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【2021年6月】マーケティング注目トピックまとめ
みなさんこんにちは、すみです。
早いもので、今日から7月です。
2021年も半分が終わってしまいました。
今回は、6月の1ヶ月間のマーケティングトピックについて振り返ろうと思います。
3つのトピックを深掘りしてお話しし、最後に他に気になったトピックについて少し触れています。
ぜひ最後まで読んでみてください!
クリエイター(インフルエンサー)のマネタイズ機能
先月に引き続き、クリエイター(インフルエンサー)のマネタイズ機能の開始、テスト、開発中などのニュースが多く飛び込んできました。
【Twitter】
■ スーパーフォローのテスト開始
■ チケットスペースのテスト開始
【Apple ポッドキャスト】
■ サブスクリプション開始
【Instagram】
■ アフィリエイト機能をテスト中
■ ファンクラブストーリーを開発中
■ コレクタブル(NFT?)のオークション販売機能を開発中
Twitter:スーパーフォロー
スーパーフォローはクリエイターが設定した月額金額をユーザーが支払うことでニュースレター、独占ライブストリーム、商品割引などのさまざまな独占コンテンツを受け取れると言うものです。
月額2.99ドル、4.99ドル、9.99ドルで参加可能とのこと。
スーパーフォローを提供できるクリエイターは、フォロワー10000人以上、過去30日間に25件以上のツイート、18歳以上という条件を満たしていれば参加可能とのことです。
Twitter:チケットスペース
チケットスペースは、スペースに参加する際に入場料が必要になる有料スペースです。金額は1ドル〜999ドルで設定可能とのことです。
出典:Twitter Opens Up Public Applications for Ticketed Spaces and Super Follows
Appleポッドキャスト:サブスクリプション
Appleポッドキャストのサブスクリプションは、ポッドキャストの配信者がリスナーに対してサブスクリプションを提供できるものです。
サブスクの金額は月額0.49ドル(約54円)〜で配信者が設定することができます。
リスナーは、サブスク登録をすることで限定コンテンツや広告なしのポッドキャストを楽しめます。
出典:アップルが日本を含む170以上の国でApple Podcastサブスクリプションを開始、J-WAVEのチャンネルも
Instagram:アフィリエイト機能
Instagramのアフィリエイト機能は、一般的なアフィリエイトシステムと同じように、アフィリエイトタグの付けられた商品を経由して商品が購入されると購入金額の一部が手数料として収益となる機能です。
現在、アメリカを中心にテストされており、今後はさらに多くの範囲に拡大する予定とのことです。
出典:New Ways for Creators to Make a Living
Instagram:ファンクラブストーリー
InstagramのファンクラブストーリーはTwitterのスーパーフォローのようにファンクラブのメンバーになることで独占のストーリーが楽しめる機能です。
こちらのスクリーンショットからわかるように、メンバーのみが見ることができ、スクリーンショットも撮ることができません。
出典:Instagram Tests 'Fan Club' Stories, NFT-Style 'Collectibles' In-App
Instagram:コレクタブル(NFT?)のオークション販売機能
コレクタブルのオークション機能はユーザーがデジタルアイテム(おそらくNFT)のオークション販売ができる機能を開発しています。
出典:Instagram Tests 'Fan Club' Stories, NFT-Style 'Collectibles' In-App
こうした、クリエイターマネタイズ機能は今年に入ってから様々なプラットフォームで続々と導入されています。
その背景には、今後やってくるcookieをはじめとしたネットの個人情報制限によってターゲティング広告が難しくなっていくという理由があります。
今まで、多くのプラットフォームが広告で収益化していましたが、ターゲティング広告が難しくなれば、広告によるマネタイズも難しくなることは容易に想像できます。
それに備え、広告頼りのマネタイズ方法からサブスクリプションなど、広告以外のマネタイズ方法にシフトする傾向にあります。
また、昨年からのコロナの影響により、クリエイターとしてネット上でマネタイズする人が増えています。クリエイターを中心とした経済「クリエイターエコノミー」がアメリカを中心に広がってきています。
こうした背景から、今後はクリエイターマネタイズ機能がどんどん増えていくと考えられます。
これによって、社会全体でのマネタイズ方法が変わっていく可能性があるので、今後もこういったクリエイターマネタイズ機能は要チェックです。
clubhouseなど音声SNSの動向
今年の初めにclubhouseが爆発的に流行したことにより、clubhouse類似の音声SNS機能も多くのプラットフォームで機能追加されています。
【clubhouse】
■今年の夏に招待制を廃止して全体公開予定
■メッセージ機能を開発中
【Twitter】
■スペースのタブをアプリ内に新たに追加する
■スペースタブ内でスペースを検索する機能を開発中
【Facebook】
■ライブオーディオルームをローンチ
【Spotify】
■Clubhouseの類似アプリ「Greenroom」をローンチ
clubhouse:今年の夏に招待制を廃止して全体公開予定
clubhouseは今年の夏に招待制を廃止して全体公開を予定しているということを公式のTwitterで発表しました。
clubhouseは現在招待制で、既存のユーザーからの招待がなければアプリに参加することはできません。
類似機能のTwitterスペースも最初は限られた人しか利用できませんでしたが、clubhouseよりも早い段階で全体公開しているので、clubhouseもやっと全体公開となるようです。
✨ Town Hall Highlights 5/30 ✨
— Clubhouse (@Clubhouse) May 30, 2021
💚 Getting closer to feature parity for our 2m+ Android users every day
🌐 Heading for general release sometime this summer! That means the next few updates will be about discovery, notifications, and less visible but very crucial improvements
Clubhouse:メッセージ機能を開発中
clubhouseは音声SNS機能に追加で、メッセージ機能が開発中とのリークがありました。
他のプラットフォームに対抗してとのことでしょうか?
この情報についてはこれ以上は出ていないので、今後も引き続きウォッチします。
Wow looks like accidental update of @clubhouse enabled in app backchannel & switch of side bar & full experience.
— Brian Fanzo 🧢 Keynote Speaker $ADHD (@iSocialFanz) June 18, 2021
Seems it’s rolled back now but from what I saw it was beautiful!!
On stage > move to hallway > hit arrow > back channel popped up! @jowyang @GaryLHenderson pic.twitter.com/5bJfVlg7t5
Twitter:スペースのタブをアプリ内に新たに追加する
Twitterのスペースタブは、こちらの画像からわかる通り、アプリの下部に新たにスペースに簡単にアクセスできるタブを追加するというもの。
新たにスペースを簡単に見ることができるタブを追加することで、導線を改善し、利用者を増やそうとしている印象です。
出典:Twitter Continues Work on Its New Spaces Tab, Adds Editing Options for Scheduled Spaces
Twitter:スペースタブ内でスペースを検索する機能を開発中
Twitterは新たに追加したスペースタブの中で、スペースを検索する機能を開発しています。
こちらはリーク画像で、情報はこれ以上ありませんが、Twitterがライブオーディオルームにガチで来ていることは分かります。
#Twitter is working on the possibility of searching for spaces in the Spaces tab 👀 pic.twitter.com/uZ4kTPy6EW
— Alessandro Paluzzi (@alex193a) June 17, 2021
Facebook:ライブオーディオルームをローンチ
Facebookもライブオーディオルームをローンチしました。
こちらはアプリのスクリーンショットですが、clubhouseなどの他のプラットフォームとよく似たUIになっています。
Facebookのライブオーディオルームは自分のフォロワーがルームに参加しているときに通知を出したり、寄付を集めるなどの機能を提供するとのことです。
出典:Facebook Launches Live Audio Rooms and Podcast Playback In-Stream
Spotify:Clubhouseの類似アプリ「Greenroom」をローンチ
Spotifyはclubhouseの類似音声SNSアプリのGreenroomのサービスを開始しました。
基本機能は、clubhouseやTwitterのスペースなどとほぼ同じで、ルームは最大1000人をホストできます。
Spotifyは今後ホストできる人数をさらに増やす見込みとのことです。
出典:Spotifyがライブオーディオアプリ「Greenroom」を提供開始、Clubhouseのライバル誕生
clubhouseの登場を機に、一気に普及したライブオーディオルーム。
ポッドキャストも含めた、デジタル音声市場は今後さらに伸びていくと言われているので、引き続き要チェックの市場です。
Googleのcookie廃止延期とコアアルゴリズムのアップデート
今月の大きなトピックとして、Googleのコアアルゴリズムアップデートと、 cookie廃止の延期に関するニュースが飛び込んできました。
今後のWeb業界に大きな影響を与えることなので、振り返っておこうと思います。
コアアルゴリズムのアップデート
Googleの検索アルゴリズムが改善されるコアアップデート。
これによって、サイトの検索順位が大きく変わるので、WEBメディアを運営する企業、副業ブロガー、SEO関係者にとってはとても重要なアップデートです。
今回のアップデートは6月3日に一部が公開され、7月に残りのアップデートが展開されます。
2回に分けてアップデートされるので、最初のアップデートで下がって2回目のアップデートで順位が上がる可能性もあります。(もちろん、逆も然りです)
6月の1回目のアップデートでは特に「IT総合」や「暮らし・結婚・恋愛」、「健康と医学」「財務、金融、法律」といったYMYL系(Your Money or Your Life:お金や人生、健康や安全に関するキーワード)での順位変動が大きかったとのことです。
7月もアップデートされるので、引き続き要チェックです。
cookie廃止の延期
近年、ネット個人情報が重要視されるようになり、広告ターゲティングに利用されているcookieなどのネット個人情報が守られるべきとの声から、今後廃止される予定のcookie。
当初、Googleは2022年の頭から廃止すると発表していましたが、延期になり、2023年後半に廃止することになりました。
(延期の理由はイギリス政府からの圧力が影響しているようです。)
Googleはcookieが廃止後にFLoC(フロック/Federated Learning of Cohorts)で広告ターゲティングをしていくと話しています。
とはいえ、あくまでFLoCは代替品で、cookieの時のようなターゲティング広告はできなくなる可能性があります。
そのため、WEB広告のターゲティング精度が下がるのではないかと心配されており、cookieに頼らずにターゲティング広告できるニュースレター(メルマガ)などが再び注目を集めています。
また、冒頭のクリエイターマネタイズ機能の話に繋がりますが、広告で収益を得ていたプラットフォーム各社は広告頼りのマネタイズ方法から抜け出し、別のマネタイズ方法を作ろうと動いています。
Twitter上ではcookie廃止後のための対応に追われている多くのWEB広告関係者から安堵の声も見られましたが、cookieが廃止される事実に変わりはないので、引き続き廃止後に向けて対策を考える必要があります。
その他の注目トピック
上記の3つのトピックとは別に、気になるトピックについて軽く触れておこうと思います。
メディアの利用傾向
これまでTV中心だったメディアの利用傾向が、若者を中心にTVを見なくなりWEBに移ってきています。
さらに、TVや大手のメディアなど過去に信頼されていた様々な機関の信頼度が下がり、小さなメディアの方が信頼される傾向にあります。
その影響もあり、ニュースレターの注目度が高まっているという背景もあるようです。
とはいえ、広告の高感度的にいうと、ネット広告はそれ以外の広告よりも40%近く嫌われやすいというデータもありました。
今後、ネット広告はUIを考えていく必要があるでしょう。
TikTokがすごい
コロナの在宅需要が上がった2020年からTikTokの勢いが止まりません。
Z世代以下の若者を中心に、TikTokが流行ってきています。
アメリカでの週間利用時間はFacebookを超えたとのデータもあります。
Takeover広告費も、ホリデーシーズンには200万ドルになると言われています。
TikTokの運営会社であるByte Danceの成長率は2019年から2020年にかけて111%成長して30億ドルとなりました。
TikTokの類似機能のYoutube Shortsは、クリエイターへの資金提供などでTikTokに本気で対抗しようとしているようです。
日本の働き方
コロナなどの影響による不況の影響もあり、副業ニーズは増えています。本業に+400万稼ぐ副業者も増えているようです。
一方で、日本企業の59%が副業禁止にしているというデータもあります。
とはいえ、日本人の収入は2002年から2017年の間で年収500万の人は手取りで35万、年収700万の人は50万も減っているという現実があります。
どんどん日本で稼ぎにくくなっている現実があるので、副業は普及していくでしょう。
日系企業はこの状況に対応していかなくてはならいと思います。
ソーシャルコマース
SNS上で商品を探し、購入まで完結させる「ソーシャルコマース」が進んできています。
いくつかのプラットフォームでソーシャルコマースに関するアップデートがありました。
Pinterest:ショッピングリスト機能をリリース
Snapchat:いくつかのショッピング機能を準備
Facebook:4つのEコマース機能を発表。
・Shops on WhatsApp:WhatsAppにShopsを表示し購入前に企業とチャット
・Shops on Marketplace:Shopsをマーケットプレイスで表示する
・Shops Ads:パーソナライズされたショッピング体験
・Instagram Visual Search:AIのビジュアル検索
VR/AR
5Gなどの技術発達によって、VR/ARの分野に各社が力を入れてきています。
6月に発表された機能や技術についてまとめておこうと思います。
世界のVR・AR市場、2024年までに6倍に増加すると予想
Apple、ARヘッドセットは2022年に発売予定
Shopify、服を試着するために体のサイズを自動的に取る特許を申請
Shopify、ARのスタートアップPrimerを買収
Snapchat、ARを利用したクラシックゲームが遊べるようにSnapchat、ディズニーキャラになれるレンズをローンチ
UnityのCEO、AR/VRヘッドセットが2030までにゲームコンソールと同じくらい人気になると予想
Facebook、AR帽子の特許申請を提出
NFT
NFTの販売ブームは5月に一旦落ち着きましたが、マーベルがNFTをコレクタぶる商品をローンチすると発表したり、InstagramでNFT販売機能が準備されていたりと、様々なところでNFTの話題が増えてきています。
以上、6月のマーケティング注目トピックまとめでした!
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