虹は雨が降った後にしかかからない
僕の人生において、「悲しみとの向き合い方」というものが外せないテーマになっています。
今までの人生において、嬉しい出来事よりかは、どちらかといえば悲しい出来事のほうが多くありました。
今でこそ自分の目指したい方向に真っすぐ向かえている気がしていますが、昔からそうだったわけではありません。
中学生や高校生のときは、僕の中では苦しい時代でした。
野球と勉強しかしてこなかった僕は、右も左もわからずただ毎日を過ごしていて。
やりたいことなんて見つかるきっかけすらなかったのに、大人から「お前は何になりたいんだ?」「何を勉強したいんだ?」とか聞かれて、それが逆にプレッシャーになっていたのです。
「そんなの知るか!」と割り切ることもできず、夢を見つけて走り出している友達を見るのが羨ましくもあり辛かったことを覚えています。
僕の中ではそれが悲しい出来事だったのですが、
今が楽しいのは、それでも真っすぐ生きようとしたから。正しく生きようとしたから。
それしかないのです。
そんな自分の生き方を形容したいなと思ったときに、この言葉が閃きました。
虹は雨が降った後にしかかからない
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虹は、皆さんご存知のとおり、雨が降った後に空にかかります。あの虹色は、いつ見ても感動します。
なぜ虹色に見えるのか?少し調べてみました。
太陽の光が、空気中の水滴によって屈折、反射されるときに、水滴がプリズムの役割をするため、光が分解されて、複数色(日本では七色とされる)の帯に見える。
ということのようです。
雨が降った後ということで、空気が水分を多く含んだ状態になって、光を屈折・反射しているのでしょう。
まさに、自然が織り成した芸術ですよね。
ということは、水分を多く含まないと虹は発生しないのです。
そして、光(太陽光)がないと虹は発生しないのです。
この状態は、やはりこの言葉がしっくり来るのではないでしょうか。
虹は雨が降った後にしかかからない
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人生に置き換えても、同じことが言えると思っています。
だから今回書こうと思ったのです。
どんな人の人生も山あり谷ありで、
ずっといい想いをし続けている人なんて誰もいないはずです。
どんな人でも悩みや苦しみがあり、
それを乗り越えたからこそ輝いているのです。
僕自身も、思い当たることがたくさんあります。
大学の野球部時代に怪我で全然試合に出られなかったけど、そのおかげで社会人野球の世界に足を踏み入れられた。
仕事でひどい扱いを受けていたときも、このnoteで発信し続けていたからこそメディアへの道が開けた。
そして何より、何も目標がなかった10代のときに真っすぐ生きようとしたから、27歳になってやっと目標が生まれた。
全て悲しみから生まれた出来事なのです。
涙を流した出来事をきっかけに、その先に居る笑顔の自分に出会えたのです。
雨が降っていても、その雨に真っすぐ向き合ってしのぎ続けていたからこそ出会えた虹なのでしょう。
僕自身の人生からも、このことを学びました。
虹は雨が降った後にしかかからない
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冒頭にも書いた、「悲しみとの向き合い方」。
これがまさに、雨と虹の関係だと思っています。
どんなに悲しい状況にいたとしても、その先にある希望を見出だせるか。
どんなに雨に打たれていたとしても、雨が上がった後の虹を想像できるか。
雨は必ず降り止むので、それを信じて虹を想像してほしいと思います。
自分の力だけじゃ想像できないのなら、他人を頼っても何もカッコ悪くありません。
なぜなら、その人は実際に虹を見てきたから。
今は苦しくてもそのまま真っすぐ生き続けてください。
この言葉を信じて、今に全力で向き合ってください。