ここではない、どこか
高校時代、アメリカに1年留学した。
渡米して2週間くらいかな。
それくらい経った頃、こう思ったのを覚えている。
「え、本当に、アメリカって、あるんだ・・・。
で、みんな、本当に英語話してるんだ・・・。
本当に本当に、みんな本当に、話してるんだ・・・。
セリフじゃなかったんだ・・・」
「そりゃそうだろ!!」
ってツッコミたくなりますが(笑)
当時の私は心のどこかで
信じていなかったみたい。
日本以外の場所が確かにあって
そこでは誰かが
本当に、生きているということを。
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「ここではない、どこか」が
この世界にはあるということ。
「ここではない、どこか」には
たくさんの命が宿っていて
それぞれに、生きているということ。
それを潜在的に理解することができたことが
私が留学で得た1番の宝物だ。
そして、他言語を知ることは
まさに「ここではない、どこか」に
生きる人々のエネルギーに触れること。
それは、自分とは違う存在に対する
思いやりや、想像力に繋がる
とても平和な行動だ。
ちょっと大げさかもしれないけれど
私は本気で、そう思っている。
他言語を知ることは
「ここではない、どこか」や
「自分ではない、誰か」に
思いを馳せることなんだ。
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