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お香について

お香っていうとお線香のイメージが強いのかな?
最近ではペーパーインセンスみたいな、チルなお香も流行ってたり
しますよね。

私は合成香料不使用のお香を自作しています。
お線香とか、三角コーンのものとか。


三角コーンのお香


そんなお香の歴史について◎
遡るとなかなかのボリュームになるのでサクッと。

お香の歴史は、古代の宗教的儀式や儀礼にまで遡ります。日本におけるお香の歴史も非常に深く、その起源は仏教の伝来と密接に関連しています。

古代(6〜8世紀)

お香が日本に伝わったのは、6世紀頃に仏教が中国や朝鮮半島を経て日本に伝来した時期とされています。お香は主に宗教的な儀式や仏教の法要で使われ、寺院で焚かれる香の煙は、煩悩を浄化し、神聖な空間を作り出すと考えられていました。この時期には、香木(こうぼく)や沈香(じんこう)が使用され、その貴重な香りは上流階級や寺院で重宝されました。

奈良・平安時代(8〜12世紀)

奈良時代には、お香の使用が貴族階級に広がりました。特に平安時代には、宮廷の儀礼や貴族の生活の中で香を楽しむ文化が発展します。この時期の貴族は、香を焚くことで衣服や部屋に香りをまとわせ、香りを使って自らの品位や教養を示しました。また、香りを調合して独自の香を作り出す「練香(ねりこう)」という技術も発展し、これが香道の基礎となりました。『源氏物語』などの平安文学には、香を用いた優雅な生活の様子が多く描かれています。

鎌倉・室町時代(12〜16世紀)

鎌倉時代になると、武士階級の間でもお香が広がりますが、特に室町時代に入ると香道(こうどう)という文化が確立されます。香道は、茶道や華道と並ぶ日本の伝統的な芸道の一つで、香りを楽しむだけでなく、精神的な修養や礼儀作法を重んじるものです。この時期に香道の形式や流派が形成され、香を楽しむ作法やルールが整備されました。

江戸時代(17〜19世紀)

江戸時代には、お香が庶民の間にも広まりました。寺社仏閣での参拝時に使用される線香が一般的になり、家庭でも日常的に香を焚く習慣が根付いていきます。特に線香は、仏壇で使用されるだけでなく、蚊よけとしても広く使われました。江戸時代の都市文化の中で、練香や線香が商品として広く流通し、各地で生産が盛んになりました。

明治時代以降(19世紀〜現代)

明治時代には西洋文化の影響を受け、日本の伝統文化が大きく変化しましたが、お香の文化は引き続き残りました。特に仏教儀式や家庭の仏壇でのお線香は今でも重要な役割を果たしています。また、お香はリラックスやストレス解消のために使われることも多く、アロマセラピーの一環としても人気です。

最後に

深い歴史を持つお香。
お店では合成香料を使用したものが多いですが、天然香料のみで使用したお香は香りが全然違います。作る過程でも癒されます。合成香料苦手な方は一度試してみてほしい〜と思いつつ。
また、お香の魅力も伝えて行きたいです☺︎

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