猫と一緒に海外へ行きたい!という考えについてわたしが思うこと
こんばんは。
来年2024年の秋に家族で海外渡航を控えているもえんごです。
旦那さんと、我が子と思って大切にしている猫2匹と一緒に、東京都の端っこで暮らしています。
さて、なんで渡航?どこに渡航?と色々書きたいことはありますが、まず最初に、このnoteを残そうと思ったわたしの想いを、とっても長文ですが書かせてください。
この記録を残すわたしの想い
今回渡航を決めるにあたり、まずは色々と調べることから入りました。
わたしの海外経験は、学生時代の卒業旅行のマカオのみです。
パスポートの期限すら切らしてしまっています。
「猫 渡航」「ペット 飛行機」
大まかな情報を調べようと思い検索窓に叩き込んだワードに対し、出てきた結果は
「かわいそうだから今すぐペットを飼うのをやめてください」
「かわいそうだから海外行きを諦めることをお勧めします」
「動物虐待」「動物と暮らす資格がない」「無謀」「そんなにペットを殺したいの?」
こんな言葉たちでした。
確かに、言いたいことはわかります。
動物を大切に想っているからこその言葉だと思っています。
動物は法律で「物」扱いです。
航空会社にもよりますが、飛行機では基本的に客室に一緒に入ることはできません。
貨物庫の中で数時間〜十数時間過ごすことになります。
飛行機の中ですから大きな音、振動、気圧の変化、知らない匂い…。
大変なストレスです。
また、飛行機に乗るまでだって大変です。
何度もキャリーバッグに詰め込まれ、病院に連れて行かれ、日本から出なければ必要のない予防接種や検査をされます。
それらを、全く言葉の通じない、事前説明のない状態でされるんです。
自分だって訳のわからない巨大生物に狭い箱に閉じ込められ、何度も押さえつけられて針を刺されて、訳のわからないまま大きな音のする知らない匂いの場所に運ばれて、何時間も家族に会えないまま、時には体調不良を気づいてもらえないまま、これがいつ終わるのかも何もわからないまま耐えるしかない…なんて状況つらくて仕方がありません。
ごく稀に、到着して受け取ったら亡くなっていた…なんてケースもあるみたいです。
無事に到着したって、初めての部屋、初めての匂い、初めての環境…。
貨物庫や新しい部屋の隅っこで震える動物の身を思うと、渡航や引っ越しなんてしないことがベストなんです。
ただ、医療の発達で猫や犬の寿命は20年30年という時代になってきています。
わたしたちとそれだけ長く一緒にいてくれるからこそ、それだけの長い期間、引っ越しや環境の変化が全くないように生活するのは難しいと思います。
わたしは学生のアルバイトの1年間と新卒からの5年間の計6年間、24時間365日診療の救急動物病院で看護師として勤務していました。
そこで勤務している間に感じたことは、「ストレスで体調を崩す動物は大変多い」ことと、「動物は本当に私たちが思っているよりも強く、きちんと環境に順応していける」ということです。
「引っ越しで新しいお家に移ってからおしっこが出ないんです」という猫さん。
「同居していた大好きなおばあちゃんが亡くなってからご飯を食べないんです」というわんちゃん。
沢山の動物とそのご家族に出会いました。
渡航されるご家族だってたくさんいらっしゃいました。
でも、動物にストレスを与えたいという気持ちで何かを選択するご家族には一度も会ったことがありません。
もちろん私達夫婦も例外でなく、愛する我が子たちにストレスを与えたいから渡航をするわけではないことを理解してほしいです。
できるだけ動物ファーストな渡航を実現させる
偉そうなことをつらつらと書きましたが、現実問題「うちの子たちにストレスをかけてしまう」「渡航のストレスが原因で体調を崩したら?万が一亡くなってしまったら?」そんな不安はずーっとあります。
我が家は旅行ではなく数年間の移住になるので、「渡航」と「引っ越し」のダブルパンチなのです。
また、数年後、早ければ1年後には、日本へ戻るための「渡航」と「引っ越し」をしなくてはなりません。
もともとうちの子達はお外で生まれた子達で、子猫の時に保護団体さんに保護していただき、生後半年の時にうちに来てくれました。
お外の環境から保護団体さんの環境での生活、その生活に慣れたと思ったら新しい家に…と何度も環境変化を受け入れてくれている子ではあります。
うちに来た頃はシャーシャーと威嚇しまくっていましたが、今や日向を見つけてお腹を出してのんびり過ごしてくれるようになりました。
きっと今回も乗り越えてくれると信じています。
ただし…
人間の努力でどうにかできることはできるだけサポートしていきたいので、下調べをしてできる限りのことはしていこうと思っています。
詳しくは今後少しずつ書いていこうと思いますが、飛行機は規定を満たせば客室に動物を連れて行けるエアカナダを利用しようと思っています。
冒頭に書いたように、「動物と一緒に海外にいく」ことは簡単ではないし、否定派も多数いて否定派の気持ちもよくわかります。
何より、我が子に多大なストレスをかけてしまうことが心苦しくて仕方がありません。
このnoteでは、動物との渡航を「できる限りストレスのないように」試行錯誤したことを記録していこうと思います。
もし、同じような境遇の方、同じような経験をされた方がいらっしゃいましたら、アドバイスを頂いたり、情報交換ができたら嬉しいです。
動物との渡航をもっと気軽に考えられるように
なぜ動物との渡航に反対派が多いのか、と考えると、やはり環境が大きく関係していると思います。
「ストレスがかからない、動物にとって気軽な」渡航を実現することができたら、きっと賛成派も増えるし、転勤や旅行で邪魔になったからと山にペットを置き去りにするような人も減るはずです。(信じ難い話ですが、本当にいるんですこういう人。)
動物のことだけを考えるならば、客室にも普通に連れて行けて、座席の上で動物病院の待合室でみたいにキャリーバッグに手を突っ込んで撫でることができて、好きな時にご飯やおやつをあげられて、常に様子を見てあげることができる。
飛行機内には獣医さんや看護師さんが常駐していて、何かあったらすぐに対応することができる。
少し狭くてもいいから、一畳くらいの空間で、人と動物がフリーに過ごせる個室がある。
そんな環境が理想です。
すぐには難しいと思うけれど、こういう「動物と一緒に暮らしたい」でも動物がいるからといって「いろいろな経験を諦めたくない」人の記録が増えて、サポートの幅が広がりますように。
もっと、人間と動物が同等に扱われるように…。
人間と同じくらい、動物にも優しい世界になりますように…。
(もちろん、アレルギーのある人やトラウマのある人の保護も大切ですし、感染症やリスクの観点でももっともっとわたしの考えつかないところで課題はあると思いますが)
動物を愛するいち一般人の願いとして、不便だったことや大変だったことも含めて、少しずつ記録していきたいと思います。
どうぞよろしくお願いいたします。