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into the woods
あれは恐竜が生きて…いや、確か高校生…の時。ブロードウェイミュージカルのCDを聞きまくりながら受験勉強していたあの頃…。(それって…勉強だったの?)
42nd street、Guys and Dolls、CATS、オペラ座の怪人、レ・ミゼラブル、ドリームガールズ…ほかにも数え切れないけど、その中の1つが「イントゥーザウッズ」でした。全編が歌のミュージカル、というのが、ジーザスクライストスーパースターやレ・ミゼラブルやキャッツなどからスタンダードになりはじめ、た、頃といえるでしょうか
マイ・フェア・レディや、王様と私、サウンドオブミュージックをスタンダードとしてみてきてわたくしとしては、ロイド・ウェバーのミュージカルも、…そーくるんだ!!っておもったけれど、ソンドハイムの楽曲は、…?????なんっぢゃこりゃ?というびっくり驚きな音の集まりでした。
トニー賞をみながら、このひとが魔女やってたバーナデット・ピータースっかいな!!とお目目キラキラさせてテレビの前に張り付いていた事もおもいだします。曲を聞いては思いをめぐらし、「ミュージカル」という冊子にあったイントゥーザウッズの、劇評だったかな?を読んでは想像し、CDに付いてる小冊子の写真みながら、こんな場面なのかなー、どんな風に舞台転換するのかなー、と妄想を繰り返し…(YouTubeとかない時代です(^^;;念の為…)
いよいよ観られるか?!とおもった日本での初演時は地方住み&子育て中で観劇できませんでした。
そしたらですよ。
そこから随分あとではありますが、映画になりまして。もちろんみましたが、まぁ…それなりにがっかりいたしました。
魔女はバーナデット・ピータースぢゃ、もうだめだったのかなー…。なんで王子と狼が同じ役者さんぢゃないのかなー?とか、あれ、ここそんなんだったった?みたいなこととか(まぁ、元々が思い込みだから私がまちがってるんだと思うけれど笑笑)
なんだよなんだよ、楽しみにしてたのにぃ、まったくぅ…といじけておりました。
そしたら、なんとですよ。
望海風斗さんが魔女をなさるというではないですか!?
そうなんです。私宝塚が好きで、そもそも「趣味:観劇」の人生は安奈淳さんのオスカルからはじまっております。
前置きながーーくなりましたが、そうなんです。それっくらい楽しみにしてたんです。今度のイントゥーザウッズをみるのは。
大好きなのぞみさんが魔女なら!
あの曲をのぞみさんで聴けるなんてっ!!
望海退団のショックは一気に昇華へと向かいました。
おまけに毬谷友子さんもご出演!
声だけだけど麻実れいさんも!ああ…あの頃の雪組が(T_T)
福井貴一さんも、好きだったんです。
「ファンタスティックス」のエルガヨ…素敵でした…。舞台でのお姿は、「蜘蛛女のキス」以来かも?
観劇当日「昔むかし」、と福井さんが言った時、ひゃー、老けちゃったけどかっこいいー!!とウキっ!とした次の瞬間…
I Wish!と頭で一緒に歌い出した私の脳は混乱しました…
…?え?いまなんていった?
という間に歌は容赦なく進む…
…えー??なんていったの??
…しばらくしてやっと「ねがう」と言っていた事がわかっても、その他の歌詞も全然聞き取れないし、私の耳がおかしくなければ、あれー、そんな音程だった??私おかしい??ソンドハイムの不協和音的な音楽って、…これであってますかー??と言う感じで冒頭の導入部分が全く頭に入ってこなくなってしまいました…
ミュージカル畑では無い俳優さんが主要キャストにつく、って、そりゃその昔はよくありました。っていうかそういう方が多かったかな?歌えないけど有名な俳優さんで役に合ってるから、というキャスティングということですが…。(ま、事情は集客とか…他にもあったかもしれないけど)
ところが私が結婚からの子育てで舞台鑑賞から遠ざかっているうちに時代は進み、今じゃミュージカルみにいって、歌えない人が真ん中にいたり、踊れない人が踊る役やってたり、っていうことがなくなってきてました。こんだけ歌えるから、ダンスの人ではないのでしょうねー、と思ったら…バリバリに踊れたり…。その逆も。嬉しい思い違いだらけで。
だから役者さんの好みで、あーちょっと思うてたのと違う…と思うことこそあれ、技術的になんであのひとが?っていうことに遭遇する事がなくなってきていたので…今回の事態は、ちょっと、驚きを通り越して、…なぜ??どんな力が働いてこのキャスティング??というはてなマークで頭がいっぱいです。
宝塚や歌舞伎の舞台は、帝劇やオーブ、日生で上演されるミュージカルとは別だと、わたしは考えていまして…
宝塚や歌舞伎は、俳優の育成も含まれての舞台だとおもっているのです。未熟な芸も丸っと受け入れて、がんばれ!将来楽しみにしてるからねっ!って応援するシステムという…。
それでも高いお金払ってるんだからー、というかたもいらっしゃるけど宝塚と歌舞伎はこの長い見守りシステムによって保たれてると私は思っています。
もちろん誰にでも初めてはあるし、挑戦される事でミュージカル畑の裾野のが広がることはとても嬉しいのです。
でも、今回の場合
「ソンドハイムのミュージカルをやる」というスタートな時点で、なぜ歌える人を揃えなかったのか?という疑問…が…。疑問…が。はてなマークが止まらない。ミュージカルに出たいとずっと頑張ってきた新人さんの活躍の場になったほうがどれだけよかったか…って…。
制作側、または演出家の方のキャスティングの意図が汲みきれず…。ため息ばかり。
今回一緒に観劇したかたが、宝塚は大好きだけど、外のミュージカルは見ず嫌い…という人だったのですが、観劇後に、「宝塚で歌えないと言われてる人でもそれなりに唄えてたってことなのかな?でも外部はもういいやー。」と言ったのを聞いて、いやほんとに近年では稀にみる状況の舞台だから…それだけは覚えておいて〜( ˘ ˘̥ )外部もあきらめないで〜!という事しか言えなかった私です。
望海さんは、素晴らしかった。
LAST Midnight、もう一度聞きたい。
豆っ!の歌も。そして逆さまでなんであんな声がでるのでしょうか?
毬谷友子さん、懐かしくて嬉しかった。とんちゃん声低くてびっくりしました。
福士誠治さん、猿之助に舞台スキルを鍛えられたか…。ずーっと拍手が起きなかった中、GIANT in the SKY、で起こった拍手!これからへの期待も込めて私も心から拍手しました。
王子のお2人。お歌素晴らしかったです!ただ、個人的な考えですが、1幕の王子様は、本当の王子様であってほしかった。シンデレラが逃げてるのが、王子が変な人だからみたいにみえてしまって…。王子は変でも、玉の輿だから!のようにみえてしまって、それではシンデレラもお姉様たちと一緒では?と思ってしまった。
1幕の最後に、可哀想な境遇だけれど心の優しいシンデレラが素敵な王子様とハッピーエンド!よかったねー!(T_T)!……となる事て、2幕でイケメン王子は不誠実だったという現実に、えーー!!っとなるんだと思うんですけど…ちがうかな。
シンデレラまでなんか変な感じになっちゃってましたね、なんとかじゃー、とかって…必要だったのかな…。
せっかく容姿も素敵なお二人をあんなふうにする必要があったのか...なぁ
悪い巨人はやっつけられて、貧乏なジャックはお金持ちになり、パン屋夫婦にも子供ができて
悪い狼は死に、おばあちゃんと赤ずきんもたすかり、みんな幸せになりましたとさ!めでたしめでたし…
な、はずの1幕のラストが、ハッピーエンドだったのかすらイマイチよくわらかない展開だったので、2幕がぴりっと効いてこなかったなーと…。
と……ここまで書いたあの日から
随分たったようです…笑笑
ソンドハイムが亡くなってすぐの公演だったこともあり、演出もキャストも、なんでこんなことになってしまったの?感が溢れ出ておりますが、あの作品を好きだという方もいらっしゃるだろうに私ごときの不平不満をさらすこともないか?当たり障りなくつぶやきだけやっていこうかな、と思ったようなきがします。
でも下書き残ってたし笑
あの時の思いはまだ更新されていなかったし笑
太平洋序曲みたし笑
もうよっぽどの人以外ここにはたどり着かないだろうと思い、備忘録としてあげておこうとおもいまーす。
はぁ…。のぞみさんにこれからやって頂きたい役を印して終わりと致しましょうか…
「王様と私」アンナ先生 (ケンワタナベと共演希望)
「スウィニートッド」ミセスラベット
「Little night Music」道化師のソネット歌う役
「サンセット大通り」ノーマデズモンド
「蜘蛛女のキス」蜘蛛女オーロラ
「スカーレット・ピンパーネル」パーシー…
「GUYSandDolls」ネイサンデトロイド…
…あ、あれ??
なんか混ざってるけど…
演っていただきたいから書いておく。
以上です