サリーズレシピ座談会Vol.1~ゆかりさん
■サリーズレシピに戻ってきた理由
私が復活したきっかけは、ちょっと特別な感じかもしれなくて・・・
私、割と人から入るんですよ。人の言ってること、やってること、0か100かみたいなところがあって。この人が好き!ってなったら、なにやっててもその人がやってることは「マル」みたいな感じになっちゃう。基本はサリー先生が好き!っていうところ。全然おべっかじゃないんですよ。
嬉しい。私もです。
12月の上旬に(サリーさんに)お会いした時に、「私が何よりも大事なのはレッスン生なんです」っていうことをおっしゃったんです。覚えてないかもしれないんですけど。
覚えてない…
レッスン生とそのサポーターの方がやっぱり私にとっては1番なんですっていう風に言った時に、「お、私、(そのどちらにも)入ってないから1番じゃないんだな」と思って。これは復活せなあかんっていう。
まさかのそれだった(笑)
そんな理由でごめんなさいっていう感じなんですけど(笑)
(サポーターグループへの)入り方が難しいというか、全然難しくないんですけど。私にとってはなんだか複雑に感じちゃって二の足を踏んでたところがありました。でも、「レッスン生が1番大事なんです」っていう言葉を聞いて、一生懸命、LINEからか?!ホームページからか?!って探したのが、今年の春でした。
私、2品・3品とか作ってゼーゼー言ってるのはまだ変わってなくって。副菜を作り置きすればすごく毎日がラクになるだろうなっていうのは想像はつくんですけど、作ってないっていう。作れるタイミングが、今まだできてない。たまに作ってこんな感じかなって思ったら、また途切れるみたいな。だから、(サリーズレシピを作るのは)主菜作って主菜だけとか、副菜2品作って副菜だけとか。でも味はもう本当においしいし、家族からもおいしい、おいしいって言われます。
私、ゆかりさんの食卓好きなんですよね。真上からのね。モニター期間1年ぐらいグループにいていただいた時に送っていただいた写真がね、真上からで。食卓がすごい印象的なんですよ。あったかさが伝わるというか。
みんなで食べたいっていう気持ちだけは、なんかあるんです。
■サリーさんのこういうところが好き
サリーさんのどういう所が好きってありますか?
えードキドキ。
なんて言うんですかね。これだ!と思ったら、ダーッと一直線に行くところ(笑)なんでこんなにたくさん仕事できるんやろう、って。前だけ向いてとにかく進むっていう感じが好きなんです。(他の)人ではちょっとありえないようなハプニングがあれど。
確かに猪突猛進じゃないですけど、ありますよね。考える前に動いてるみたいなところがすごいなって。
まさかそんなにだだ漏れだったとは。今聞いた時は、なんで知ってるのと思いました。そういう風に映ってるんですね。その通りなんですけども。
Facebookでも色々なお話が書かれて公開してるから、みんな知ってますよね。
事実を書いているだけなんですけどね。
何が始まった?!みたいな感じで周りが焦るというか慌てるというか。
でもそうじゃなかったら、サリーズレシピのモニターもスタートしてなかったですよね。ほかの人だったらもっと練って準備してからスタートさせるんだろうなって。実験的にやってるのが、モニターの間は分かる感じだったですもんね。
だからこそのモニター(笑)そう、もう超絶モニターですよね。あの時は誤字脱字、分量の違いとか・・・本当に大変お世話になりました。モニターの方々によって、今のサリーズがあるので。
ゆかりさんの場合だともう本当に初期なんで、すごい時からですよね。
なんだろう、これは本当にこの分量でいいのか?っていう(笑)
本当に今思うとね。今はチェックしてくれる人がしっかりいますのでね。
だからこそなんですけど、最初の方に入られた方って、本当にサリーさんのことが好きでついてきた方が多かったのかなって。ゆかりさんみたいな方がたくさんいらっしゃって、そういう方が続いてきてるのかなっていう気がします。
もう、ありがたい以外何もないですね。本当にもうよく一緒にいてくれるなって思います。
楽しいんですよね。なんだろう、そういう楽しさがある。プッて笑えるところもあるっていう。今度はどうなるんだろうとか、今度は何を始めるんだろうとか、ちょっとワクワクする部分があると思います。
生き様見てるのが面白いですよね。
そうなんですよね。やっぱり普通にというか、もうこのぐらいの歳になって長く勤めてる感じなので、やることがもう見えているっていうか、そこからはみ出すことが逆にちょっと難しくなってるというか、やっぱりラクを選んでしまうっていう所があるので、そうじゃない人を見ていたいっていうところは、私の中のちょっと願望もあるんです。
おもしろいですね。逆に私にとっては、その枠の中で出来てるってことは非常に羨ましいというか、すごいなって私は思います。出ちゃうから、おさまってるのは私にとってはすごいことなんです。
いや、それはね、ラクを選んでるだけなんですよ。
ラクを選んでるようには、私には映ってないけれども。
いろんな人がいて、いろんな考えがあるんですね。いや、そんなふうにサリー先生から言われるとは思わなかった。
そんなふうにできたらいいなっていう、憧れみたいなのもあったりするんですかね。だから余計に近くにいたいとか、近くで見てたいみたいなあったりするのかもしれないですよね。
向かっていく先がすごいたくさんあるから。
今なんか採用代行とかもしちゃってて。私自身、何してるのかなって(笑)
どんどん幅広がっていきますよね。
この間Facebookに投稿されていた、裁縫が楽しくて仕方がないっていうのを見て、「あー、そっち行ったんだ!」と(笑)あんなに苦手って言っていたのに。
あんなに苦痛の塊だった裁縫に、まさかね。
料理と同じでしたね。(手芸用品店に行って)布を選んでる時に、料理が苦手な方が食材選ぶ時ってこんな心境なんだろうなっていうのを体感しました。苦痛でしかなかった。布の厚さとか言われた時も、頭真っ白になりましたからね。これは表地じゃありませんって言われた時に、「何を言ってるんだろう?」って。表があるってことは裏があるということ?って。もう頭が拒否しました。だから帰りましたね。3時間頑張ったんだけど、もうこれは帰ろうって。でも、もう今は理論がわかったというか、手順がわかった。
私、あの投稿を読んだ時、自分がサリーズレシピを始めた最初の半年を思い出しました。料理作るのが苦手で、苦痛でしかなくて。初心者すぎてレシピを見ても「何切り」がわからなかった。
※注:当時は「短冊切り」とか「ひと煮立ち」も怪しいレベルでした。
しかもモニター期のレシピだからね。だいぶ負荷がかかってる。
そうなんです(笑)このレシピがおかしいのか、おかしくないのか、想像がつかない。
■最後おいしければそれでOK
ゆかりさんはもともとお料理はよくされてたんですか。
全然です。いまだにキッチンをぐるぐる回ってます。
ぐるぐる回ってるっていうのは(笑)
段取りですよね。それがちょっと出来ないというか。
この間サリー先生のインスタライブあったじゃないですか。ホタルイカと魚の煮付けの時の。料理のできる人って、作りながらその付近も綺麗にできるんですよ。言葉で言うと「スー」って感じ。私の場合はびちゃびちゃ水も跳ねるし、なんなら足の上にジャーってなんでも落とすし「スー」としてないんですよ。バタバタバタバタしてるっていうか。そのスーが憧れなんですけど、まだ今もバタバタ、バチャバチャ、バーン!ドーン!(笑)
▼サリー先生のInstagramライブの様子。
この時は菜の花とホタルイカのソテーでした。
えーっと・・・あれはインスタライブだから「スー」です。(笑)
(笑)(笑)
なぜかと言ったら、作る品数が1品とか2品とかじゃないですか。それだけに集中してるからいいですけど、普段は同時進行でババババってやるからもうめちゃめちゃですよ。めちゃめちゃのまま進める。
私も…”も”じゃないかもしれないですね。私は、もっとめちゃめちゃのまま進めてる。
みんなそうなんじゃないかなって勝手に思ってるけど、違うんですかね。
私、お仕事の関係で、料理人さんのお仕事具合をよく見るんです。やっぱり、「スー」の人は本当に「スー」で。
そうですね。サッと台を拭いて、布巾でまな板とか包丁サッとやってね。割烹料理店とか日本料理店の大将とか、そんな感じですよね。
自分とは雲泥の差というか。インスタライブのサリー先生はそんなふうに見えてました。
インスタライブだからですね・・・片付けも含めて。
多分なんですけど。ゆかりさんとサリーさん、きっとベースは似てると思います。サリーさんは経験値がめちゃくちゃあるから、こなせるようになってると思うんすけど、元はゆかりさんタイプというか、同じタイプだと思うんですよね。
そうですね。同じものを感じます。
私の中で最後おいしかったらもう全部オッケーという感じなので。
あ、まぁ、そうですね。(笑)
サリーズレシピは本当においしい。
おいしいから、あまり途中を気にしないというか、何よりその気持ちだったりの方が大事かなと。
どう作っても絶対おいしくなるっていう確信を持って取り掛かれるっていうのが、何よりの安心感というか、ありますよね。
ありますね。うん。
今日の夜ご飯が、写真ちょっと撮り忘れたんですけど、手羽元の香味グリルで。バーベキューで使おうと思ってたホタテが余ってたんで、それも一緒に。それはフライパンで焼いたんですけど、ホタテにあの冷たいソース。めちゃくちゃ合いました。
絶対おいしいですね。あの香味ソースはおいしい。
セロリが入ってて、爽やか。
このソースは、これにもおいしそうだな、みたいなのがあるので本当に助かってます。
リョウコさんとか、いっぱいそういう裏技知ってそうですね。
(※注:リョウコさんは金沢のサポーターグループメンバー。モニター初期から参加し、試食マイスターとして全282種以上のレシピを実践している方。)
本当に。リョウコさんこそ、もともとは外食人間だったっていうのが・・・
ねぇ、本当にあの話が信じられない。
次、リョウコさんですね。次のインタビューはリョウコさん。(笑)
仕事終わったら毎日ラーメン食べに行ってたとか。そんな人だったとは、という感じです。そこまで劇的に変われたらいいなって思うんですけどね。
■根底にある想いが同じだから、居心地がいい
レッスン生のみなさん、みんないい人ですよね。
大らかな方が多いような気はしますよね。すごく。
本当にモニターのレシピでクレームがないっていうのがすごいですよね。いや、違うな。静かに消えられた方が結構いらっしゃるかしら。
静かに消えた人。うーん。
でも結局、サリーさんを好きな人しか残らないし、そういう方がたくさん集まってくるのが1番すごいなって思います。だから入った中でレッスン生同士、仲良くなったり繋がっていったり。レッスン生の中でもいろんな年齢層の方がいて。ご年配の方でもすごく積極的に取り組んでらっしゃる方を見てると、お母さんと同い年で、こんなに毎日頑張って作ってらっしゃるんだ、と思ったら、すごく励みになります。
うん。ほんとにそうですよね。
この間、京都の試食会があってそこで結構初めましての方もいたんですけど。すごい馴染み方が自然でしたね。
初めましては全然怖くない感じですよね。
そうですね。何ででしょうね。やっぱり同じレシピ持ってるから。
そうなんでしょうね。
同じもの食べてるから同じ感じになるのか。
なんか私、同じ釜って呼んでるんですけど。もはや同じ釜の飯かなと思ってます。
そうそうそうそう。
本当ですよね。なんかやっぱり自分が体に良いものをいただく、家族にも体に良いものを食べてもらいたいっていうのがベースにある人たちなので。そんな変な人は本当にいないだろうなって。
そうですね。そういう気持ちのある人が集まってますからね。出来る出来ないはさて置きで。そうしたいとか、そうなりたいとかの気持ちがあって。だから料理が苦手な方が多いですよね。でも、そういう気持ちが大事ですね。
■突き抜けた先に見える世界
(サリーズレシピグループで)最初から料理得意でしたって方をあまりお見かけしないような気がします。
あんまりいない…マリアさんぐらいか。把握してる範囲では。
(※注:マリアさんは名古屋のサポーターグループメンバー。とってもお料理上手で、「愛ごはん」と名付けた愛情たっぷりのお料理で人をおもてなしするのが得意。)
最初の頃は出来ない自分を突きつけられるし、やりたいけど出来ない(いろんな理由でうまくいかない)、みたいな所ですごくモヤモヤして。でも、突き抜けた時があったんですよね、パン!って。なんかもういいや、色々考えるのやめようみたいな(笑)
なんか覚えてます、それ。投稿してましたよね。
夏に魚がうまく買えなくて。レシピを忠実にやっていきたいのに、売ってない!買えない!みたいなのでフラストレーションが溜まって。あれが高い!これが高くて買えない!とか。もう、すっごいモヤモヤしたんですけど、途中で色々考えるのやめようと思って、高くてもいいから買おう!みたいな。どうでもいいこと考えるのやめて、まずは作るっていうことを徹底してやろうと思ってやり始めたらすごくラクになって。それからサクサク作れるようになったんですよね。
そこで諦める人と、ぱんちゃんみたいに吹っ切る人の違いってなんだろうなって興味がある。そこは性格なのか。なんだろうその悔しさから、悔しさを原動力にしてやってやるっていう気持ちなのかな。
(※注:ぱんちゃん=筆者のこぱんだ)
私ね、うまいことやりたい人だったんですよ。結局、うまくいかないときに自分の偏ってる所が出てきますよね。失敗したくない。うまいことやりたい。で、最初から、1回目から美味しいもの作りたいんです。だからサリーズレシピに出会ってサリーズレシピに感動したんですけど。でもそういかない時もあるじゃないですか。やっぱり失敗しちゃう時もあるし、たまにやっぱりレシピが違ってたっていうこともモニターの時はありましたし、それはすごいストレスで。でもこれって何を見せられてるんだろうと思ったら、失敗したくない自分をすごい持ってたっていうことに、そこで気付けたんです。失敗してもいいやって思えたら、「失敗したくない!」がなくなって。フッと肩の力抜けたんだと思うんですよ。
で、きっとサリーさんって、良い意味で失敗を見せてくれる人だと思ってるんです。最初からうまくいくとか、考えてないんじゃないかなって思っていて。そこに勇気づけられたんだろうなって思います。
すごい。モニター期間のレシピからそういう風に捉えられたんですね。
いろんな出来事が起こった時に、それってやっぱり自分の中に何か原因があるんだなって思うんですよね。自分の中に原因があって、今この出来事が起こってるんだなって思うようにすると、それってなんだろうって。私は何を気にしてたんだろう、とかって思うんですよね。
いい話。
なんかちょっとしみじみ。モニター期間のレシピで間違っててよかったなって思いました(笑)
そうなんですよね。で、結局何が起こったかって言うと、そこを突き抜けて吹っ切って、ただ愚直に経験を積んでったら、これ間違ってるっていう、このレシピ間違ってるっていうのがわかるようになったんです。すごくないですか?!
うんうん。素晴らしい。
でもそれってやっぱりその先に進んだ人しか見えない景色じゃないですか。
なるほど。進んでないな。やってみよう。
どのタイミングでそれが来るかって人によって違うので。私も2年お休みして(サポーターグループに)復帰しましたけど、お休みしてる間はその気持ちの余裕は全くなかったので。
でもその間も細々と作り続けていて、復帰してもう1回作り始めて、そこでやっと「私できるようになってる」って。やっと3年目で、みたいな(笑)
周りのモニターを経てやってきたサポーターズの方々と、楽しくお料理できるようになってる。そういうのは、時を経たから分かるっていうのはありますよね。
素晴らしい。
私は作ったことのないレシピがいっぱいあると思います。1回全部作ってみようかとも思うけど・・・
さっき話された、諦めるか吹っ切るかっていう言葉の違い。私はどっちかっていうと諦めるっていう感じ。吹っ切るっていうよりも、「高いし買えなーい」みたいな(笑)そこでアー!っていう風にはならなくて、やれる所からやろうっていう感じなんですよね。今、お話聞いてて、まずはやってみるっていうのを、ちょっとやってみようかなって思った。
見えてくる景色が違うよみたいな感じのこと、料理もそうなんですけど、体力というか運動的なこととかも、すごくメッセージとしてやってくるので、そんな時期なのかもしれない。もう1つ違う景色を見た方がいいからちょっと頑張ってみたら、というようなメッセージを感じたので。ここからも来たか。みたいな感じを受けました。
えー、じゃあ今日はその為の場でもあったかもしれない。
そうなんですよ。やっぱり来たかみたいな。昼間もちょっと身体作りのことに関して同じようなことがあって。面倒くさがりなんですけど、ちょっと鼓舞されるというか。「やってみな」っていうことなのかなって。多分それをやると、なんだこんなに楽じゃないっていう境地に行くような気がしてますね。そこに行くまでは、アーっ!てなることもあるかもしれないけど。
やっぱり今日はそんな日なんですね。
よかった、そういう時間になって。
諦めるって癖なんですよね。癖って、直した方がいい直さなくていい、はまた別で。でも癖を治すには、やっぱり強制的な何かがないと治らないですからね。
そうなんですよね。
外部からの刺激とか、環境が急にがらっと変わるとか。たぶんそういうタイミングなんですね。
本当に最近、私のこの感じって諦め癖なんやなっていうようなことが分かった所なので、余計に響きます。
でも、諦めるって結局防衛本能だから、諦めることで自分を守ってるはずで。だから諦めなくていいようになるんだとしたら、なんて言うか防御しなくてもいい環境になってきたってことですよね。
そうですね。なるほど。
そんなに身構えなくてもいいんだよっていう。諦める必要がなくなったら。
そうそう、そうだわ。いや、いい時間。
私、こういうことを喋りたかったし聞きたかった。こういう話をしたかったから嬉しい。
ああ、よかった。
いや、ちょっと胸のあたりがじわじわ来てて(笑)
しみじみしますね。そしてなんかもう、あっという間にこんな時間。
楽しかったです。
いや、本当にもうぱんちゃんもサリー先生もありがとうございました。この3人だったから出てきた言葉だと思う。
うん、ですね。私とユカリさんだけとか、ユカリさんとぱんちゃんだけじゃなくて。やっぱり3人っていいですね。
そうですよね。気付きがありそう。私が今日そういう気付きがあったように。人から聞くっていうことと自分で喋ることで気づいてくっていうか。
喋ると整理されますよね。頭の中がね。
やっぱり根底に繋がってる感じのところがあるから、こうやってキャッチボールできるというか、理解し合えるというか。いい対話だったと思います。
ありがとうございました。
ありがとうございます。
ありがとうございます。
■座談会動画(動画を観たい方はこちら!)
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