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「おなかいっぱい」の幸せ
最近、日常のごくごく些細な出来事の中から、自分に対する思いがけない発見や気付きに辿り着くことが多く、自分が気付いていないだけで常に身の回りは、今の自分に必要なメッセージやヒントで溢れているんだということ、すっかり忘れていたことに気付かされました。
そのことから、普段いかに自分が優劣で物事を判断したり選んでいるのかがよく分かり、自分に起こる出来事(やってくるもの)は、どんな時もベストタイミングで、今の自分に必要だから起きているということを、再確認しています。
自分という存在やそれを取り巻くものに、ずっと「意味が無い」と勝手に思ってたのは私だけで
現実や人って、実は私が思っている以上にもっと優しくて
そして、自分という存在は、実は私が思っている以上にずっと、「しょうもない」人間なんだろうと思ったら、以前より少し今は気が楽な私がいます。
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先日、漫画ワンピースの最新刊を読んでいた際に
"おなかいっぱい…
おなかいっぱい…
幸せだね”
といった、ワンシーンがありました。
人種差別の問題により、幼い頃から奴隷として生きることを強いられてきた同じ境遇の幼い二人が乱世を免れ、自分達の力で勝ち取った自由の元、そこで得られる当たり前の幸せを噛み締める様子を見て、思い出しました。
「あーおなかいっぱい」とか「美味しかったー」っていうときの幸せは、もうこれ以上他には何も要らない「十分満ち足りてる」っていう幸せの形にどこか似ているようで、それはまるで「自分が幸せになるのに必要なものは、全て持っている」っていう安心感を彷彿させるようで。
そして「おいしいね」って言えるってことは、その経験を共に味わえる「誰か」がいるということでもあって。
きっとそこには、一人きりで楽しむより2倍も3倍もの豊かさや彩りがあるのでしょう。
例えば私は、スパゲティやカレーなんかのように、それひとつでドンとメインメニューになるようなものよりも、ワンプレートでちょびちょびと一口大の色んなおかずを楽しめる方がワクワクするタイプなのですが、これから先の人生、様々な経験をより色彩豊かに共に味わえる仲間、そして、大好きな人と一緒に居てみたいなあと、少しだけ思えました。
しかし、ワンピース…まさに今の私達の現代社会の縮図が描かれているようで、それが年々強まっているように感じるのは単に私が歳を重ねただけではなく、今この時代という「乱世」を一人でも多くの人が自分達の力で幸せに生きるためのメッセージが強く込められているようで、そこから毎回エールをもらっている私でもあります。
個人的に…
今巻は、血も涙も無い非道だと思っていたトラウマ級のキャラにもちゃんと義理人情があったことが分かって少し嬉しく、みんなそれぞれ自分の「正義」があるんだよなとしみじみ思いながら、嫌いだったそのキャラに、少しだけ肩入れしてもいいかとやっと思えるようになりました。