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フィリピン財閥 「Ayala Land」(アヤラランド)の歴史や特徴

フィリピンは、労働力人口が2080年までに現在の2倍になると言われており、通貨価値や株式市場は世界経済において不安定であるが、フィリピンの場合は順調である。

ここでは、フィリピンの最大手デベロッパー 「Ayala Land」(アヤラランド)の歴史や魅力、その他についてご紹介する。

概要

「Ayala Land」(ALI、アヤラランド)は、フィリピン国内最大の不動産開発企業です。「Ayala Corporation」(アヤラ・コーポレーション)というフィリピン最古で最大のコングロマリット企業が運営する不動産企業で、150年以上にわたり不動産業界で国内No.1として業界を牽引しています。

「Ayala Land」(ALI、アヤラランド)は、全国の成長都市において、計画的で持続可能な複合型コミュニティを建設することによって、国内外の人々の生活の質を継続的に向上させることをミッションとしています。

現在の社長はBernard Vincent O. Dy氏です。

Bernard Vincent O. Dy氏(バーナード・ヴィンセント・O・ディ)

歴史

「Ayala Land」(ALI、アヤラランド)は、1834年に創業され、1988年に独立して設立されました。これまでは「Ayala Corporation」の不動産事業部でした。
「Ayala Corporation」は、スペインによる植民地支配時代に、ドミンゴ・ロハス氏とアントニオ・デ・アヤラ氏によって設立された多様な事業分野を持つ複合企業です。

1991年7月にマニラ証券取引所とマカティ証券取引所に上場し、地元の銀行運営、住宅開発、ショッピングセンター、オフィス、ホテル・リゾートなどを中心事業としながら、不動産管理・建設サービスも提供しています。

1997年にはマニラ・ウォーター社というフィリピン初のPFI水道事業を開始。
2009年にはフィリピン大学と協力して、フィリピン最大のITパークを開発。そして2013年11月に、日本の大手商事会社との共同プロジェクトを発表しました。
例えば、2015年に1000億ペソを投資する不動産事業などから、アヤラランドの将来性は非常に期待されています。

ITパーク

魅力

「Ayala Land」(ALI、アヤラランド)の親会社であるアヤラ財閥は、フィリピンで最も高い評価を受け、最も規模の大きい企業グループです。
アヤラ財閥は、スペイン系の財閥であり、アジア全体で最も歴史が古いと言われています。
このような歴史は、「アヤラ博物館」というマカティの見所で感じられます。
180年にわたり「フィリピンの経済活動への貢献」と「パイオニア精神」を常に重視し、先頭を切って時代を先取りすることにより、フィリピンでトップの評判を得た多角的な事業を展開する企業となっています。

アヤラ博物館

アヤラグループの主要な事業は、フィリピン最古で最大の金融機関であるフィリピン・アイランド銀行、生命保険、損害保険、不動産開発事業のアヤラランド、通信事業のグローブ・テレコムなどです。アヤラランドの最大の貢献は、マカティ市というフィリピン経済の中心地の開発です。

マカティ市は、以前は湿地地帯に一面覆われていたが、今は商業都市の東京の大手町のような場所になった。マカティ市には「アヤラストリート」や「アヤラ駅」という名前がついているほど、アヤラ企業グループはここに大きな貢献をしています。

Ayala Station(アヤラ駅)

不動産、金融、通信、インフラなど、長期間にわたって蓄積された巨大な資本を背景に、国のメイン都市自体を作り上げるという規模は、他の開発者とはまったく別格です。
では早速、その魅力を見ていきましょう。

受賞歴

「Ayala Land」(ALI、アヤラランド)は、優れたコーポレート・ガバナンスや持続可能な取り組みなどが評価され、国内外の主要機関から数々の賞を受賞しています。
最新の賞は、「Corporate Governance Asia」の第5回アジア・エクセレンス・アワードで、「最優秀環境責任賞」と「最優秀投資家関連賞」を受賞しました。また、「Finance Asia」の最高財務責任者と最高投資家の世論調査で1位に選ばれました。

Corporate Governance Asia(コーポレート ガバナンス アジア 5TH)

開発地域

「Ayala Land」(ALI、アヤラランド)の開発の中で、フィリピンの首都マニラ、首都圏のマカティの中心業務地区(CBD)は、アヤラランドによって開発された地域として有名であり、大規模な都市開発事業としてアヤラランドを代表する存在となっています。
この地域は、高級ホテルやショッピングモール、大手金融機関、外資系企業や日系企業が集結し、「フィリピンのニューヨーク」や「ウォール街」とも呼ばれるビジネスの中心地として栄えています。

Central Business Districts (CBD)

また、注目を集めるマニラの中では、「ボニファシオ・グローバル・シティ(BGC)」の開発もアヤラランドによるものとして知られています。
この都市は近未来的なイメージを持っており、マカティの東に位置し、かつては軍事施設だった場所をアヤラランドが再開発しました。
横浜のみなとみらいのような整った都市となっており、高層マンション、ショッピングモール、レストラン街などがあり、観光地としても注目を浴びています。

ボニファシオ・グローバル・シティ(BGC)

プロジェクト例や特徴

アヤラランドは、高級住宅から低価格の住宅まで、幅広いターゲット層に合わせて、5つのブランドを展開しています。
5つのブランド、「Ayala Land Premier(アヤラランド・プレミア)」「Alveo(アルべオ)」「Avida(アビダ)」「Amaia(アマイヤ)」「Bella Vita(ベラビタ)」それぞれが、アヤラランドの完全子会社として企業活動を行っています。

Ayala Land Premier(アヤラランド・プレミア)

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