見出し画像

紐解く、下ろす　〜Unpacking Withinでやりたいこと〜

スミー

はじめに

Unpacking Withinというイベントを始めます。初回は2023/10/7（土）横須賀 hatis AOです。

一緒にご飯を食べたり、ストレングスファインダーを使った資質読み解きをしたり、カウンセリングとコーチングの合いの子的な対話をしたり、お客さん同士でも好きに話をしたり聴いたりするイベントです。

……盛り沢山すぎですね？何がしたいんでしょうね？タイトルもよくわかんないですね？

でも実は、全部僕の中では繋がっています。なのでUnpacking Withinというタイトルに込めた意味から紐解いていければと思っています。

Unpackingとは

まずあまり使われないこの言葉から行きましょう。

原義は以下の通りです。
Unpack:開ける、（精神的な）重荷を下ろす、解凍する、明確にする、詳しく説明する
引用: https://eow.alc.co.jp/search?q=unpack

特に精神的な意味合いで使う時は、解決まではいかずとも、とりあえず一回肩の荷を下ろす、みたいなところがあります。

僕が初めてこの単語を知った時、パンパンに詰まったバックパックを思い浮かべました。

壮大な夢と、何にもならない今

キャンプを例にしましょう。週末にキャンプをすることにします。社会に揉まれて疲れたからソロキャンです。マジもうクタクタ。このままだと土日ずっと寝込んでそうですが、それはそれで月曜日憂鬱になりそう。サザエさんが怖すぎる人生。だから夢想するのです。

人生変えたいですね！折角寝ててもいい週末にキャンプするなら最高にしたいですよね！だから近場のキャンプ場じゃなくて人気の少ない山奥にしましょう！夜は山で沸かした水を使ってカップラーメンとウイスキー、ナッツでしっぽりやりたいですね！朝は紅茶派だから茶葉と手鍋と……待って！？牛乳と砂糖も用意してロイヤルミルクティーにしちゃったら最高なのでは！？！？

うわーもう最高だわ。最高の一泊二日になるわ。この一泊二日のためなら一月頑張れるんじゃない？ヤバくない？人生変わるって。

ウキウキで荷物を詰め始めます。

山奥に泊まる気なので寝袋にテント、生水は怖いので水もたっぷり、カップラーメン、茶葉、牛乳、手鍋、ウイスキーの瓶（コンビニで買えるようなミニボトルだと風情がないですよね！）、ナッツ、あとあと虫除けとバッテリーは欲しいですね、……

こうやってパンパンになったバックパックは開くだけでもめんどくさいし、ましてや持ち運ぶなんて重たすぎるに決まってます。

だから一生キャンプに行かなくなっちゃいます。おかしいですね、ワクワクしながらたくさん夢を詰め込んだはずなのに。筋トレしたって持ち上がる未来が見えないし。

こうなったら覚悟決めて、バックパックをもう一度開くしかないです。夢の中から一つずつ、「これはやらなくていいかな……」ってものを削っていく。

カップラーメンは食べなくていいかな……
一晩過ごすのは諦めて日帰りキャンプにしようかな……
別にナイフで開かなきゃいけないものはないかな……
キャンプ場を山奥じゃなくて近場にして、水は貰えるもの使おうかな……

日帰りで、キャンプ場で、紅茶だけ飲む。
……こうなったらもう公園でコンビニで買った紅茶でもいい気がしてくるし、なんならただの日常ですね。うーん、結局僕は何がしたかったんだろう。

だいぶ例えが脱線しましたが、人生でも同じことが起きてるんじゃないかって思ったんです。
つまり、壮大な夢と、それが叶えられず、何もやらないでいる現実に振り回されて、結局しんどいまま全てを諦めていく、みたいなことが。

人生の荷物

人生において、このバックパックとは何でしょう？お金……も多分大いに絡むのですが、それよりも時間です。お金は稼ぐにも使うにも時間がかかるし、何より24時間は平等です。

「睡眠は甘え！朝活！夜ジム！副業！」なんていう見方もありますが……やりたいですか？やれる気します？僕は無理です。
僕は毎日、風呂入って、1時間ローグライクゲームして、7時間寝ないと鬱になります。
フォロバ100パー垢を使ってガンガンフォロワー増やして、万バズを作ったらビジネスで成功して不労収益ガッポガッポかもしれませんが、その頃には多分SNSの奴隷になっています。その未来でどんだけ金があったとしてもきついです。

そんなわけで、時間を猛烈にハックしようとすると大体何かもっと大事なものを犠牲にすることになるので、限られた時間をうまいこと配分していかないといけません。

だからまあ時間管理とかタスク管理とか持て囃されるわけですが、実のところそれでも苦しいです。それはバックパックに可能な限り荷物を詰め込もうとしてしまうからです。どれだけ理想的に詰まったところで、重たいものは重たいのです。

バックパックを紐解こう

どうしてこんなことになってしまったのか。それはあれもこれもと詰め込んでしまったからです。だから、苦しいけど、「折角だし」と詰めたものを一つ一つ取り出していくしかありません。

ですが、人生においてそれはちょっと躊躇われる、という人もいるでしょう。今まで歩んできたキャリアや経験を手放すのか、家族はどうするのか、お金はどうするのか、生活はどうするのか、悩むことはたくさんあります。
分類しようにも、なくしたら困るものと、なくするのが不安なもの、あったら安心するもの、あると自慢できるもの、たくさんあって困っちゃいますね。

だからみんな、重たい荷物を下ろすのを諦めてしまうのです。でも、それだと悲しい。一個でもいらないものを下ろせれば楽になるのに。

紐解くのに必要なこと

これだけパンパンになったバックパックを整理するには、一度全部曝け出して、自分の幸福に近づくものを選び取っていくしかありません。断捨離です。でもどれがときめいてどれがときめくのかも分かんない。「これにときめかないなんて言っちゃいけない」って思うこともあるかもしれません。あるいは他人にとってはゴミ同然でも、自分にとっては大切なものだってきっとあります。

だから僕らには「大事なものとそうでないものを否定せずに聞いてくれる人」と「大事でないものを捨てるのを手伝ってくれる人」が必要です。でも、生活や仕事が絡む相手だと、そうも言ってられない。相手だって自分が一番大事だから、お願いしてくることもあります。

じゃあ、どうするか。全然関係のない、否定しない他人に手伝ってもらうしかない。特に意味があるわけでもないけど、たまたまご縁があった人と、お互いにああでもないこうでもないと荷物を整理し合うしかないのです。


ここで旅人、という表現が脳に去来しました。

旅人が焚火を囲うように


僕らはある種、お互いに重たいバックパックを背負って人生という旅をしている旅人と言えます。そしてその旅路は全然違いますし、バックパックの中身も違うでしょう。旅路では良いことも悪いこともたくさんあったでしょう。そしてそれは人にはなかなか話せないようなことも。

でも、いきずりで、たまたま会った人同士なら、逆に話しやすいかもしれません。どうせ聞いたところで使えないので。

そんな旅人同士で、夜に暖かなごはんに当たりながら、お互いに荷物を見せ合って、ああでもないこうでもないと荷物整理する。僕はそんな一晩が作りたいと思っています。最高の店と、最高のカレーは、ありますのでね。

僕も重たいバックパックを背負う一人の旅人として、あなたの話を聞きながら、荷物を整理するお手伝いをさせてください。

おわりに

そんなわけで、Unpackingという言葉を選んだ意味についてご説明しました。いかがでしたか？少しでも伝わったなら何よりです。

初回は10/7（土）です。その重たい荷物、一旦下ろして、少し整理してみませんか？
ご連絡お待ちしています。



いいなと思ったら応援しよう！