【参考例】フリーランスまでのみちのり

 まずはじめに、私の場合は前職場の仕事を持ち出すことなく自営業になりました。理由は当初エディトリアル業界を離れようと思っていたからです。心身共に健康そのものでしたが、今思い返すとどこか疲弊していたのかもしれません。

 職種変更を考えていたなか、帰省して両親の顔を見ていたら湧いて出てきた感謝の心。「専門学校の学費も定期代も出してもらったんだよな…。」

 ということで、もう一度同じ業界で頑張ってみようと改心。でも、どうしても正社員に戻る事は避けたく、どうしたら良いか考えて自分なりの試運転を開始したのです。

スタートアップ

① WワークOKの副業先を見つけて業務開始

② 片っ端からSOHO系サイトに登録 

 固定給は副業で・小さな稼ぎは在宅で…という暮らしの仮スタートです。

 (今になってみると①は個人的には結構重要。バイトのようなものといってしまえばそれまでですが、お金だけではなく、身綺麗にして、体調管理もしっかりして、実際に人と対面し話題を考えたり、相手の話しを聞いたりして、日常に活かす事の何と大切なことか。本当に身を持って実感しています。)

メインのネットSOHOはクラウドワークス

 コロナのテレワーク推進もあってか、今やSOHO・在宅ワークにはランサーズ・ココナラ等など山のようにありますが、私がメインで使用しているのは、クラウドワークス(以下CW)です。

 忘れもしない登録した当時、「SOHOや在宅ワークはオワコン」といわれていました。時代は巡るものですね。

 CWでは、とにかくAdobe系の仕事に応募・スカウトメールが来た場合、それが低賃金重労働でも 納期が劇的に短くても 成人向けでも 自分が出来そうな業務内容ならほぼ快諾。これを何年もひたすらくりかえしました。

 そうしていると、CW内にある「業務実績」が順々に増えていき、微々たるものでも「自分の手で稼いだ」報酬の入金も達成感も増えて良いことずくし。何より、契約したクライアントさんから喜びのメッセージが届くことが嬉しく、自己顕示欲も満たされるw

 この頃、副業先で出会った自営業の方に勧められて開業届を出し、白色申告から青色申告へ変えることとなったのでした。


いつどんな仕事に出会うかわからない

 CWでは、直接契約が禁じられているのでクライアントさんと社外で契約はできません。

 ところが、ある業務で打ち合わせのためにその会社に出向いたところ、クライアントさんの隣に座る知らないサラリーマンがいる…。

 そう、知人の編集者を紹介してくださったのです。「CWは継続で、それとは別にこちらの方がエディトリアル作業者を探しているのですがいかがですか」と。

 こんなこともあるんだと私は驚いて、お話を詰めた結果無事に

③委託業としてお仕事

をいただける事になったのでした。 ①と、②と、③。もちろん全て継続中です。フリーランス直後では①がメインバンクでしたが、最近では②と③がひっくりかえる事がほとんどです。

 私の場合、動画配信やサロンを持ちませんし、自己発信での商売ではないので一獲千金向きではありませんが、フリーランスを目指したいけど自発的になれないという方や、ガツガツせずにゆっくり着実にステップアップしていきたい…という方へ、こんな風に道がつながることもあります。

 参考になれば嬉しいです。

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