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【解説】なぜロシアが勝っていると錯覚するのか?【マスコミが絶対伝えないウクライナ戦況図】ウクライナ軍重要地点で奪還|ロシア領内にいつも以上の爆発炎上事件発生


【7月7日ウクライナ情勢 概要】
テレグラム→https://t.me/UKR_RU_WarMap
0:00 はじめに
1:30 ウクライナ戦況の全般的な事柄
2:51 ウクライナ・ロシア情勢に関するニュース
3:05 ロシア次々爆発炎上 防空に大穴
3:47 インドのモディ首相、モスクワに乗り込みプーチンに最後通牒突
4:51 ロシア国防省最新鋭機Su-57の基地巡りスキャンダル
5:52 ウクライナ各地域の戦況
6:09 北東部 ハルキウ方面 リプツィ、ボフジャンスクの戦況
9:27 北東部 ルハンスク州 東部 バフムト方面 ハルキウ テルニー チャシフヤールの戦況
13:28 南東部 ドネツク州アウディーイウカ、マリンカ方面の戦況
16:17 後方地域の爆発炎上
17:22 南部 ザポリージャ州 ヘルソン州、ロボチネ、クリンキーの戦況

#ウクライナ戦況
#ロシア軍
#プーチン大統領

マスコミが絶対に伝えない最新のウクライナ戦況を地図を使ってわかりやすく解説!1日2回戦況を更新しています。
ウクライナ軍参謀本部、最新のISW、最新の防衛研究、最新の防衛関係サイト、ツイッター、テレグラムのレポートを中心に日本語でまとめています。
●過去の動画は再生リストから
https://www.youtube.com/playlist?list=PLYeggD4iKOM_yLyhL2ItsSy0dHDKaEKmW
●英語版
https://www.youtube.com/@UkraineMilitaryMapSumaito/videos
■より快適に見るには
・公開時間は日によって異なります。チャンネル登録して通知をON
・赤:ロシア軍 青:ウクライナ軍 オレンジ:係争中
・地図の下に縮尺、一辺10kmの正方形が所々あります
●ウクラ軍の損失は?
 データ非公表 損失比から推定
●noteに内容を全文掲載
 https://note.com/sumaitotoushi/
■Materials
OST of WoWP, WoT, WoWs - Wargaming.net
利用は規約に沿って確認の上行っています。

みなさんこんにちは
今日も最新のウクライナ情勢について、
コンパクトにまとめて地図を使って、
いち早くわかりやすくお届けします
よろしくお願いします
チャンネル登録して通知をオンにすると、
動画公開時に連絡が来ます
過去の動画も、
再生リストからあわせてご覧ください

■ウクライナ情勢


ロシアがキーウに侵攻してから864日となりました
まずは全般的な事柄です
ウクライナ軍の参謀本部によると、
ロシア軍の損失は、
兵士1260名
戦車11両
装甲戦闘車18両
砲66門
ドローン58機
巡航ミサイル9発
その他車両82両
となっています
戦線全体で一日で119回の地上戦の報告がありました
そして、
視覚的に確認できるウクライナ軍の装備の損失数とロシア軍の損失数の比率は、
1対2.4で、
ウクライナ側の損失数に比べ、
ロシア側はその2.4倍になります
ロシア側の損失は、
通信施設が多く、
次いでオートバイ、
戦車、
軍用トラックとなっています
反対にウクライナ側はピックアップが目立ちます
ウクライナの航空機の損失は見つけたらここでお伝えしていますが、
ウクライナ空軍のオレシュチュク司令官によると、
7月にロシアは少なくとも2回、
おとりの航空機をイスカンデルミサイルで攻撃したことを発表しました

■ウクライナ情勢に関するニュースを厳選して、
簡単にお伝えします


YouTubeのチャプター機能で必要なところを見ることもできます
1番目
ウクライナ軍の無人機が二日連続でロシアの石油タンクに攻撃をおこない、
クラスノダールの2か所の石油タンクを攻撃し、
火災が発生しました
地方当局は、
携帯電話のアンテナに軽度の損傷があると主張しましたが、
映像では、
大きな炎が上がっているのが確認できます
ちなみに5日にはロストフの製油所、
4日にはタンポフの火薬工場にドローン攻撃がありました
今日はほかにも爆発がありましたので、
後ほど爆発炎上のところでお伝えします
2番目
7月8日からインドのモディ首相がモスクワを訪問することについて、
インドのクワトラ外務大臣は、
「ウクライナ戦争に連れて行かれたインド国民の返還を求める」ことを明らかにしました
「モディ首相、
プーチンに最後通牒を突きつける」と書かれた記事では、
観光や高収入の仕事、
教育を約束されてロシアに来たものの、
いつの間にかロシア国防省と契約させられてウクライナ戦争に加わった例がここ数ヶ月で複数確認されています
大臣は「すでに4人のインド国民が死亡し、
30人から40人がロシア軍に参加している可能性がある」と述べました
ロイターによると、
同様にスリランカでは数十人がウクライナに送られていると発表し、
国民が騙されるのを防ぐ規制を強化しました
またネパールでも少なくとも200人が前線に送られ100人が行方不明になっていると発表しました
3番目
一昨年、
ロシアのアフトゥビンスク飛行試験センターで8億7500万ルーブル(1000万ドル)以上が行方不明となったことが明らかになりました
この飛行試験センターは、
ロシア軍の航空機を様々な条件下で試験する重要な場所となっています
また、
最新のSu57戦闘機の基地となっていることからウクライナ軍の無人機攻撃の目標となり、
Su57ステルス戦闘機が1機破壊、
1機損傷したことがあります
記事によると、
ロシア国防省は施設の改修に15億ルーブル割り当て、
受託した第14建設局は9億ルーブルを下請け業者に振り込んで発注したもののこの会社は破産し、
計画された作業の5%も進んでいなかったとのことです
記事では、
ロシア軍がウクライナ戦争を好転させられない理由の一つだと指摘しました

■それでは、
各地域の戦況です


戦況の変化のあるところを中心にお伝えします
その変化は大画面で
フルスクリーン表示にしていただくと、
日付とともに追いかけることができます

●北東部 ハルキウ方面


5月にロシア軍が国境を越えて
軍事侵攻をおこなったハルキウ方面の戦況について
お伝えします
この方面でロシア軍はフリボケとリプツィで5回
攻撃をおこない、
3回はウクライナ軍が撃退し、
2回はフリボケで地上戦が継続しています
ボフチャンスク方面には
攻撃の報告はありませんでした
この方面でロシア軍は苦戦していて、
ロシアの軍事ブロガーも、
「ロシア軍はアウディーイウカを占領するために
犠牲となったロシア兵の3分の1の犠牲が
発生しているにもかかわらず、
ロシア軍が15キロの幅の緩衝地帯を作る
という目的からはほど遠い状況にある」
と批判しています

○リプツィ方面


フリボケから国境の集落のクラスネにかけては
動きがありました
未確認の情報では、
ウクライナ軍がにフリボケの北
到達した情報があり、
フリボケの主要な部分を奪還した情報が
伝えられています

フリボケの北


また、
おとといの動画でロシア軍の攻撃を
ウクライナ軍が前線よりかなり前で
撃退したことをお伝えしましたが、
その後も位置情報つきの映像によると、
クラスネの南で、
ロシア軍のMTLB装甲戦闘車、
2両のBMP歩兵戦闘車、
型式不明の戦車が破壊されたほか、
すぐ近くでウクライナ軍の
対地雷装甲車の可能性のあるものが破壊され、
この付近で戦闘があることが確認できます
この方面のロシア軍は優先度が下げられ、
部隊の補充もおこなわれていないとのことですので、
戦線の維持が困難になっているのかもしれません
戦況図はそのままとしておきますが、

クラスネの南


続報がきたらまたお知らせします

○ボフチャンスク方面


昨日の動画ではロシア軍が
多連装ロケットで攻撃してきたとお伝えしましたが、
その後ロシア軍の目立った攻撃の報告はなく、
この方面のロシア軍はかなり
行き詰まっているように思われます
ロシア軍は小規模な部隊が
市街地に浸透しようとしていて、
ウクライナ軍がドローンで見つけて
攻撃を加えています
その中で位置情報つきの映像によると、
ウクライナ軍は骨材工場の2件隣の建物に
ドローンで攻撃をおこなっていて、
ロシア軍が骨材工場のすぐ目の前にいることが
確認できます
ご覧いただいているのは
ウクライナの警察官が兄弟から
送ってもらったという映像の一部で、
地図で示した場所で、
ドローンが建物の隙間にいる
ロシア兵を観察しているところとなっています
この場所をウクライナ軍の奪還地から
係争地に戦況図を更新しました

ボフチャンスク


なお、
ロシア軍はベルゴロドと
スームィ州の国境を数カ所越えて侵攻していますが、
今月4日に国境を越えて侵攻した
ゾロチフ方面についても今のところ
ウクライナ軍の気を引く程度の侵攻と
判断できますので、
今後動きがあればお伝えすることにします

●北東部 ルハンスク州方面
●東部 チャシフヤール方面


クピャンスクから
チャシフヤール方面の戦況についてお伝えします
この方面でロシア軍はクピャンスク方面で5回、
スバトベ・クレミンナ線で21回、
シベルスク周辺で7回、
チャシフヤール周辺では6回、
トレツクの方向は不明の回数の
攻撃をおこないました

○クピャンスク方面


クロフマルネからピシチャネの方向では、
位置情報つきの映像によると
ロシア軍の車列が突撃で前進して、
地雷にかかり、
ウクライナ軍の砲撃により撃退されました
ご覧いただいているのはウクライナ側のもので、
地図で示した場所の様子となっています
ロシア軍の攻撃は撃退されましたが、
その後方をロシア軍が占領したとして
戦況図を更新しました
面積は1平方キロほどになります

クロフマルネからピシチャネの方向

○シベルスク周辺


スピルネでは、
位置情報つきの映像によるとロシア軍が
集落の中心に入り、
占領を主張する旗を掲げ、
集落全体の占領を主張しました
ご覧いただいているのは
ロシア軍の第123自動車化ライフル旅団のもので、
地図の家に旗を掲げているところとなっています
集落はすべて建物が破壊されていますが、
ウクライナ軍も陣地を維持しているとの情報もあり、
戦況図ではウクライナ軍の奪還地と
係争地から地図の家までを
ロシア軍が占領したとして戦況図を更新しました
ロシア軍は12月に
南から攻撃を開始して8か月かけて
集落の中心にたどり着いたことになります

スピルネ


○チャシフヤール方面


この方面でロシア軍の攻撃は成果がなく、
従って戦況図に影響のある情報はありませんが、
ウクライナ軍のヴォロシン報道官は、
ウクライナのテレビに登場し、
この方面で
過去24時間で250回以上の攻撃があったこと、
また、
ロシア軍がカナルを占領したことを報告し、
「敵は1ブロック占領する作戦中に
5000人の兵士を失った」
と大量の損失を出したことも明らかにしました

○トレツク方面


この方面では、
双方が攻撃をおこなっています
1番目
昨日はウクライナ軍が掃討作戦を
おこなっているとお伝えした
マヨルスクからドルージバにかけての線路沿いでは、
位置情報つきの映像によると、
ロシア軍が反撃し、
地図で示した場所でウクライナ軍の戦車に
損害を与え、
乗員が避難しているところが確認できます
ご覧いただいているのは地図で示した場所で
戦車から離れて避難している
ウクライナ兵の様子となっています
こちらは戦況図に変更はありません

マヨルスクからドルージバにかけての線路沿い


2番目
アルテモヴェのロシア軍突出部では、
市街戦となっていますが、
戦況に変化のある情報はありませんでした
3番目
ニウヨークでは、
位置情報つきの映像によると、
ロシア軍がさらに北上して
ニウヨークの市街地に入り、
ウクライナ軍と地上戦となっています
ご覧いただいているのはウクライナ軍の
第425突撃大隊のもので、
地図で示した場所の様子となっています
この部隊は少し前はチャシフヤールにいましたが、
この方面に投入された模様です
戦況図では係争地の範囲を
この付近まで拡大させました

ニウヨーク

●南東部 ドネツク州


アウディーイウカ、
マリンカ、
ヴェリカノヴォシルカ方面の戦況について
お伝えします
作戦に影響を与えるアウディーイウカの天気は、
はれ
最低気温20度、
最高気温32度
今日の天気は、
はれの予報となっています
明日は40度近い暑さになる予報となっています
元ウクライナ対外情報局長官のマロムジ長官は、
ウクライナメディアのインタビューに答え、
「ロシア軍は1500キロの前線の中で、
この方面を含めて最大6か所だけ選んで
重点的に「大砲の餌」を投入し、
前進しているように見せかけている
これは西側に有利な条件を
作り出そうとする作戦であるが、
ロシアは結果を急いでいるようだ」と述べました

○アウディーイウカ方面


この方面でロシア軍は
様々な方向に38回攻撃をおこない、
25回はウクライナ軍が撃退し、
13回は地上戦が継続しています
ウクライナ軍の参謀本部によると、
ロシア軍はノヴォオレクサンドリフカと
ノヴォセリフカペルシャで進軍しようと
戦力を投入し、
2日間であわせて20回の攻撃を
おこなっていると伝えました
1番目
いくつかの情報を総合すると、
ロシア軍はノヴォオレクサンドリフカから
エフヘニフカの間でウクライナ軍の主防衛線を突破し、
全般的かつ局所的に前進し、
その範囲を係争地からロシア軍が
占領したとして戦況図を更新しました
その中でプロレスではウクライナ軍の
防衛線の端に到達し、
陣地で地上戦となっている模様です
またエフヘニフカは
昨日もお伝えしたように3方向が
ロシア軍よって占拠され、
突出部となっています

ヴォオレクサンドリフカからエフヘニフカの間


2番目
ノヴォセリフカペルシャの周辺では、
ロシア軍の攻撃は前進につながらず、
ウクライナ軍が防衛をおこなっていて、
戦況図に変更はありません

○マリンカ方面
○ベルカノボシルカ方面


ロシア軍はこれらの方面であわせて7回
攻撃をおこないましたが、
この方面でロシア軍に前進はありませんでした
その中でウロジャインでは、
ロシア軍は20回以上の空爆をおこない、
再び地上戦となる可能性があります

●後方地域


1番目
クリミアの南東部のアルシュタ近郊で
ガス供給施設が炎上しています
地元のテレグラムチャンネルによると、
火災の直前に爆発音が聞こえ、
火災は数十キロ先からも確認できるとのことです
映像では地面から明るい閃光と、
森林が昼間のように明るく照らされているのが
確認できます

アルシュタ近郊


2番目
クラスノダール・カライではドローン攻撃があり、
軍用飛行場と変電所が攻撃され、
周辺に停電が起きたとのことです
ロシア国防省からはこの付近で
ドローン14機を撃墜したと発表していますが、
地元のテレグラムチャンネルでは、
2回の爆発が観測されています
被害の程度などは不明ですが、
この場所は前線から230キロ離れた場所にあり、
周囲はロシア占領地に囲まれています

●南部 ザポリージャ州
●南部 ヘルソン州


この方面でロシア軍はロボチネとその周辺で2回、
クリンキーで5回攻撃をおこないましたが、
ウクライナ軍によってすべて撃退されました
今日は以上です
戦況の分析やニュースの感想、
最新情報など是非コメント欄にお寄せください
ご視聴いただきありがとうございました

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