ふぁっさーのつぶやき#7 六本木デビュー
トラウト胸を張れ。すべての勝負に勝てはしない。今日は負けたがお前は最高のバッターだ。 漫画のような幕切れのWBC決勝戦を後から観て、夢中になってたくさんの情報を漁っていたら、どこかでこんな一文に出会いました。 トラウトに届いているかどうかは分からないけれど、少なくとも私にはこのメッセージは届きました。 村上があのまま打てなかったら私はこんな風に言えただろうか、私はどこかのタイミングで私自身にこんな風に言ってあげられるだろうかとひとしきり考えました。
平本式で学んだこと、学べたことは私の人生を確実にいい方向に変えてくれました。
でも少し時間のたった今、ちゃんとその知識を使いたい時に使えているのかなぁと疑問に思うきっかけになりました。
ところで、先日は私の人生での初東京、DCDメンバーとの初会合、生のんちゃんとの初対面などなど初めて尽くしで書きたいことが文字通り山のように出来ました。
その中でもとりわけ衝撃的だったのは、後に行った六本木のクラブでした。
私の中で六本木といえば、サイバーエージェントの社員が夜な夜なシャンパンタワーを作っている不夜城のイメージです。 その六本木のクラブに私が行くという大事件が発生したのです。
六本木ではついに人生初のシャンパンタワーは目撃しませんでしたが、お店のエレベーターがバーっと開くと同時に音の洪水がドワーっと一気に押し寄せて来ました。
恰幅のいい男性が赤い顔をして踊っていました。時には思い思いに、時には輪になったりして、自分の好きなように、あるいは人と協調して踊っていました。
私は思いました。ヤベぇところに来てしまったな。何していいか全然わからないや。
でも私も少しは長く生きてきて分かり始めたことがあります。それはこういう時、こういう場所で恥ずかしがってるのが一番恥ずかしいということです。
とりあえず、よくわからないまま踊ってみます。この時わかったのは私のリズムで踊ると盆踊りみたいになるなぁということです。
センスのいい、ちょっと昔の洋楽が大音量で流れる中で、盆踊りのリズムで踊るやつがいたらと想像するとめちゃくちゃ面白いなーとは思ったのですが、結局それは出来ませんでした。
後、恥ずかしがって何もしないのが一番恥ずかしいなぁと思って一応踊ってたつもりだったのですが、二、三人の男の人に何度か楽しんでますか?とか、踊らないんですか?って素敵な笑顔で声かけられて、ええ!?踊ってますけどって思ったのですが、確かにぎこちなさが半端ないからきっと踊れてはいないんだろうなぁと自分でも思いました。
しかし、そんな中でも意外なことにクラブを少し楽しんでいる自分もいました。
今まで踊っている人を見たこともあるし、音楽もなんとなく聴いたことあるやつだし、こういう時恥ずかしがってちゃ余計にダメだという心得みたいなのも分かってるつもり。でもいざクラブに立たされると全然踊れない。何もできない。実践と知識には大きな壁があって、知ってる知ってるでは人生は変わらない。そんなことを教えられてる気がして嬉しいというか、へぇーそうなんだーって思いながらダンスフロアでテンパっていました。
アドラーが踊りを子供たちに積極的に教えたって嫌われる勇気で読みましたが、その意味が分かる気がしました。いや全然違ってる気もしますが。
一緒に行ったはせべんが撮ってくれた動画。とてもまともに見られませんが、チラチラ見ているとなぜだか初心に帰れる気がします。
そのクラブに連れていってくれた12期のさおりさんは私に、めっちゃ人から声かけられて人気あるーって言ってくれました。 私は私に、「胸を張れ。全てに勝てはしない。この前は負けたがお前のチャレンジは最高だった。」って声をかけてやりたいなと思います。
DCD最終会の後に、人生に迷ってなんだかんだでここまでたどり着いたけれど、結局結構いいところにいるじゃんって思いはプライスレスですね。
それではみなさん、かなり終わりかけてきましたが、今日もよい一日をお過ごし下さい。
今度勇気を持って東京行った時にはどうぞよろしくお願いします。
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