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「あの子」の気持ちを、知る②
前回に引き続き、色々なものをリーディングしてみました。
それぞれの、オリジナルストーリーです。
ストーリー①:「もっといっぱい、走りたい…!!」
同じ職場で働くNさんは、穏やかで優しい、笑顔が素敵な70代のおば様です。
グレー色のヴィッツに乗っていて、帰りがけはいつも車越しに、私に手を振ってくれます。
とある日の休憩時(私は車内で休みます)、何気なくNさんの車を遠目から眺めていたところ、「ありゃ違う、女の子じゃん」って、なったんです。
というのも、私の勝手な憶測で、Nさんと同じ位の年齢を想像して見ていたので(無礼を承知で書きますが…)、「車も、みんな違うんだ」って、新しい発見をしました。
その子の、『そわそわ』している様子がなんだか可愛くって、「ああ、Nさんもう少しで来るからな」って、思ったんです。
その後はいつものように、私の目の前をゆっくりと車越しに手を振りながら去っていく彼女たちの様子を目にしながら、「あの子、本当はもっと走りたいんだろうなあ」と、どこか切なくなった私がいました。
まるで、散歩に出てもご主人様のことを気遣って、「はしゃぐのを我慢してる」犬と、お婆さんを見ているような気持ちで。
でも、あの子は嬉しそうだったんです。
Nさんを「安全に運ぶ」役目を全うしているようで。
ストーリー②︰「あなたと一緒にいたい」
師匠お気に入りの「マグカップ」を見せてもらいました。
ホームセンターで出逢ったそうで、その子達が来てからもう25年も経っているとのことでした。
水色の冬空を背景に、目が点で鼻がニンジンの口の無い雪だるまと、こちらも目が点で口の無い白い犬がちょこんと描かれてある、陶器で出来たもの。
対に並んであるうちの左側(見せてもらった写真)の子は、取っ手に割れた跡がありました。
「夫婦っぽい」(長く連れ添った、割れてる子が旦那さん)が私の第一印象で、「ヒビ入ってるのに、すごい」って思ったんです。
「奥さん(右の子)と、最後まで(カップとしての人生を全うするまで)一緒にいたかったんだろうな」って。
師匠は、取っ手を修繕したりしながらボロボロの中で、寿命かと思っていたところ台所で床に落とされたそうですが、無傷だったのを見て『この子はまだ寿命じゃないんだ』って、そう思われたそうです。
特に旦那さんが『コトコト』嬉しそうに左右に揺れてる様子を師匠に伝えたところ、「それは良かった、なんかこの2つはずっと大切にしてます」というその言葉に、余計にホッコリした私がいました。
お金さえあれば「なんでも」、「好きなだけ」手に入る、今の時代。
だからこそ、自分が手にしたいものとは、ちゃんと意思疎通が出来て初めて、大事に迎え入れたい(例えその子が贈り物で自分の元をすぐに離れようとも、はたまた百均のものでも)と、改めて思いました。
近日中に、リーディングモニターを立ち上げます。