キャラクターの話
お前note出すの遅すぎだろ‼️
すみません。どうしても今日までやってたことの話が書きたくて、というか、その出来事がヒントになるだろうと思っていたので書く書く詐欺してました。
っていうのはメッチャ言い訳です。シンプルに私の怠惰です。ごめんなさい。
中央区のマスコットキャラクターが決まった
手稲区ならていぬ、北区ならぽっぴぃみたいな感じで、札幌市の各区にはそれぞれマスコットキャラクターがいますが、中央区は今まで区のキャラクターがいなかったんですね。
中央区もつくろうぜ!!ということになったらしく、デザイン案を募集して、12案に絞ったよ〜という所で、昨年の秋頃に選考委員としてキャラを選ぶ大事な会議に参加させてもらってました。
それで決まったのが中ウォークんです。そして今日は(日付変わっちまったが)、中ウォークんの着ぐるみとラッピング自販機のお披露目会に参加してきました。
中ウォークんは市電をイメージしたキャラクターです。頭には市電が電気を取り込むパンタグラフの代わりに「中」の形のぜんまいねじが付いてて、まあとにかくこいつは市電ということです。
選考に残った12案の中には、キャラクターデザインとして美しく整っているように見えるものもありました。正面立ち絵だけでなく、横や後ろのデザイン、表情差分を用意した、明らかにクオリティの高い案が2案ほどあったと思います。でもそれらは市民投票で中ウォークんを超えられなかったし、投票後の話し合いで、私たちもデザイン性の高さについては言及しましたが、結局選ばれなかったわけです。
中ウォークんは、一見するとシンプルなデザインで表情もわりとふつうです。それでもこいつに決まった理由は「市電」であったことですね。市電をデザインに取り入れた案は、中ウォークんともう1案しかありませんでした。そして、その2案が市民投票1位と2位だったんです。投票した中央区の人たちは子どもも多かっただろうし、そんな深く考えずに選んだと思いますが、だからこそ無意識に市電要素のあるキャラを選ぶほどに、中央区民にとっての市電は重要なものなんだろうと思います。
そもそもなぜまちにキャラクターが必要なのか?
今回のようなまちのマスコットキャラは、それこそすみっコぐらしのようにキャラそのものを商品として売ったりするわけではありません。彼らはまちをアピールするために存在しているのでしょうが、マスコットキャラのおかげで観光客が一気に増えた!とか、財政が潤った!などということはそこまでないはずです。そういった利益的なものを求めるなら、有名なイラストレーターにデザインを考えてもらうとか、もっと尖っていて話題になりそうなデザインにするとかしていると思います。
でも、そうしない、する必要がないのは、まちのマスコットキャラクターがまちのシンボルになる役目をおっているからです。シンボルなら既に各区にはシンボルマークがあるからいらないんじゃね?とも考えられるのですが、残念ながらシンボルマークには可愛いお顔はないですし、まちの施設に現れることも、住民に挨拶することも無理です。それに、シンボルマークは基本そのまちの要素を凝縮し、削ぎ落とし、洗練されているので、マークを見ても区の特徴とか雰囲気とかは分からないですよね。シンボルマークはあくまで、まちがまちとして存在し、成立していることを示す印の役割を負っているにすぎないわけです。それだけでは不十分であると判断したから、どのまちもこぞってマスコットキャラクターを作り出すようになったのだろうと思います。
改めて卒研の話
キリがなくなってきたので〆ます。
このまえ提出した研究計画書には、人はキャラクターを生む、愛でることによって、他者や社会を理解しようとしているみたいだけど、そういう理解とかつながることを促すようなキャラはどうすれば生み出せるのかな?それが誰にでもできるような方法はないのかな?みたいな内容を書いていました。で、やっぱり今回つらつら述べたことを踏まえてもこのあたりの関心は変わっていないというか、むしろ強固になりました。今回の中ウォークん、デザイン自体は長崎のグラフィックデザイナーの方が考案したものだそうですが、区民投票の結果も考慮し決定したものなので、区民と中央区の間柄を取り持つキャラクターといえると思います。どのくらいしっかり取り持ってくれるのかは、今後の中ウォークんの活躍に乞うご期待!という感じで、注目していきたい所存です。がんばれ!中ウォークん!!
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