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【イベレポ】「箱(会社/学校)」から出るとあったもう一つの「すみか(居場所)」

株式会社すみかの株主ミーティングが2023年2月18日(土)に開催。
総勢32名の関係者が出席し、すみかの経営方針や業績に関する報告、および株主からの質疑応答が行われました。

株主のみなさまをお出迎えしたのは、すみかの開発や発展に関わるスタッフたち。北海道から沖縄まで、全国各地からご協力いただいているスタッフや、先生、生徒、登壇者の方々が駆けつけてくれました。

【第一部】定時株主ミーティング:経営方針について

まずは経営方針に関する報告です。教育分野における競争激化に対応するため、弊社は※「canau」の開発により一層力を入れていくことを発表しました。

canauとは〜
canau(かなう)は、中高生が働く大人にオンライン(Zoom)で気軽に進路相談できる対話型越境プログラム。対話を通して自己発見・他者理解が可能となるサービスです。

株主総会の様子

【第二部】株主×すみか交流会

第二部の株主×すみか交流会。
第二部は、株主とすみかメンバーの互いの交流を深めるために、canauについての講演と対談を通して意見を交換する場を設けました。

これまでcanauを利用した高校生も参加し、楽しく意見交換ができる時間となりました。

月館は「企業ミッションの『想像以上の自分』が世界に居場所を作り出す。を実現していくために、本日はみなさまからご意見をいただきながら、共に考え、成長していきたい。」と交流会と未来に向けて意気込みます。

代表月館によるご挨拶の様子


1.講演 「株式会社すみかのこれまでとこれから」

代表月館よりお集まりいただいた株主さまに向けた講演。より一層すみかのファンになっていただけるよう弊社の設立理由、そして立ち上げから1年が経った現状についてお話いたしました。

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月館:私自身、高校教員の経験を通して、「行動を伴わない言葉は子供の心をすり抜ける」という事実を身をもって実感しました。生徒はみんな「私はここにいる!」と叫び、「唯一無二の存在」として認められたがっています。

しかし、大人はいつも「良い」か「悪い」かだけで判断してしまいます。そうこうしているうちに、日本の若者は世界一自己肯定感が低くなってしまいました。

そんな生徒たちと、先生でも両親でもない大人が対等に向き合い対話をすることで、「ななめの関係」を築きポジティブな空間、自分だけのすみか(=居場所)を創ろうと始まった株式会社すみか。

大変ありがたいことに、現在は少しずつcanauを導入していただける学校・企業が増えております。

導入校は4社、導入企業は44社になり、医者やエンジニア、NPO法人やフリーランスなど、様々な業界の方々に参加していただいております。実際にcanauを利用した生徒たちの満足度も高く、90%以上の生徒が「将来への不安が取り除くことができた」と回答しています。

会社を設立してからの一年間で、生徒が「自分らしく」いるという創りたかった空間は叶えられてきました。今後は、採用をメインとした企業ブランディングや、人を育てるモデル作りなどの開発を進めていきたいです。


2.すみかメンバー紹介

すみかを一緒に作り、支えてくれているメンバーの紹介を行いました。現在、すみかは代表月館、業務委託6名、インターン4名の計11名で構成されております。

すみかのメンバー

スタッフの玉井、金子からの挨拶では、それぞれすみかの未来に向けて意気込む様子が見られました。

玉井「中高生に対する『価値提供』という形がないものを、私たちはお金に換算するというチャレンジングなことを行っておりますが、今後もcanauを誰もが価値を感じるサービスに創り上げていきたいです。」

金子「canauを通して、一歩踏み出す勇気を持てました。すみかに入って、何事も深く考えすぎてしまう性格が少し改善されたように感じます。これからもインターンを通して自分を成長させていきたいです。」

すみかメンバー紹介の様子
裏でずっと動いてくれていた音響、配信スタッフたち


3.対談「 生徒×先生×社会人 -canau編-」

実際にcanauを導入していただいた学校の先生と生徒、企業の方々にお集まりいただきました。インターン生笠井による司会進行により、canauを利用した三者のリアルな声を聞くことができました。

以下の内容を主に、約20分間の対談を行いました。

  • canauの導入理由

  • 利用した感想

  • 利用する前と後での変化など

右から札幌龍谷高等学校 田中先生、札幌龍谷高等学校1年生 藤野さん、 石川県小松大谷高等学校1年生 西澤さん、 こどもカンパニー株式会社 戸田さん

笠井
「canauを導入する前後での変化を教えてください。」

田中先生
「canauを夏休み課題として導入したので、導入前は先生・生徒から課題が増えることへのネガティブな意見が多かったんですが、実際に導入すると、ネガティブだった生徒もプラスの感情に変わっていました。

私が思っていた以上に学校や世間は生徒をルールや枠にはめ込んでいて、生徒はそれに強く抑圧を感じていた。自分の知らない職業の大人に話を聞いてもらえることで、視野が広がったんだと思います。

教師も同様に、学校以外との関わりを持つことで自分の知らない世界を知り、視野が広がることで生徒との関わりが変わると感じました。生徒、教師共にcanauから変化を感じられ、とても意義のある取り組みだと思いました。」

笠井
「canauを使って進路相談をして、印象に残っていることはありますか?」

(生徒)藤野さん
「『自分の将来ありたい姿』から進路選択すればいい、という自分にはなかった視野を知りました。狭い価値観に囚われていた私を、大人が開放してくれました。知らない大人という、赤の他人だからこそ話せることがあります。きっと生徒だけではなく、社会人もそうかもしれない。canauが広がれば世界はもっと良くなるなあと思いました。」

インターン生による進行の様子

笠井
「canauを使用した感想を教えてください。」

(生徒)西澤さん
「先生や親など、身近な大人に言いにくいことを第三者に話して、自分と違ったアイデアを得られてなんだか安心しました。もっと色々な大人と対話をして、人との繋がりを大切にしていきたいし、友達にも勧めたいです。自分の視野を広げられるのがcanauだと思います。」

(社会人)戸田さん
「普段は保育の人事採用の仕事をしています。日常では関わることのない高校生との対話を通して、子どもたちが高校生になった『10年後の姿』を想像して働けている社員は、私を含めてどれだけいるのかな?と気付かされました。

また、生徒からの真っ直ぐな質問に受け答えをしていると、『高校生の進路相談の時間』が『自分自身ともう一度向き合う時間』に変わっていました。」

笠井
「canauを使用したことで、今後何か変化がありそうですか?」

(社会人)戸田さん
「今は起業家を目指す高校生もいたりと、案外大人の方が知らないことが多いようです。外の世界をもっと社員に見せたいと思いました。何より、今まで知らなかった世界を知ったことで、今後は新しい世代向けに採用の幅が広がりそうです。」


4.講演 「これからの時代における『越境』がもたらすキャリアへの影響」

講演では、「canauを客観的に捉えた時にどういった価値があるのか」を、パーソルプロセス&テクノロジー株式会社の宮崎将さんに20分間お話しいただきました。

講演の様子
canauを越境学習と捉えると

〈Canauは社会人に3つの価値をもたらす〉

  • 自己の経験の簡潔な評価、限られた時間の中で自身・会社を伝えられるようになる

  • 中高生からの質問に事実と意見を分けて、良質な葛藤・模索を経て、伝えられるように

  • 自身の価値について改めて評価できるようになる

canauを越境と捉え、「可視化(自分自身の価値)」と「内省(振り返り)」を使って組織の価値になるよう、社会に届けていきたいです。


5.対談 「生徒×先生×社会人 -校内コワーキング編-

校内コワーキングを導入している石川県の小松大谷高等学校の先生と生徒、利用した社会人にお集まりいただきました。インターン生大門による司会進行により、以下の内容を主に、約20分間の対談を行いました。

  • 校内コワーキングの導入/利用理由

  • 利用した感想

  • 生徒にとって校内コワーキングとは

対談から分かったことは、校内コワーキングは利用した生徒や社会人のすみか(居場所)となっていました。
昼休みや放課後など、利用したいときは気軽に社会人と進路相談(会話)ができる。先生から勧められて行っていたのに、いつしか生徒が進んで利用するようになったり。社会人も45分ごとのチャイムでメリハリをつけながら働けて、疲れたら生徒と対話ができる。

その場にいる人たちと、無理なく自分のすみかを作れるサービスが校内コワーキングです。

インターン生による進行の様子

「校内コワーキング」とは?
コワーキングスペースを学校内に作り、働く大人と高校生が昼休みや放課後、気軽に進路相談や会話ができる場所。
〈メリット〉
・Wi-Fiが快適
・チャイムによるポモドーロ効果
・高校生との対話によるリフレッシュ など

校内コワーキングの様子

校内コワーキングの詳細を知りたい方は、こちらのnoteをお読みください。


右からエッグフォワード株式会社 林さん、小松大谷高等学校1年生 難波さん、石川県小松大谷高等学校 久保先生


大門
「校内コワーキングを利用しようと思ったきっかけはなんですか?」

(社会人)林さん
「コワーキングが学校内に出来たと知り、その取り組みに感動してすぐに使用を決意しました。仕事に行くだけで、先生や生徒と話せる空間があるのが素敵だなあって。校内コワーキングは意識の高い人だけではなく、その場所にいる人が自然と関わり合える場所です。」

大門
「校内コワーキングを利用した感想を教えてください?」

(生徒)難波さん
「最初は先生から勧められて行ってみました。昼休みに社会人と一緒にご飯を食べながら、「理系文系どっちがいい?」など気軽に質問できる時間が、いつしか楽しみになっていました。何より「先生」以外の職業の人と関われるのが嬉しいです。」

大門
「校内コワーキングを取り入れようと思ったきっかけを教えてください。」

久保先生
「元々、生徒たちが先生、親、部活の顧問としか関わりがないことを問題視していました。授業中の生徒たちの目に、残念ながら輝きを感じられませんでした。先生や親以外の大人との対話は高校生には絶対に必要で、日本の将来にも関わるほど重要なことだと感じています。

大門
「校内コワーキングは生徒にとってどんな場所ですか?」

久保先生
「校内コワーキングは強制ではなく、行きたい人が自由に行ける場所。まさしく、自分のすみかになる居場所作りができる、そんな場所です。」

株主さまからの質疑応答の様子


最後に

株式会社すみかの第一回株主ミーティングはみなさまのおかげで無事に終了することが出来ました。

私たちのミッションである『想像以上の自分』が世界に居場所を作り出す。そんな世の中の実現に向けて本気で取り組んでいきたいと、決意を新たにした一日となりました。

これからも、引き続き株式会社すみかをよろしくお願いいたします!
最後まで読んでいただきありがとうございました!

株式会社すみか