世の中ハッピーエンドの作品に溢れる
僕は映画は好きだ。映画には僕の世界とは別の架空の世界が広がっている。
ただどうにも、
世の中って最後はハッピーエンドで
終わる作品が好まれいて、
バッドエンドで終わる作品の数は
圧倒的に少ないと思う。
だから、映画を見て初めに思う。
(でも、最後にはハッピーエンドなんでしょ?)作中、主人公がどんな不幸な境遇に陥ったとしても、
最後には結局、ヒロインと結ばれたり、悪者を退治して平和が訪れる。
ハッピーエンドが嫌いなのでは無い。
この映画はハッピーエンドなんだと、予想してしまって映画を見る自分が必ず心の何処かに居座っているのが、映画を楽しむ心を奪ってる。
終わりに向かって流れていく映像の中で過酷なシーンが流れていたとしても、ハラハラする気持ちは昔よりも薄れている。
ただ、これは逆にいえば
ハッピーエンドだと思っていた映画を、眺めていたのに、最後はバッドエンドだった!ってオチが来たら
いきなり、お茶の間のちゃぶ台が親父にひっくり返された様に驚く。
ただ、こう言った作品を探すのには骨が折れる。人にバッドエンドの作品を教えてもらい出会えればいいのだが。
「この作品はバッドエンドだよ」と、言われて見る、映画なんて、(これはバッドエンドの映画なのか…)と今度はバッドエンドの心構えで、作品を眺めてしまう。最後のシーンには、当たり前の様にバッドエンドはちゃんと来て、驚きはしない。
だから、バッドエンドの作品には、自分で偶然出逢わなければ意味が無いのだ。
世の中にハッピーエンドの作品がやっぱり多い。バッドエンドの作品に出会う機会が少ない。バッドエンドが好きなわけでは無い。ただ、心動かされる作品が見たい。
今年の年末は自粛の中、映画を見ながら静かに来年を迎えるんだろうな。