アロマテラピーインストラクター試験にむけて④ 基材について
今日はアロマテラピーを実際に活用するのに必要な基材について。
たとえば、ルームスプレーをつくるときには精油のほかに、エタノールと精製水が必要。トリートメント用のオイルを作るときは精油と植物油。化粧水をつくるときには芳香蒸留水とグリセリンとか。
いろいろあるけど、植物油の種類が意外とたくさんあったり。
また、覚えておきたいことをまとめていきます。
基材いろいろ
植物油 精油とよくなじみ、肌に浸透しやすい。トリートメントオイルやクリームを作るときに。キャリアオイル、ベースオイルともいわれる。
エタノール スプレーなどをつくるとき、水には精油が混じらないので先にエタノールに精油をまぜて、それから水に混ぜる。
芳香蒸留水 水溶性の香り成分が溶けていて香り豊か。ラベンダー・ローズ・カモミール・ネロリなどがある。
水 不純物を取り除いた精製水や蒸留水など。ふつうの飲料水でも問題ない。
ミツロウ 抗菌・保湿作用がある。精製されたものと未精製のものがある。用途によって使い分ける。
グリセリン 保湿成分として、ローションやクリームなど幅広く使われる。油脂のグリセリドからとれる。
重曹 弱アルカリ性。アロマでは医薬品グレードのものを入浴剤として使用。肌をなめらかに整える。お湯を柔らかくする効果も。掃除や消臭剤としても。
ハチミツ 保湿・抗炎症作用。パックやクリームの材料として。
シアバター 皮膚に浸透しやすく蒸発しにくいので、保湿クリームに。古くからやけどや筋肉痛の治療に用いられていた。
天然塩 発汗作用があるのでバスソルトとして。精製されてない天然塩はミネラルが豊富。
クレイ パックなどに用いられる。アロマではモンモリオナイトやカオリンを使用。吸着・収れん作用、皮脂や汚れをオフし毛穴を引き締めなどにも効果的。
植物油について
☆含まれる脂肪酸の分類☆
オレイン酸→単価不飽和脂肪酸
アボカド油・アルガン油・オリーブ油・スイートアーモンド油・セサミ油・ツバキ油・マカデミアナッツ油
リノール酸→二価不飽和脂肪酸
グレープシード油・小麦胚芽油・セサミ油・月見草油
リノレン酸→三価不飽和脂肪酸。動物には必須脂肪酸
月見草油(γ-リノレン酸)
ラウリン酸→飽和脂肪酸のため酸化安定性が高く、常温では個体
ココナッツ油
パルミトレイン酸→単価不飽和脂肪酸。魚油や魚介類に多く含まれる。
マカデミアナッツ油(人の皮脂と含有量が近いので皮膚への親和性がよい))
乾性油→酸化しやすい。皮膚に使用するとさっぱりとした使い心地。月見草油・グレープシード油
半乾性油→オレイン酸、リノール酸が主体。小麦胚芽油・セサミ油・アルガン油・オリーブ油
不乾性油→空気中に放置してもあまり乾燥しない。皮膚に塗布すると、いつまでも油分が皮膚に残っているような使用感。オリーブ油・ツバキ油・マカデミアナッツ油など。
植物油にもいろいろ種類がありということを知りました。
含まれている脂肪酸の性質によって、酸化しやすかったり、肌につけるとさらっとしたり、今まではあんまり考えたことなかったなぁ。
身近にあるオイルたちの性質を知ることで、これから何か商品を選ぶときなど、その性質のことを考えながら選択できるな、と思います。
基材のことを知ることで、手作りが身近なものになった気がしてうれしいです。