出口王仁三郎「神示の宇宙」現代語訳④

神示の宇宙 その一


神示の宇宙 その二


神示の宇宙 その三

神示の宇宙 その四

「瑞月憑虚空(ずいげつこくうにかかり)、照破万界暗(ばんかいのやみをしょうはす)」は、神示の一端である。

瑞月王仁(わたし)は、前述のように、現代の盛んな学説に少しもこだわらず、霊界にあって見聞きしたそのままを、出放題に喋るだけである。
これについては、世の中全体の学者が邪説(じゃせつ)怪論(かいろん)として、攻撃の矢を向けてくるだろう。

大空(たいくう)にある無数の星辰(せいしん=星のこと)の中には、光度に強弱があり、厚薄(こうはく)があって、色や光が一定していないのは、決して、星の老若大小によるものではない。
水火調節の分量および、金、銀、銅、鉄などの含まれる量によって、さまざまに光色が変わって見えるだけである。
の分量の多い時は白色になり、の分量が多い星は赤色になる。
星の高低や位置によってさまざまな光色をそれぞれ発射している。
星の光が、☆のように五光射形(ごこうしゃけい)に地球から見えるのは、の分量が多い星であり、*のように六光射形(ろくこうしゃけい)に見えるのは、の分量が多い星である。
の字の各端(かくたん)に○を付けてみると、5つの○になる。天をかたどり、火をかたどる
またの字の各端(かくたん)に○を付けてみると、*のように六つの○になる。
水をかたどり、地をかたどる
このように、五光射星(ごこうしゃせい)六光射形(ろくこうしゃせい)は天上にあって、水火含有量の多い少ないを表している。
また、は太陽のように、自動傾斜運動は行わず、月球のように星自体が安定して光っているから、五光射、六光射がよく地球から見えるのである。
太陽もまた、星のように安定し、傾斜運動をしなかったら五光射体もしくは六光射体に見えるのであるが、太陽は自動傾斜運動激しいので、光射体が丸く見えるのである。
例えば、蓄音機(ちくおんき)の円盤に、色々な画や文字を書いておいて、回してみると、いろいろな形の書画(しょが)がレコードと一緒に丸くなって見えるようなものである。

また北斗星というのは、北極星に近い星であって、七剣星(しちけんせい)または破軍星(ぐんはせい)と呼ばれている。
この七剣星は、天の瓊矛(あまのぬぼこ)とも言い、イザナギの神、イザナミの神が天の浮橋に立って、漂っている泥海の地の世界を、塩こおろこおろにかき鳴らした宇宙修理個成(しゅうりこせい)の神器である。
今日も、私たちの国から見ると大空の中北部の位置にあり、太古のまま日、地、月の安定を保持している。

また北斗星は、円を描いて運行しているように地上から見えているが、これは大空傾斜運動と、大地傾斜運動の作用によって、北斗星が運行しているように見えるだけである。
万が一、北斗星が運行するようなことがあったら、天地が大変なことになる。
しかし、他の星が地上から見て、東天から西天に沈むように見えるのにも関わらず、北斗星の運行軌道の東西南北に頭を向けて、天界を循環するように見えるのは、大空の中心と大地の北中心の場所にあるため、他の星たちと同じようには見えないからである。
例えば雨傘を拡げて、その最高中心部に北極星、やや下に北斗星の絵を描き、そのほかの傘の一面に星を描いて、直立してその傘の柄を握り、東西南北に傾斜運動をさせてみると、
北斗星円を描いて軌道を回るように見えて、広い端の方になるほど、描いた星が東から西へ運行するように見える。
これを見ても、北斗星が北極星を中心に丸い軌道を運行しているわけではないことが分かるだろう。

また、太陽の光線の直射の中心は赤道だが、大地の中心は北極、すなわち地球である。
大地の中心に向かって、大空の中心である太陽が合わせ鏡のような場所にあるとすれば、地球の中心である北部の中津国(なかつくに)=我が日本が赤道でなければならない、と言う人がいるが、
太陽傾斜運動地球傾斜運動の関係により、光線の中心が、地球の中心、すなわち北部にある我が日本直射しないようになっている。

また、赤道を南に離れるほど、北斗星や北極星が段々と低く見え、ついには見えなくなってしまうのは、大空と大地の傾斜の程度と、自分のいる位置とに関係するからである。
これも、雨傘を上と下と2本合わせて、傾斜回転をしながら考えてみると、その理屈がはっきり分かってくる。


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神示の宇宙 その五 (最終回)

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