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常同行動

動物園で暮らすこが、狭いガラス窓のへりをを行ったり来たり。
広い空間が与えられているにもかかわらず、ストレスからくる反復行動らしい。
画面をながれる動画は、どうも、昔のわたしと重なって見えた。
六畳ワンケーでぐるぐる回っていた様子を俯瞰してみると、あのことわたし、ほぼおんなじじゃないだろうか。
夜に床に就いても早朝にはぐるぐるしていた。
休みの日はほぼ一日ぐるぐるしていた。
ベランダにつながる高窓にタッチして、キッチンへ向かって折り返して、あたまの中は、過去の選択の失敗をひたすら反芻していた。
ずっと絶望してた。
あのこのあたまの中も、なにかに絶望しているのだろうか。
できれば、なにも浮かんでいないといい。
身体が反射的に反応しているだけで、あたまの中は苦しんでいないといい。