美化200%劇場 - (7)未完成の器
「あの人は器が大きい、小さい」と私たちはしばしば言います。しかし。
器の大きさって一体、何で決まるのでしょうか。
なぜ、器の大きさは大きいに越したことはないと、思われがちなのでしょうか。
一人の人間は、一体どれだけのことを受け止められないと、認めてもらえないのでしょうか。
どんなに年齢を重ねても、人間にはなかなか克服できない弱点があります。
だから「器は大きくなければ大人ではない」という考え方はある意味無理があるのではないかな、と思うことはあります。
私自身も、大人になっても克服できていない弱点はたくさんあります。
それでもそれを補完してくれる誰かが居るから生きていけます。
器の大きさは、その人の身の丈に合っていれば、絶対的な大きさなど関係ないのかもしれません。
たとえ穴が空いていても、その穴を何かで塞ぐことができれば水は漏れません。
だから、誰かと一緒に居たいと願うのでしょう。
ひとつだけ気になっているとしたら、
器は、他人や物事を受け止めるだけでなく、自分自身を受け止めるものでもあるのでは、ということです。
他人のことも受け止められない人は、自分のことをまず受け止められていないのかもしれません。
あなたには自分の器が見えているでしょうか。
どのくらいの大きさで、どんな形で、もしかしてどこかに穴が空いていたりしますか?
器は、その大きさを他人に求めることよりも、何を受け止められて、何を受け止められないのか、自分自身が持っている器の大きさを知っている、ということの方が大切のような気がします。
そして、誰もが未完成の器だからこそ、お互い補い合うことができればいいのになと思うのです。
私は。。。どうなんだろう。
穴だらけの器なのは知っているけれど、誰かを補い合うことはできているのかな。
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