アロマテラピーインストラクター試験にむけて② 精油の化学
アロマテラピーインストラクター試験に向けて、今日は精油の化学的な部分について、自分が興味を持ったことを備忘録的にまとめていきます。
専門的な話でつまらないと思うので、興味のない方は読みとばしてください。
アロマでなんで化学?てはじめは思いまいしたが、勉強してみるといろんなものは全部化学で説明できるんだ、ということを知りました。
目にみえない香りも化学物質なんですね~、香りの作用もなんとなくいい匂い、てわけではなく、化学物質により、いろいろなからだの作用がはたらくていうのが興味深かったです。
精油は有機化合物の混合物
・有機化合物とは・・炭素原子に水素原子が結合している構造を基本の骨格としている化合物
・生体を構成するたんぱく質、糖、脂肪などすべてが有機化合物
・有機化合物に含まれている元素は炭素と水素のほか、酸素、窒素、硫黄、リンなどがある。
精油に含まれる芳香成分の分類
官能基なし
モノテルペン炭化水素類・・・αピネン、リモネン
セスキテルペン炭化水素類・・・βカリオフィレン、パチュレン
ヒドロキシル基
モノテルペンアルコール類・・・lメントール、ゲラニオール、テルピネン4オール、リナロール
セスキテルペンアルコール類・・ネロリドール、パチュリアルコール、ベチベロール
ジテルペンアルコール類・・スクラレオール
芳香族アルコール類・・フェニルエチルアルコール類
フェノール類・・オイゲノール
アルデヒド基
アルデヒド類・・シトラール、シトロネラール、バニリン
カルボニル基
ケトン類・・カンファー、ヌートカトン、メントン
エステル結合
エステル類・・酢酸ベンジル、酢酸リナリル
ラクトン類・・ジャスミンラクトン
エーテル結合
オキサイド類・・1.8シネオール
◎それぞれの官能基により、名称の最後の語尾が決まってくる。
炭化水素類→飽和化合物~アン・不飽和化合物→~エン
アルコール類→~オール
フェノール類→~オール
アルデヒド類→~アール
ケトン類→~オン
エステル類→~酸~イル
オキサイド類→~オール、~オキサイド
多くの精油に共通して含まれる成分
1.8シネオール
清涼感のあるミントやハーブを感じさせるような香り。去痰作用があるため、喉の炎症治療などの医薬品につかわれることも。
ユーカリ・ローズマリー・ペパーミント・ティートリーなど。
ゲラニオール
甘さのあるローズのような香り。抗炎症作用・抗菌作用の報告がある。
ローズ・ネロリ・メリッサ・ゼラニウム
酢酸リナリル
フレッシュでややフルーティな香り。抗炎症作用があるといわれる。
ネロリ・ベルガモット・クラリセージ・ラベンダー
シトラール
フレッシュなレモンのような香り。
レモン・レモングラス・メリッサなど
テルピネン-4-オール
スーッとしたナツメグやライムのようなさわやかな香り。抗菌作用があるといわれる。
ティートリー・スイートマジョラム・ジュニパーベリーなど
リナロール
さわやかなフローラル感のある香り成分。抗菌作用や鎮静作用があるといわれる。ほとんどのハーブや柑橘系の精油に含まれる。
スイートオレンジ・ベルガモット・ラベンダー・イランイラン・ネロリ・クラリセージなど
リモネン
みずみずしい柑橘らしい香り。交感神経活性作用や害虫忌避作用があるといわれる。
スイートオレンジ・グレープフルーツ・ベルガモット・フランキンセンス・ミルラ・ブラックペッパーなど
成分の特徴とそれぞれの精油にどんな成分が入っているかということが分かれば、香りや作用もそこから分かるようになりますね。
なんで化学?てはじめに思いましたが、これが分かってくると今までみえなかったことが見えてくるようで、精油の理解が深まってきました。
まだ頭にははいってないので、しっかり理解できるようになりたいものです。。
参考文献
アロマテラピーインストラクター・アロマセラピスト公式テキスト
アロマテラピー検定公式テキスト1級・2級