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TSG2020

長年つよつよな権力が欲しくてバリバリにコンサバティブなキャリアを走ってきたのだが、いい加減同じことの繰り返しに飽きてきたり、週5日オフィスに通うことができないと気づいたり、労働時間は1日4時間が限界だと気づいたり、元々ノーベル賞を獲りたかっただとか、企業の中で成果を出すコツが「思考停止度合いをいい感じに調整・演出する」であることに10年以上かけてやっと気づいて、生きている意味が迷子になるなどした。

…ので、こちらに応募した。

Tokyo Startup Gateway
https://tokyo-startup.jp

…ところ、ビジネス案がないまま通過した。なんでも、

TOKYO STARTUP GATEWAYへのエントリーは400文字のアイデアからスタートします。最初から確実なプランは必要ありません。まずはあなたの情熱を思い切りぶつけてください。(上記URLより引用)

ということである。まあ1次審査で5000字クラスを複数書かされるんだけど。

ともあれ、世の中には優しい仕組みがあるものである。

しかし、なにしろ私はバチクソに大企業病のコンサバなので、軽率に「年商100億」とか「年商1000億」とか目指そうとするし、「日本の理系は今後どうすればいいと思う?」と問われれば3時間は余裕で話せる。現職の営業トークはせいぜい10分なので実に18倍である。つまり、私は足元が見れない人間である。今日も明日も軽率に1000億を目指していこうと思う。

さて、応募フォームには、ざっくり下記のようなことを書いた。

■社会イメージ
・現在のエネルギー供給モデルはエジソン、製造業大量生産型モデルはフォードが作ったもので、これは19世紀末(1890年ごろ)の社会・技術に合わせたビジネスモデルである
・再生可能エネルギーなど新しい技術は登場している、が、新技術が大規模発電・大規模工場、からの、世界中津々浦々までの配電・物流を前提としている時点で旧モデルに引っ張られているのではないか?
・100年以上経ってあらゆる技術はめちゃくちゃ進化しており、現代の物理学者や化学者が19世紀末にタイムスリップしたら、絶対違うモデル作る
・つまり、技術的な最適解は現在の産業構造とは全く異なる形をしている。最適解に到達できたら、環境問題?なにそれ?昔の人はおかしなことをやってたんだね?くらいの変化が起こる、はず


■サービス・プロダクト
・プロダクトを作るんだかサービスを作るんだかぶっちゃけ決まってない
・2100年までに最適解に到達できるなら何でもありなのでアイディアは毎日変わる
・特に発電形式に手を出すことになった場合は技術実現難易度が高いので、技術者マッチングサービスも必要(しかしこれは別にやりたいわけではなく、私が研究者・技術者とマッチングされたいだけ)


これはビジネスアイデアなのか?という話である。たぶん違うよね。いや実は応募フォームにはプロダクト案まで書いたんだけど、締め切り数日前に、ほぼ全く同じアイデアがスロバキアのベンチャーから出てることに気づいちゃって。

それ1年前から考えてて、話した人みんな「?」って顔するから、よし!他にやる馬鹿いないな!と思ったら、いたんだよ。スロバキアに。しかもFacebookで紹介されてて、「欲しい!」ってコメントがつきまくってる。馬鹿野郎、私も欲しいわ。さらに何が怖いって十分買える価格帯であることである。(1000万円)

とにかく、馬鹿なアイディアはモノ作らないとだめだということがわかった。

大変有益な学びであったが、時刻はTokyo Startup Gatewayの一次審査締め切り数日前である。学んだところで2発目がない。会社員しながら構想1年だよ、次発なんかないに決まってるだろ。仕方ねえ、ビジョンで押し切れ!!!で今に至る。

とりあえずNoteには、ここからどうしようかとか、ここに至った経緯とかを書き溜めていこうと思う。


ちなみにスロバキアのやつはこれ。

https://www.ecocapsule.sk

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