ぽらりこを救いたい(ポラリスコード:First Impression)
初めての記事がこんなタイトルでええんか?
というわけで初めまして。
SEGAとKONAMIとうちの子とぬいぐるみに四面楚歌されて生活している一般ゲヲタ男性、有栖川桃矢と申します。
今回は2024年3月27日から稼働したKONAMIの音楽ゲーム『ポラリスコード』に触れての第一印象と、そこから思ったことを中心に触れていきます。
尚、今回はロケテスト時との比較も少し触れるのですが、自分は居住地の関係でロケテ等には参加出来なかったのでロケテ版の情報は槍和燈さんのロケテストレポート等を参考に書かせて頂きます。
〘FIRST STAGE〙ポラリスコードって何?
ポラリスコードとは
プレイヤーはテレビ局『シバテレビ』のPAとなり、同僚となる3人のクルーと動画の演者となる「コンテンター」達とともに動画制作を行って知名度を稼ごう!的なストーリーの音楽ゲーム。
ロケテスト時はBEMANIシリーズを名乗っていたようですが、正式稼働前にBEMANIシリーズである旨の記述がいつの間にか消えていたそうな。
収録楽曲
収録曲は殆どがVtuberの皆様のオリジナル曲やカバー曲、それと各種有名楽曲で構成されており、ポラリスコードオリジナル曲は稼働開始時点で2曲のみ。それ以外はすべて版権楽曲となっています。
操作システム
操作デバイスは12鍵のボタンと2本のフェーダー、それと各種選択用のタッチパネルを使用。音ゲーパート以外ではボタンとフェーダーは使用しません。
音ゲーとしてはCHUNITHMとオンゲキとボルテを同時に遊ばせるイメージで、画面上部から奥行きを持って流れてくるノーツを叩くタイプの音ゲーとなっています。
ノーツは大きく分けてボタン側のノーツとフェーダー側のノーツの二つに分かれ、さらにそれぞれでいくつかの種類があります。
ボタン側ノーツは「タップ」「ホールド」「リリース」「フリック」「ハニカム」の五種類。フリックはホールドの終端だけではなく、単体で流れてくることもあります。
フェーダー側ノーツは「フェーダー」「ホールド」「スクラッチ」の三種類。左側がミントで右側がピンク。現状では"可動範囲の途中で止め続けろ"のような指示は発生しません。
コンテンターとサポートスナップ
ポラリスコードのスコアは2種類あり、ソーシャル音ゲーと同様にキャラクターの能力に依存する「LIKES」と、純粋に音ゲーのうまさを表す「Achievement Rate(通称AR)」の2種類があります。LIKESについては「コンテンター」と「サポートスナップ」の2つの相乗効果で増加していきます。
コンテンターは動画の主演で、他のソーシャル音ゲーでのリーダーに相当します。
コンテンターとなったキャラクターはその曲の間ずっとスコアを上げたり、後述するサポートスナップの効果を増幅したりしてくれます。
また、3DMV対応楽曲では3Dモデルで踊ってくれます。
サポートスナップは…設定的にはよく分かりませんが、他のソーシャル音ゲーで言うメンバーの役割を持ちます。
こちらもスキルを持っていますが、こちらは発動に条件があり"スキルチャレンジゾーン内で所定のPERFECT率以上を獲得する"事で発動させることができ、発動条件となるPERFECT率はそのスナップによって異なります。
要はバンドリやプロセカのFEVERみたいなヤツです。最大4枚まで設定可能で、左から1・2・3・4と順番に発動していきます。
尚、コンテンターとサポートスナップは別個の扱いとなっており、獲得したサポートスナップをコンテンターにすることはできません。逆もまた然り。ガチャも別個です。ウマ娘と一緒ですね。
キャラクターのレベルは楽曲を終える毎に経験値が入る形で上昇していきます。レベルが上がればLIKESの獲得量が増え、LIKESの総量で決定するグレードの上昇に直結します。
ちなみにリザルト画面で強化アイテムらしきチケットが貰えますが現状は使えないみたいです。
そしてソシャゲでありがちな限界突破も存在します。限凸はコンテンターとスナップ共通で2凸まで。合成元を含めて3枚あれば完凸です。
限界突破するとレベル上限が解放され、ボーナスとしてレアリティに応じた大量のゲーム内通貨を獲得。
さらにコンテンターの場合はスキルを追加することが出来ます。
スキルは限界突破1回ごとに1つ追加することが出来ますが、2回目では1回目に着けたスキルに応じて追加できるスキルの内容が変化します。
ハント
さっきちらっと言いましたがソーシャル音ゲーに近いのでガチャがあります。固有の名前は"ハント"。スカウトじゃないんか…
ハントには種別があり、各種装飾が手に入る「カスタマイズアイテムボックスハント」、コンテンターが手に入る「コンテンターハント」、サポートスナップが手に入る「サポートスナップハント」の3種類。
原神や崩壊:スターレイルのような装備とキャラクターが混ざった闇鍋ガチャではありません。ここもウマ娘のように良心的。
料金はカスタマイズアイテムが1回500円、コンテンターとサポートスナップが1回300円。
但し、ゲーム機で回すことが出来るハントはコンテンターとサポートスナップのみで、単発だけ。なんか不便じゃない?
ですが、e-AMUSEMENTの購買部にアクセスするとカスタマイズアイテムのハントと10連ハントが実行できます。
まぁ筐体に100円玉を30枚もぶち込めないから仕方ないですね。
前述の通り限凸の概念があるのでコンテンターとサポートスナップガチャでは被りが発生します。
難易度
音ゲーとしての難易度は現状4段階あり、下から「EASY」「NORMAL」「HARD」「INFLUENCE」の順で難しくなります。
但しINFLUENCEを解禁するにはその譜面レベルに応じた量のゲーム内通貨を消費する必要があります。
また、譜面レベルは1から12までとなっており、間に11+などは挟まりません。
つまりどういうことだってばよ
KONAMIがVtuber引っ提げてオンゲキを作りました(?)。
システムは色々とソーシャル音ゲーに近づけられていているし、版権曲が中心なので初心者向け。
稼働初期なのもあって難易度も比較的抑え目になっており、超高難易度には容易に触れないような配慮がされています。
それに同じKONAMIのSOUND VOLTEXやbeatmaniaIIDXと比べると遥かに直感的なデバイスになっているのでここも初心者向けとして高評価。
流石にCHUNITHMよりは直感性は劣る…と思いましたが選曲画面でタッチパネルを使うという発想により"選曲画面の操作が分からず選曲事故が起こる"というリスクがかなり少ない印象。
ここはポラリスコードに軍配が上がりました。
〘SECOND STAGE〙プレイした感想
初心者には確実に触れて欲しい
システム、実装曲、デバイス、初期コラボの相手など、今まで音ゲーをしたことが無い層を重点的に狙っているので音ゲーへの窓口的な立ち位置である事が伺えます。
より詳しく言うならVtuberの視聴者層を狙っているともとれます。
誰かに紹介されるのって結構宣伝としてベターかつ最強ですからね。
ところでKONAMIさん、ポポナとのコラボ待ってますね。あとサメちゃん&死神ラッパーVer.の『KING』もお願いします。
既存音ゲーマーは現状ターゲットではない?
Vtuberの視聴者層を主ターゲットとしていますが、既存の音楽ゲーマーはあまり重要視はしていない様子に見えます。
まずは高難易度譜面。
HARDでも時々3点押しが出てくるなどまぁまぁ難しいのは難しいんですが、結構自分の実力でもAR99%がかなり取れるぐらいには簡単な方。
流石にINFLUENCEになってくると解禁条件が厳しいのもあって音ゲーマー向けになってくる…けどなんか動画を見る限りは既存音ゲーマーは難なくこなしているイメージ。チュウニ新基準換算で13~13+ぐらいに見えちゃう。
ロケテストではINFLUENCEのさらに上位難易度「POLAR」が実装予定との事でしたが、難しすぎるとプレーの様子を見た新規さんがが忌避してプレイしてくれないのを懸念しているのか、現状は未実装。
「とにかくむずい譜面くれ」って人にはまだ刺さらないかな...?
次に収録曲。
完全に新規獲得に振り切っているので、楽曲面で既存音ゲーマーを惹きつける要素がかなり薄いです。
実話なんですが"「コナミゲーやからエレクリとかFLOWERとかあるやろ!w」→「知らん絵の曲しかなかった、終わってる」"と言っている人がいました。
一応、デモ画面で『ちくわパフェだよ☆CKP』や『FLOWER』、さらには『ENDYMION』などが流れているようですが今のところ実装予定なのかは分かっていません。(ENDYくるならソフランはどうなるんだ...?)━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
ここから2024年4月4日追記
2024年4月4日追加の『PUPA』にソフランが入ってました。ご丁寧にBMSと同じタイミングでソフランします。
これならENDYMIONの原作再現は心配しなくていい…かな?(別の意味で阿鼻叫喚になると思うけど)
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かと言って既存音ゲーマーは完全に眼中に無いという訳でもなく、SOUND VOLTEXからレイシスとグレイスが初期から参戦しています。
どうやらボルテの世界である『コンソール=ネメシス』に起きた異変の調査でぽらりこの街に来た2人。しかし途中ではぐれてしまったそうです。
…というかすんなりと調査に来ている辺り、ぽらりこの街はコンソール=ネメシスの一部なのでしょうか。
それにデバイスとして使用する2本のフェーダー、これもボルテっぽい要素なんですよね。ボルテは6ボタンと2本のツマミを使うし、ツマミの配色も右側が赤系、左側が青系っていうのは同じです。
…初期から参戦させるなら数曲ボルテの曲をお土産に持ってきてよかったのでは?
〘THIRD STAGE〙ぽらりこを救うには
タイトル回収。
ぽらりこのココがマズイ
稼働初期なのもあって問題点がちょっと多いですが、運営に大きな影響を与えそうなものを紹介します。
1個懸念点だけど。
まずは"INFLUENCEの解禁コストが重い"。
先程のINFLUENCE解禁コストの画像をもう一度見て見ましょう。
画像にも書いてありますが、初期のメンバー構成だと45プレー…135曲でランクBを獲得することでやっとLv.12を解禁できるだけの20万通貨が貯まる計算なんだそうです。
しかも、キャラクターのレアリティがNだと、"レベル上限がLv.1"になっていて成長の余地がありません。
重すぎるって!!!!
…しかし、抜け道はあります。
それがさっきも触れた限界突破での通貨ボーナス。レアリティRのキャラクターを限界突破すると1回につき1.5万通貨、SSRだと1回につき5万通貨が貰えます。
ん…限界突破…?
リアルマネー使うのかよ!?
はい、ガチャで近道ができる可能性があるとはいえ、SSRを4回限界突破させるのにはかなりの回数ガチャを回す必要があります。
なんだかよくわからないけどこわいところだ。
それに、SSRが出る確率も当たり前ですが結構低そう。1万円突っ込んでも多分そんなに被らない。
純粋に高難易度だけ楽しみたい人はきっとそんなに待ってられません。今すぐ高難易度やりたいだけならとりあえずENDYMION SINGLE CHALLENGEでもやっててください。
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ここから2024年4月7日追記
4月4日からログインボーナスが始まり、期間中に10日間、1日10回プレーすると最高60万通貨が貰えるようになりました。
1日10回プレーすればLv.12が3曲解禁できます。
最初から始めといてくれればよかったのに…
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ここから2024年4月18日追記
やっと20万通貨が貯まったので同日に追加された『ラビットホール』INFLUENCE Lv.12を解禁。プレーしたらCHUNITHMもびっくりの演出と物量があわさった譜面でした。
謎の減速スタート、譜面停止、演出としての加速、突如現れる認識難トリル、そしてフェーダーを動かすなという指示まで。
これ版権でやる譜面じゃないでしょ…
ちなみに20万通貨を使わせるだけの価値は余裕であります。
これがぽらりこのやり方かぁ…
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次に"各種説明が不十分"であること。
サラッと"限界突破がある"と今まで言い続けましたが、現状ではゲーム内で限界突破の説明は一切ありません。
かなり重要な要素すっ飛ばしてどうするんだよ!!
…と思いましたが、実はまだ強化システムが完全には実装されていません。
楽曲プレイ後に強化チケットが手に入りますが、これもさっき言った通りまだ使えません。
あとスキルレベルの概念もありますがこちらもまだ強化できません。
まだ完全には実装していないので説明をすっ飛ばした…と考えたい。むしろそうじゃないと困る。
副産物として通貨が馬鹿にできない量貰えるんだからそこの辺りはちゃんと伝えて欲しい。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━2024年4月18日追記
4月16日にプレーしたらいつの間にか強化チケットが使えるようになってました。
公式サイトによると4月10日に実装との事。
強化チケットはコンテンダーとサポートスナップで共有し、楽曲CLEARや異動(いわゆる売却)で手に入れることができます。━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
そして最後に最大の懸念点。
"新規を獲得する為のコラボをどれぐらいのペースで打つのか"。
ぽらりこはダンスラ等をはじめとする近年のKONAMI音ゲーと同じように、"Vtuberのファン"という新たなプレイヤー層や、ソーシャル音ゲーに触れたことがある人を狙った作品です。
そういう人たちにぽらりこを遊んでもらうには、やはりコラボは必要不可欠。
しかし、BEMANIシリーズの傾向としてあまりコンスタントに社外のコラボはしてこない傾向にあります。
最近こそボルテが各種コラボをし始めていますが、ボルテ以外ではほとんどコラボを実施してません。
僕の記憶ではボルテ、GITADORA、pop’n music、DANCE DANCE Revolutionで個別に行われた『Undertale』コラボぐらいしかやってません。
もっと言うとCHUNITHMになんの理由もなく『FLOWER』や『ピアノ協奏曲第1番”蠍火”』、『ENDYMION』に『VALLIS-NERIA』が移植されても相互収録はしなかったし。(音ゲ祭移植曲は理由があったので除く)
実は意外とBEMANIくんは一匹狼なんです。
一方ぽらりこ君は初手から角巻わためさんとコラボをしています。
しかもコンテンターとサポートスナップも存在。
ソシャゲにありがちな期間限定コラボキャラです。
稼働初期からコラボを実施するのはKONAMIの音ゲーとしてかなり珍しめ。
BEMANIシリーズじゃないからでしょうか。
で、問題はこのコラボが終わった後。
絶え間無くコラボを打ち続けるとしたらポラリスコードはきっと安泰です。CHUNITHMもそうしてる。
が、もしも次のコラボまで時間がかかってしまうと…
ポラリスコードはいきなりREFLEC BEAT 悠久のリフレシアの様に老衰みたいな状態に陥ってしまうかもしれません。
上の二つの問題点によって既存音ゲーマー層を取り込めていない…もしくは取り込む気がない事、それとVtuberの視聴者層が上手く定着して継続してくれるかまだ未知数である事のダブルパンチでかなりお先真っ暗になります。
不味いね!(シュルク)
ぽらりこを救いたい
じゃあ、ポラリスコードを救うにはどうすればいいのか。
まぁ答えは簡単です。
まず、既存音ゲーマー層がぽらりこの楽しさを伝え、新規層を取り込めるようにすること。
さっきも言いましたが人に誘われるのってド定番かつ最強の宣伝になります。
それはきっと僕らみたいな一般層が発信者になっても変わりません。
そして、ダメなところ・改善して欲しいところはちゃんと運営に伝えること。
ぽらりこ君は稼働初期の段階です。
KONAMIとしてはVtuberの視聴者層を取り込もうという音ゲーは初めてなのでそういうノウハウは薄いし、もしかしたら頭から抜けてた要素もあるかもしれません。
そういう所を伝えてあげればKONAMIも僕らの声を元にちゃんと改善してくれます。
多分BEMANI楽曲入れろって声が強ければ折れるとも思うのでお気持ち、表明しよう!
〘FINAL STAGE〙まとめ
新規を獲得するという目的が主になっているために、既存の音ゲーマーからは評価が芳しくないポラリスコード。
でも、楽しさのPOTENTIALはかなり高いです。
身体がまぁまぁ動くのでチュウニぐらい楽しい。ワンチャンチュウニより楽しいかも。
それに、初心者が躓きそうな要素もできる限り除去されています。
KONAMI自身によるプロモーションはもちろん、ユーザー側も積極的に新規を取り込めるように活動していけば絶対に長続きしてくれます。
ポラリスコードはまだ始まったばかり。
まだ終わってなんかねぇんだよ!!!!
最後に一つだけ言いたいコピペを改変して終わりにします。
オルカ、脱げ。ぽらりこの売上げ、落ちてる!ぽらりこのポテンシャルはこんなもんじゃない!お前が脱げば、ぽらりこは盛る!お前がぽらりこを救うんだよ!Crossfade?違うだろ。お前がCrossfadeするのはその乳だ!乳を出して、ぽらりこの未来を拓け!胸を張って、脱げ!