よその土地で実った麦の行く末
わたしの家のお隣りの家は、数年前から空き家になっていて、わたしの家とお隣りの家の間にお隣の家の田んぼがあるんです。
今は遊休農地になってますが、夏は放っておくと人並みに雑草が生えてくるので、うちで草刈りをやってあげてます。
そこの田んぼに、時々うちの母上が余って固くなったご飯つぶをまいて鳥に食べさせているんですけど、去年わたしが育てた大麦の、お茶にならなかった未熟な実をご飯つぶと一緒にまいたら、今年それが育って、立派な大麦が数十本(二束くらい)実ってしまいました。
しまった(-。-;よそ様の家の農地で作物をこしらえてしまったよ💧
ほっといてもいいんですが、せっかく育ったしぃ〜、ほっとくとこぼれた実から来年は更に凄い数の大麦が育ってしまうのではないか?
ということで、よそ様の農地で育った麦を収穫してしまいました。あはは〜…。
お隣のうちの、嫁いで行った長女さんがたまに様子を見にきて、草刈りのお礼にジュースを頂いたりしているんですけど、いつぞやお見えになったときに田んぼの一角に麦が生えてるのを見つけて、その疑問をうちの母上にぶつけてきたそうです。
その時の母上の返答が「カラスさぁ、すまこつぐった麦くえぇでこさ飛んできて食ってだんだ。その食いのごすたやづこんななって育ったんだべな、ふへ…」(※訳 カラスが、すまこが育てた麦の穂をくわえてここに飛んできて食べてたのよ。その時の食べ残しがここにこうして育ったんじゃないかしら、うふふ…)だそうです、そう言っておいたそうです。
すごいよね、とっさによくそんな出まかせ言えるよね、わたしに遺伝されなかった特技だね。
それで長女さんが納得したかどうかは別として…。
…にしてもだよ、しっかり刈り取ったのも知られてるし、黙って他人のうちの農地をただで使って収穫した図式になってしまってるから、その田んぼで採れた麦ぜんぶ麦茶にしてお返ししないと腹の収まりが悪いので、きのう脱穀して水選別して乾燥させてました。
二束分しかないので大した量ではなく、麦茶一回分ってとこですけど、焙煎してお茶パックに入れて、なんなら木箱に入れてた謹呈したいと思います。
全ては母上がまいた種。
で…刈り取ったのはわたし。
そのまんまやん。