き方とか、血管の浮き出具合とかに異性を感じるからきゅんとくるんだと思うけど、骨ってなると筋肉とはあまり共存してるイメージないからなぁー。」

里美 「骨の可能性は無限大だよ?筋肉あろうがなかろうが、拝めるんだから!」

梓 「たとえば?」

里美 「代表的なのは鎖骨と肩甲骨だね。」

梓 「どっちも太ってたらわからなくなるじゃん。筋肉の有無は関係なさそうではあるけど…。」

里美 「梓はわかってないなぁー。」

梓 「は?なによそれ。」

里美 「骨に乗ってる脂肪にもきゅんと出来るじゃない。」

梓 「脂肪にはきゅんとすることはないかな。」

里美 「まだ魅力に気づいていないだけなんだよなぁー。」

梓 「そんな魅力気づきたくないよ…。」

里美 「今以上に語らえるじゃん…。」

梓 「てかさ、あんたずっと彼氏の前でどんな話してんの?大丈夫なの?」

里美 「え?全然大丈夫だよ〜!ね!結希♪」

結希 「特になんとも。いつものことだし、楽しそうだなぁーって。」

梓 「愛されてるねぇ〜。」

里美 「ありがとう!うふふふ。」

梓 「里美はさ、結希とこういう話するの?」

里美 「ううんー。あまりそういう話にならないなぁー。」

梓 「そうなんだ。ちょっとー結希?あんたは里美のどんな服装がぐっとくるの?」

里美 「えっ、梓!」

結希 「 俺は里美が何着てても気にしない…どれも可愛いし。てか脱がしたら一緒だしな。」

里美 「…?!ちょっ!!!ちょっと結希!!!!梓の前でそういうこと言わないでよ!恥ずかしいじゃんか…。」

結希 「照れてるの?可愛いな。」

里美 「だからそういうのもめてよー!」

梓 「(小声)しれっとイチャついてやがる…。」

結希 「梓、もう話済んだなら里美もらっていきたいんだけど…。」

梓 「あっ、もういいよ。またねー。」

里美 「今度二人でどこか遊びに行こうねー!」

梓 「うん!んじゃ、二人ともお幸せにぃ〜!」

結希 「梓に言われるまでもなく幸せにするから任せろっ!」

里美 「結希ったら…えへへ。」

梓 「はぁ、最後までイチャついてんなぁ…。結希だけ爆ぜればいいのに。」

END

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