おじさん客との思い出
どうもこんにちは。墨色そうめんです。
かなり前にTwitterで報告……というよりはただつぶやいただけですが、別垢(削除済)で参加した漫画家の茅原クレセさんのTwitter企画においてわたしが投稿した体験談が採用され、漫画になりました。
それがこちらです。
わたしが「はる」という源氏名でラウンジ嬢をしていた頃の話です。友人に笑い話の一つとして披露していたところこの企画を思い出し、「今でもまだ間に合うだろうか……そもそもこれは面白い話と言えるのだろうか……」などと案じつつダメ元でリプライしたものでした。まさか本当に描いてもらえるとは思っていませんでした。
至極当然のようにこちらの漫画はめちゃくちゃに拡散され、漫画の後に作者の方に引用されたわたしの企画参加リプライにも投稿から時間が経ってからもいいね・RTの通知や見知らぬ人からのリプライが来ていました。
ここまで広がってしまうと話の中で名前を出したア○ドルマスターsideMの若○春名くんのPさんに見つかってボコボコにされやしないかと新しい心配事が頭をもたげましたが、幸いなことに春○くん含むside○のPさんたちにも大いに笑っていただけたようです。Pさんの寛大さに乾杯。
というわけで、これを機に当時お世話になったおじさんたちのことを思い出してみました。
おじさん1: 先輩にガチ恋玉砕おじさん
どこにでもいるとは聞いていたけどほんまにおるんか……と感動したおじさんです。
既婚子持ちの先輩にガチ恋しており、自分が結婚して幸せにしてやる!と意気込んでいたものの、先輩が既婚であることを知って「裏切られた!あいつは悪女だ!」と手のひらを返して大激怒していました。裏切りも何もこちらは夢を売るお仕事なので……。お前もしかしてミ○ーちゃんと写真撮った後に○ニーちゃんとミッ○ーがいちゃついてたら怒るタイプの人?
わたしには特に害がないおじさんでしたが、よくLINEに俺日記みたいなのが来てはいました。とても反応に困りました。
おじさん2: ぼんやりおじさん
席について話しかけてもぼけーっとした雑な返事しかせず、ずっと頭上のモニターで流れている映画を見ていたおじさん。しまいには「無理に話しかけなくてもいいよ、一人で飲んでるから……」と言われましたが、ほんなら普通の居酒屋行けば良くない???わざわざ高い女の子のお店来なくて良くない???
おじさん3: ガチ恋(?)おじさん2
こちらもまた別の既婚の先輩に入れ込んでいたおじさんでしたが、今思えばガチ恋っていうよりは強火担当オタクみたいな感じだったような気もします。何らかのイベントの度にお花の差し入れとかしていました。健気でした。
いつだかに読んだ本の話をしていたらわたしも「これ面白かったからどうぞ」と文庫本を貰ったことがあります。まだ読めてません……。ごめんねおじさん。
おじさん4: 寺○惇太似おじさん
なんだか知らないけどひたすらに声優の寺島○太さんに似ていたことだけ覚えています。カラオケとかでめちゃくちゃ絡まれたしすきっ歯だったし酒臭いし下品だったけどとにかく寺島惇○に似ているというその一点だけで何しても何喋っても面白くてウケていました。
おじさん5: No.1常連厄介おじさん
ほぼ毎回いる。いつ見てもどこかの座席にいる。常に自論を振り翳して喚いている。ママにちょっかいを出してクソほど怒られる(史上最悪に怒られてたのはママの本革スマホケースにマッキーでらくがきした日でした)。座席で寝て崩れ落ちる。本当にとにかく態度が厄介で他のお客さんも眉を顰めて帰るほどでしたが金払いはめちゃくちゃよかったです。
わたしも下っ端嬢でしたがしょっちゅうご飯奢ってもらってました。焼肉とか。日によっては差し入れ持たせてもらえたり、ポケットに諭吉ねじ込んでもらったりしました。
自論がマジで男尊女卑クソって感じでしたが、全部聞き流してうんうん言ってりゃ気に入られたのでコツを掴んだら接しやすいおじさんでした。ただ、毎度一緒に連れてこられている会社の部下っぽいお兄さんには本人がお手洗いなどに行ってるタイミングで「あの人実は嫌いなんすよ………」とかよく言われてたので色んな意味で何だか可哀想な人だなぁと思ってました。
ちなみにですがLINEの口調がめちゃくちゃ独特で届くたびに爆笑してたのも懐かしいです。おじさん構文とも違うしギャル……チャラ……ってのも違うし………。アレは何だったんだろう………。
おじさん6: 深夜電凸おじさん
おじさんではなくお兄さんだったような気もしますが知らん。あそこの客は等しくおじさん。
夜中、部屋に帰った後に電凸してきたことだけ覚えています。「オタク露呈させて幻滅させるかぁ」っていう動機で部屋にあったオタクグッズの話したら「その作品知ってる!いいね!でもそれよりも俺のことを好きになってほしいな^^」みたいなことを言われたし店外要求ばっかりで店に来ないのでブロックしました。
おじさん8: 自慢空回りおじさん
わたしが大学生であることを褒め、先輩が大卒ではない(らしい)ことを貶した腹立つおじさん。先輩は学歴関係なくいい先輩だったんだぞ。
その後も自分の経歴を朗々と自慢し、自分のハイスペックさを誇示するためにフィリピン語だか中国語だかの曲をカラオケに入れるもほとんど何も歌えてなかった(メロディーすら追えてなかった)という無様なおじさんでした。反面教師にします。
おじさん9: コスプレリクエストおじさん
フォロワーが多いネット配信者とかなんとか言われてたオタクおじさん。夜のお仕事やめてからもしばらく交流があったのですが、コスプレイヤーであることを明かした後に「コスプレのリクエストしていい?」と聞かれ、「ほぼ男装しかしてないですし知らない作品や露出系はできないですよ」と返したにも関わらずBLEACHの爆乳で露出が多いキャラを勧めてきた強者。多分文章読めないタイプだったのでしょう。BLEACH未履修だし露出多いしでダブルアウト。
ちなみにその後別の機会にキモいメッセージが来たのでこいつもブロックしました。
おじさん10: クソメッセおじさん
お待たせしました真打登場。件の若○春名との相性を占われたおじさんです。
こいつマジでメッセージずっと寄越してくるくせに全然店に来なくて対応するだけ無駄!って感じでした。結局来たのは1回こっきりでドリンクも死ぬほどケチられました。なのにその人のためだけに指定のつまみ用意させられたり。何やねん……。
メッセージはLINEじゃなくてSMSでずっと送られてきており、構文はお手本のようなおじさん構文で内容は「店外で手繋いでお出かけしようよ」「店の外で見かけたら声かけていい?」「下ネタ好き?」「胸のサイズは?」「自撮り送って」などなどTwitterのクソ客タグで見たことあるような典型的クソメッセ。下ネタはそこそこ好きだけどお前と下ネタ話すのは好きくないぞ。挙句、返さずに放置するとたった2、3分でも「怒ったのかな⁉️」と畳み掛けられるのも厄介でした。ほんまもんのおじクソメッセを見られたという意味では貴重ですが全然しなくていい経験でしたね。
番外編: マジモンのヤクザ
たまにマジモンのヤクザが来てました。大体「これ絶対非公式やろ」みたいな中指立ててるミッ○ーの手とか、そういう治安の悪い柄のTシャツとかを着てた気がします。
大体は普通のお客さんと一緒だったのですが、話の途中に「人1人殺すのにはこちらの世界への依頼で大体400〜500万かかる」みたいなことをぽろっと言われてビビった覚えがあります。「嬢ちゃん可愛いから少しまけて300万か400万くらいにしたるで」って言われたけど流石に笑えませんでした。(※値段はうろ覚えです)
このマジモンを知ってるお陰でフォロワーさんの輩ファッション見てもそこまで抵抗とか威圧を感じない。ありがとうヤクザ。
いかがでしたか?(クソまとめサイト風)
夜のお仕事経験者からは「おるよな!そういう客!」という共感、未経験者からは「そんなんおるんか!?」という驚きを得られる内容なのではないでしょうか。
わたしもこの機会に思い出してみてとても懐かしい気持ちになりました。あの頃は大変だったけど、毎日良くも悪くも刺激的だったなぁ。でも願わくばもうやりたくない。
わたしの苦労の日々も、これで誰かに笑ってもらえればきっと浮かばれるでしょう。笑ってください。HAHAHA。
では、今日はこの辺りで。
墨色そうめんでした!