デジタルポテンショメータ:ただのかっこいいツマミ以上のもの

さて、あなたはいつもの回路基板をいじっている―特別なことはなく、ライトを調光したり、センサーのしきい値を調整したり、出力電圧を設定したりしているだけです。しかし、1つ気になることがありませんか?それは、嫌でもつまみたくなるポテンショメータ。あの小さなツマミを使って、電圧を設定したり、設定を調整したりしているのはわかります。でも、これって何度も同じことをやるのは面倒じゃないですか? デジタルポテンショメータを使うと、これが解決できるんです!

問題点:またポテンショメータをいじるのか?

さて、この話の前提として、普通のDIYプロジェクトでは、ポテンショメータの値を1回設定すれば、それでOKということが多いです。しかし、もしあなたのプロジェクトが、高出力LEDを使って、高効率のブーストコンバータで光を調整するものだったらどうでしょう?LEDは最大32Vで明るく光っていますが、日中の異なる時間帯で光の明るさを調整したいと思いますよね。太陽が沈んでくる?LEDの明るさを落としたい。昼寝の時間?さらに暗くしたい。

そこで思うのは、「ポテンショメータの値を動的にマイコンで調整できる方法はないのか?」ということ。そこで登場するのが、デジタルポテンショメータです。これこそが、あなたが探し求めていた解決策なんです!

デジタルポテンショメータ登場!あなたの新しい親友

この小さなICチップは、回路の中でほとんど目立たない存在ですが、実は大きな効果を持っています。これを使えば、抵抗をデジタルで調整して、電圧を自在に操れるようになります。もうツマミを手で回す必要はありません。その代わりに、I2CSPIを使って、デジタル信号で抵抗を調整することができます。

最初に使用したデジタルポテンショメータは、X9C103X9C104でした。これらは、最初に手に入れやすかったものです。しかし、たくさんの種類のデジタルポテンショメータが市場にあり、それぞれに特長があるので、データシートを見て、どれを選ぶべきかを検討しました。

次に、実際の使い方に進みましょう。例えば、デジタルポテンショメータには3つのデジタル入力端子があり、これらを使って回路を動かすことができます。最初に、タクタイルスイッチプルアップ抵抗を組み合わせて、ボタン操作でポテンショメータの設定を変更しました。

デジタルポテンショメータの弱点?

デジタルポテンショメータは非常に便利ですが、解像度に限界があるため、ポテンショメータを使った電圧分割には少しばかりのステップが発生します。たとえば、5Vを分割する際、100段階で分割されるので、細かい調整が必要な場合には少し目立つかもしれません。しかし、もっと高解像度のものも選べるので、解決できる問題です。

さらなる挑戦:高電圧にも対応する

そして、さらに挑戦が待っています。例えば、ブーストコンバータのような高電圧の回路では、ポテンショメータの端子がショートすることがあるため、うまくいかない場合もあります。最初に使ったX9C103は、耐電圧が低いため、テスト中に破損してしまいました。

ですが、すぐにMCP 41HV51-10kという高電圧に対応したデジタルポテンショメータを手に入れました。これなら最大36Vまで対応でき、精度も向上します。さらに、SPI通信を使って制御しなければならない点が少し面倒ですが、問題なく動作しました。

まとめ:デジタルポテンショメータの可能性

これで、デジタルポテンショメータがどれだけ便利で強力なものか、そしてどんなプロジェクトに適用できるのかがわかりました。機械式ポテンショメータをデジタル化することで、調整が簡単になり、さらに高精度で制御できるようになります。
もちろん、文中で言及したチップはすべてSZCで見つけることができますよ!

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