【日記】カーレンベルク|こどもの頃の日記から 9
196X年8月XX日 Y曜日 晴 あたたかい
ウィーンの森の方のカーレンベルクに行った。
初めは母と私たちだけが乗って、父の運転で、ドナウの岸の方を走った。
そして、Mさんも乗せてカーレンベルクめざして走った。
山の上からはウィーンの町がよく見え、とてもすてきなけしきだった。
196X年8月XX日 Y曜日 くもりのち雨
くもったり にわか雨がふったり、
晴れ間が出たりした
朝、早く起きると母とMさんと弟たちが、カーレンベルクの方に行く所だった。
その日、朝は、とてもよいお天気だった。
それで、母はMさんとふたりだけで行こうとしたらしいが、たあぼうが起きてしまったので、しかたなく連れて行くことにしたそうだ。
3人でしたくをしていると、今度はKが起きてしまった。それで、今度は4人でしたくをしていると、そこへ私が起きてしまったので、私は急いで服を着て、顔もあらわずに車にとびのった。
そして、5人で山の方に走ったと言うわけだ。
ところが、あいにく、にわか雨になってしまった。
山の天気とは変わり安い。ウィーンの天気も変わりやすい。
カーレンベルクに着くと、せっかく来たんだからと言って、てんぼう台の方にかけて行った。ひとっこひとりいなかった。
寒くて、2、3分けしきをみただけで、みんな車にとびのると
「くやしい、くやしい」といいながら、
ウィーン市めざして山を下っていった。