20代なんて産まれたての赤ちゃん
「成人おめでとう。」
20歳なり成人式を迎えれば大人なれるこの世の中。少し前までは10代で、大学に通って、もしくは18歳から働き始めた人もいるだろう。
20歳。成人式を迎えた日にも思った、一体、昨日までの自分と、今日の自分を比べて何かが変わったのか?実感が湧かない。
そういえば、17歳の時も同じ事を考えていた。まだ僕が小学生だった頃、テレビに映った17歳の男の子を見て。
(17歳って、なんかしっかりした大人だな。)って考えていた事がある。
それから、時が経ち、僕が17歳の誕生日を迎えた時。全然立派でもなくて、クソガキだった自分を見て、(全く昔と変わらないな。)って、僕は17歳になった実感が湧かなかった。
ただ、数字って怖いもんだ。
女の人に「何歳に見える?」こんな質問をされる。正解を外せば、この女の人は機嫌を損ねるだろう。いや、そもそもピンポイントで、分かるわけがない!
だいたいの男の人なら、実際、顔見て、思った年齢から(ー6歳)くらい引いて。機嫌を損ねない様にするだろう。(ー6歳)くらいなら大嘘でもなさそうだし、外したとしても、ダメージは低い。
そして、僕に「もう23歳だね。」と話しかけてくる友達。
今年僕は23歳になる、でも、僕はまだ、なんでも出来る、と思う。
「もう、23歳」ではない。
「まだ、23歳」なのだ。
「もう」と「まだ」では、全然意味合いが違う。だが「もう、23歳だから」って話しかけてくる人は多い。なぜなのか?
僕が「まだ」と、言いたい気持ちは、ちゃんとある。
ー人生100年時代ー
今世の中ではこんな"フレーズ"で溢れてる。これからの世代はこのまま長生きして100歳まで生きられる。と謳われている。
それなのに、まだ23歳なんだ。
100歳まで生きられたとして、まだ、2割程度の人生しか生きていないのに。まだ折り返し地点にすら、到達出来てないのに。なんで「もう」なんだ?
今までが早く感じた?多分そうじゃなさそうだ。後戻りの出来ない年齢に、なってきたって意味だろう。
大人の世界に飛び込んだばかりで、分からない事だらけの世の中なのに、下手な失敗は許されない。
借金、失業、結婚、子供など
様々な近い将来の責任をのしかかってくる。色々と考えさせられるから、周りが結婚したり子供が出来たりしたら、余計焦ってくるのかもしれない。
そして、昔のように馬鹿みたいに遊んでばかりしてはいけなくて、いざって時の為の貯金だって、しなくてはならない。
自分の身は自分で守る。
だから慎重に、慎重に、石橋を叩いて渡る。
僕はスナックのママに年齢を聞かれた時。「まだ、20代!?わっか!産まれたて(笑)」と笑われた事がある。
スナックのママは50代くらいだろう。
僕の2回りも歳上だ。そんな人からしてみれば、30代の頃に僕は赤ちゃんだった。そして、僕が赤ちゃんの時には、もうスナックで働いていたはずだ。
今50代を迎えてなお、僕の目の前に立っている。
結局、年齢って必ず重ねていくもんなんだ。喜んだって、悔やんだって、歳をとるんだ。
もう、23歳。社会の仲間入り、右も左も分からない。下手な事はしないように。失敗しないように。
まだ、23歳。社会に出ることになり、ようやく自分で自由に判断できて、選べて。仕事を選び、結婚相手を選び、人生を選び始めるのに、いや、選べる選択肢が増えて来たところだ。
どんな道を選んでもいい人生の中で、増えた選択肢の中で、失敗を選ばないように慎重になって、身動すら取らないのは時間の無駄だ。
多分もっと、気楽に生きて、今あるこの現状が一番若いと思って、堂々とやりたい事をやればいい。
何もしなかった時間は絶対戻っては来ない。
20代、社会からすれば、まだ産まれたてで、まだまだ時間に満ち溢れてる。『歳をとった』と今日悔やんだって、今日が過ぎるなら、今が一番若いと思って生きた方がいいと思う。
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