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【限定ビール】ロッゲン リリースです!

Beer Style

Style:Roggen
Color:Brown
ABV:5.0%
IBU:8
Recipe:Saito
Brewing:Kimura

Tasting Note

ライ麦麦芽をたっぷり使用したフルーティーでスパイシーな風味を感じるドイツ発祥のエールです。

人は無謀だと言うけれど、それでも挑戦したいビールがある。なぜなら、美味いから。今回はそんなビールのお話です。

ドイツビールにインスパイアされた澄川麦酒ではたびたびドイツの伝統的なビアスタイルに取り組んできました。
今回のロッゲンビアも南ドイツの伝統的なスタイルですが、その醸造に掛かる手間や仕込みの難しさから近年では仕込むブルワリーの少ない、いわゆる「幻のビール」となっています。

「幻のビール」と言われる所以は、ずばりその無謀な醸造方法にあるでしょう。
ドイツ流の伝統に則れば、仕込みの50%以上のライ麦麦芽を使用すること、デコクションマッシング、ノーブルホップを使用するといった製造方法が一般的となります。
製造現場にいる方なら思わず眉間に皺が寄りそうな、いかにも手間のかかる仕込み方法です。
(ライ麦は粘度が高く、糖化中の撹拌、ろ過、麦汁移送などの工程に粘度は強く影響を与えます。粘度が高いと窯底に麦芽がへばりつき、上記の工程の支障となり仕込み時間の大幅なロスとなるのです。)
ライ麦やオーツ麦などはこのように高い粘度を持つため、仕込みに影響を与えない少量使用に留めることが一般的となってきた昨今で麦芽の半分をオーツで挑むという無謀なスタイルはその名の通り「幻」となりかけています。

今回、社長である齋藤の無茶ぶり(笑)を押しのけ、全体の40%のライ麦を使用して仕込みを行いました。

色は白濁したブラウン。とろとろでまろやかな口当たりとフルーティーな香り、ライ麦のほのかな酸とスパイシーさが漂うアロマが溶け込んだ至極の1杯です。
1バッチ(120L)のみの仕込です。大変なので、来年まで追加の仕込はありません。
はっきり言って美味い、と言わせて頂きます。
直営店「ビアパブ・ひらら」で先行発売です!お早めにどうぞ!!

筆:木村