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風船のように膨んだ恋とかの結末...

ぶくぶくと太る、風船のように。
気持ちは浮かれるように、どんどん宙に浮く。

独りよがりにも、勝手に気持ちは浮かびはじめて。そうして、ふわふわと気持ちよさそうに張り詰めている気持ちの状態が、結構危険な状態だったって、浮いてから思い出す。

恋してない時に「恋がしたい」とかいうけど、恋してる最中に思い出してる。

「こんなに、しんどいもんだったっけ?」

何気ない相手の一言さえも、棘のように鋭くなるし。普段の気持ちのままなら、大した痛みさえも負わないはずだけれど。浮かぶ風船のように膨らみすぎて張り裂けそうな心ほど、小さなかすり傷でさえも、勢いよく破裂して落下するかのよう、ドン底に落ちる気持ちの状態。

期待はあまりしたくない、期待すればするほど、予期せぬアクシデントに対応できなくなるから。出来ることなら、なるべく慎重に、丁寧に、自らの勘違いで破裂しないように、下手な失敗をしたくない。たった一回の失敗でさえ、ダメージは計り知れない。

そのくらいに恋愛においては、気持ちが大きくなり、繊細になることがおおいのだと思う。

何気ない一言を過敏に受け取り、さらに余計に膨らんだり、ちょっとした刺激でも張り裂けそうになったりするから。なんなら初めから、そのような状況に陥らなければよいのだけど。

自然と膨らまされるのだと、なぜか自分で勝手に浮つくんだよな。もっと自分から積極的になれたなら良いのだろうけど、自分の状態が繊細になったところでは積極的にはなれそうにない、むしろ積極的になればなるほど自分を失う気がする。

消極的なほうが、安定する。

「楽しもう」とか、浮かれていれば浮かれているほど、つまり勘違いを起こしているほど。間違いに気がついた時は、そこから一気にどん底に落ちてしまうし。そういうことも分かっていて、ドン底に落ちるのも嫌だし。破裂するのが嫌であって。

何にもしない「無難」なのが正解、だと間違える。

上手く浮かんだまま、いい軌道に乗れたら良いなぁ、なんて風の流れに任せて。それでいて、なんにも出来なくて。そこからは、なんのイベントも起きない。そんな不安定のように安定した、現状維持な状態が、むしろ安定していて良いんじゃないかな、と思えるけど。

それは最悪のケースを回避しているように、浮きながら行くあてもないのに、ずっと浮かれ続けても、いつかは終わる。その時のほうが、よっぽど痛いし後悔する。でも「当たって砕けろ」とかいうけど当たって砕けるのも痛いってわかってる。だからこそ、どこにも踏み込めないんだ。

無難がいい。めんどくさい、わざわざこんな浮かれた感情に陥るくらいなら。恋愛に浮つく気持ちなんて、捨て去りたく思う。何も浮かれずに地上で、萎れたままの平凡な日常に帰りたい。

なんで、ここまで浮かれてきたんだろうか。
なんで、ここまで膨らんでしまったのだろうか。

最後に、破裂するくらいならば、
始めから、膨らまなければ良いのにと。

上手くいくのか、上手くいかないのか分からないまま、ずっと高く飛んで。

ホントは、もっと早い段階で結果さえ出していたら、引き返せない所まで来て悩んでいなかったと思う、そのほうが「楽だったかもしれないなぁ。」って。

一人で浮かれて、元いた場所から離れたら。
そこから落ちるのが、イチバン怖いんだと。

下を向いて、思わされる。

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