人と人は会話で繋がっていく
昨日、愛媛県宇和島市で81歳のおばあちゃんとの不思議な出会いがありました。
その出会いから、僕は学びました。
「人と人は会話で繋がっていく」
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昨日、愛媛県宇和島市を訪れました。
父の出身地でもある宇和島ですが、祖父母がなくなったこともあり、訪れるのは約10年ぶり。
僕自身、ヒメセカというWebメディアで活動しており、宇和島訪問の目的はインタビューでした。
近日中にその記事が公開されるので、そちらも楽しみにしてください。
そのインタビューが終わった後、帰りのバスまでだいぶ時間があったので、
レンタサイクルで宇和島を走り回ることにしました。
父の実家があった場所やお祭りが開催される場所などを「うわー、懐かしい」と思いながら巡ったり、
一昨日存在を知った"九島"という島に行ったり。
宇和島市内から九島へ渡る橋の手前で、一人のおばさんが「あそこにあるバラ園、すごい綺麗やけん行ってみんしゃい」と声をかけてくれ、
そのバラ園で別のおばさんが「これは〇〇っていう花なんよ。綺麗やろ?」と丁寧に説明してくれました。
気さくに話しかけてくれる人が多く、また、景色もすごく綺麗で、とても素敵な場所でした。
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そんな自転車旅の最後に、昔何回も行っていた"和霊神社"に行くことに。
「懐かしいなあ」「何をお願いしようかなあ」などと考えながら神社に向かっていると、鳥居前の階段にヒョコっと座っているおばあちゃんが話しかけてくるのです。
婆「お兄ちゃん、どこから来たん?」
角「東京です。地元が愛媛で、帰ってきたついでに遊びに来ました。」
婆「和霊さんの謂れ、知っとるか?」
角「いや、知らないですね。」
婆「そしたら教えてやろ。そこに座りなはれ。」
角「ぜひお願いします!」
ということで、おばあちゃんが和霊神社について色々と教えてくれました。
詳しい説明は省略しますが、
人々の死や天災が相次いだ宇和島で、「殺された山家清兵衛がきっと恨みを晴らしているんだ!祀らなければ!」という住民の声で清兵衛が神社に祀られ、それ以降人災や天災がパタッと止まった。これが和霊神社のはじまりだそうです。
初めて聞いた話だったので、僕自身も勉強になりました。
すると、
婆「なんか質問ある?宇和島に81年住んどるけん、何でも知っとるぞ」
と問いかけてくるのです。
(いきなり質問は?と言われてもな…)と思いながら、
角「若い人って皆宇和島から出ていっちゃうんですか?何故なんですか?」「人口ってどのくらいなんですか?」
とか聞いて、丁寧答えてくれました。
いい質問が思い浮かばないことに歯がゆさを覚えていると、
婆「とりあえずお参りしてきんしゃい。その間に質問考えて、どこかに書いておけばええわい笑」
と言ってくれたので、お参りへ。
昔の記憶を思い出しながら。また、質問を考えながら。笑
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お参りを終え、おばあちゃんの隣へと戻ると、
婆「何をお願いしてきたん?」
と聞いてくれたので、
角「自分の理想の世の中になりますように、ですかね。」
と答えました。
婆「すごいやん!立派やん!」
角「世の中嬉しいことも悲しいこともたくさん起こっているんです。東京に出てみて、色んなものが見えてしまいました。
僕の目標は『前向きな世界をつくる』ことなので、その実現に向けて歩みを進めています。」
と、いつもnoteに書いているようなことを話させてもらいました。目を輝かせながら聞いてくれて、僕自身も嬉しかったです。
婆「で、質問は?」
角「そもそも、おばあちゃんはなんでここに座って色んなことを教えてくれるんですか?」
婆「人と話すのが好きなんよ。宇和島についてとか、人生論とか。聞かれたことに対して答えるっていうのが好き。81年この場所で生きてきて、何か伝えたいって想いがあるんかもね。」
角「素敵じゃないですか。」
婆「旦那が亡くなって20年ぐらい経つんやけど、なんだか旦那が見守ってくれとるような気がする。だから、今も生きていられる。こうしてお兄ちゃんと話しよるのもどこかで見てくれとるやろうね。」
婆「不思議なつながりっていうのがあると思っとる。旦那は『タカシ』って名前で、頼りない旦那やったけど、あの人と一緒やったけん良かった。
10年ぐらい前に、旦那が買ってくれたスクーターで卯之町(宇和島の隣町)の喫茶店に行ったとき、自分は何も言ってないのに「スクーターが故障しているので、修理できますか?」と電話してくれるお兄ちゃんがおった。その人の名前も『タカシ』やった。不思議やと思うやろ?」
角「すごい縁ですね。おばあちゃん、実は僕の名前も『タカシ』なんです。おばあちゃんと出会うべくして出会ったんでしょうね。」
婆「あら、これまた不思議な縁やね。お兄ちゃんが『タカシ』って名前やと思って話しかけたわけやないのにね。」
本当に、不思議な縁、不思議な時間でした。
素敵な心意気のおばあちゃん、それを空から見守る『タカシ』という名前の旦那さん。
僕もなんとなく和霊神社に寄っただけなのに、こんな出会いがあるとは思いませんでした。
角「バスの時間が近いので、そろそろ行きますね。」
婆「兄ちゃん、元気でな。」
角「おばあちゃんもお元気で。」
と言葉を交わし、宇和島の地を後にしました。
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81歳のおばあちゃんとの不思議な出会い。これは偶然だけど偶然ではないような気がするのです。
話をするのが好きなおばあちゃん。本当に色んな人と話してきたのでしょう。
数えきれないほど人と話してきたからこそ、『タカシ』さんと出会う機会は遅かれ早かれ訪れるのだと思います。しかも何回も。
また、おばあちゃんは「自分はまっすぐ生きていたと自負しとる。やけん、いい出会いがあるんよ。」とも言っていました。
だから、つながるべき人とどんどん繋がっていけるのでしょう。
僕もさらにまっすぐ生きて、まっすぐな人と出会い、まっすぐな人生を歩みたいと思います。
そのために、おばあちゃんから大切なことを学びました。