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ウ軍に朗報【5月24日】ロシア苦しい攻撃力半減 武装勢力に手を焼く【ウクライナ戦況図】あのショルツ首相「ウクライナの側に立つべき」断言【最新】バフムトでウ軍抵抗続く

0:00 はじめに
1:06 全般的な事柄
1:51 最新ウクライナ情勢ニュース
2:00 ハンガリー「ウクライナは勝てない」その理由は…
2:58 武装勢力ロシア占領の余波続く 市民はベルゴロド脱出へ
6:40 北東部クピャンスク方面スバトベ・クレミンナ線の戦況
8:56 バフムト方面の戦況
13:11 ドネツク州アウディーイユカ、マリンカ、ブフレダールの戦況
14:02 ザポリージャ州ヘルソン州の戦況
14:23 ショルツ首相が党大会で演説「ロシアには苦い歴史の章となる」

みなさんこんにちは。
今日も最新の
ウクライナ情勢についてお伝えします。
ロシアがキーウに侵攻してから
454日、
この動画では、
きょう公表された
戦争研究所のレポートなどをまとめて、
いち早くお伝えしています。
そのため、
地図の記号は簡略化しています。
過去の動画も、
再生リストからあわせてご覧ください。
■まずは全般的な事柄です。
ウクライナ軍の参謀本部によると、
この日、ロシア軍の損失は、
兵士480名
戦車4両
装甲戦闘車12両
砲40門
ヘリ1機
ドローン34機
巡航ミサイル4発
その他車両16両
となっています。
ウクライナ軍の参謀本部の定時報告によると、
この日は戦線全体で
16回の地上戦が起きました。
地上戦の数は大幅に減少しています。
■この日のニュースを簡単にお伝えします。
YouTubeのチャプターで、
必要なところを見ることもできます。
1番目
この日ハンガリーのオルバン首相は、
カタール経済フォーラムで、
ブルームバーグのインタビューに応じ、
「ロシアを撃退するために、
ハンガリーがこれ以上
支援できることはない」と述べました。
オルバン首相は、
「ウクライナの出来事は
感情的に悲劇で、
我々全員の心はウクライナ人と共にある。
しかし、
ウクライナが、
この戦争に勝利できる見込みはない。
武器の供与は、
死傷者数を増やすだけだ」と続けました。
ハンガリーはEU加盟国の中で、
最もロシアに近く、
先日の動画でもお伝えしましたが、
EUのウクライナ向け金融支援のうち、
5億ユーロ(750億円)の支援を阻止しました。
また、
ロシアへの追加制裁にも
反対しています。
2番目
この日ウクライナのテレビで、
ロシア自由軍とロシア義勇軍が、
ロシア領内を襲撃して
占領したニュースについて、
いくつか分析がありましたのでご紹介します。
これからお伝えするのは、
この動画の原稿を書いている
3時間ほど前のニュース、
現地時間では
夜の10時過ぎの情報になりますので、
この動画が出る頃には、
また変わっている可能性はありますが、
この日登場した、
軍事専門家の
セルゲイスグレツ氏によると、
最新の情報として、
1.
ロシア自由軍とロシア義勇軍は、
ロシア領内の40キロの範囲を
依然として制圧している。
2.
彼らは、
ロシア軍の自動車化ライフル部隊と
いくつかの装甲車を撃破したと主張している。
3.
一方ロシア国防省は、
ロシア義勇軍とロシアの自由軍の70人、
装甲戦闘車4両、
トラック5台を破壊し撃退したと発表した。
これらの点を挙げ、
スグレツ氏の分析では、
「これは、
ロシア自由軍とロシア義勇軍が
勝ったとか負けたとかそんなことは関係なく、
プーチン政権と、
ウクライナ戦争の継続の両方にとって、
ロシア側に
大きな打撃となった」と指摘しました。
その理由としてスグレツ氏は、
ロシア軍がこの地域に、
3000人の自動車化ライフル部隊、
アルファ部隊と
ヴィンペル部隊の2つの特殊部隊を
急遽投入したことに注目し、
「ロシアは侵略されない」という神話が崩壊し、
「ロシアは、
国境防衛をするだけの兵力もないことを証明した」と
指摘しました。
また、
市民生活にも大きな影響が生じ、
ベルゴロド地域ではパニックが発生、
市民は避難と同時に
人々が脱出をしていると述べました。
次に、
元イギリス陸軍参謀総長の
リチャードダナット氏が分析したところによると、
まず、ウクライナの反撃作戦に、
有利に展開すると指摘した上で、
「軍事的な観点では限定的な攻撃だったと思うが、
強力な情報伝達効果が生まれ、
ロシアの指導者とロシア国民に、
『ロシアに侵略』という
桁外れの心理的な圧力と混乱を生み、
現在ロシア国内で作られている世論と
全く異なる事実を突きつけた。」と述べました。
そして、その軍事的な影響について、
ロシアは、
ウクライナとの
長い国境を強化するための部隊を
配置せざるを得ず、
同時に
バフムトや他のウクライナの前線でも
部隊を派遣する必要がある」と述べました。
簡単に言えば、
現在の1200キロの前線が2000キロに激増し、
距離だけで考えると計算上では、
各方面のロシア軍の兵力が
約4割減から半分になることを意味します。
実際は様々な要因があると思いますが、
目の前の敵が減るのは
間違いないわけですから、
その分ウクライナ軍の反撃作戦に
有利に働くことになります。
■それでは、各地域の戦況です。
●北東部 クピャンスク方面
○国境方面
この方面では、
最初のニュースでお伝えしましたが、
ロシア反体制派の集団、
ロシア義勇軍とロシア自由軍団は、
作戦の目的を達成し、
すでに撤退した可能性があります。
また、その際に戦闘となり、
双方に損失が発生した可能性もあります。
ロシア側では、
「武装集団はロシア軍と戦闘となり、
損害を出して撤退した」と伝え、
ウクライナに近いSNSでは、
作戦は継続中としているところもあるようです。
重要なことは、
「一時的であれ、
ロシアが軍事侵攻された」という事実と、
「今後ロシア軍の兵力が、
大きく分散される」という2点となります。
ロシアのミルブロガーは、
この方面に、
数千人のウクライナ軍がいることを考えると、
いつウクライナ軍が、
国境を越えて攻撃しても
おかしくないとしています。
○スバトベ・クレミンナ線
この方面では、
マシュキフカが最も激しい戦闘となっています。
この日もロシア軍は、
マシュキフカのウクライナ軍陣地に砲撃をした後、
突撃をおこないましたが、
この攻撃はウクライナ軍により撃退されました。
ロシアのミルブロガーも、
結局無駄だったと伝えています。
○シベルスク周辺
この日もロシア軍は
ビロホリフカに攻撃をおこないましたが、
ウクライナ軍が撃退しました。
しかし、
戦況図を見ていただくとわかるように、
最近ロシア軍は
ビロホリフカの北側で支配地を拡大しており、
ビロホリフカは
北、東、南で半包囲された状態となっているため、
防衛側の緊張は高まっています。
サッコイヴェンセッティとその周辺に関しては、
この日も情報がありませんでした。
●東部 バフムト方面。
この日の天気は、くもり、最低気温12度、最高気温22度。
今日の天気は、くもりのち雨の予報。
バフムトの戦況についてお伝えします。
ウクライナ軍東部軍管区の
セルヒーチェレバティ報道官はこの日テレビに出演し、
過去1日でバフムトでの地上戦は、
3件だけであったと報告しています。
一方、
砲撃は404回と、
ワグナーは弾薬不足の状況でないと指摘し、
この日はバフムトだけで、
ロシア軍の兵士約200名、
ロシア軍の大砲11門、
ドローン7機が無力化されたと報告しています。
地上戦が減少している一方、
ロシア軍の損失が増加しているのは、
ウクライナ軍の戦術が、
市街戦の接近戦から
砲撃に切り替わっていることを意味します。
○バフムト北方
先ほどお伝えしたように、
昨日あたりから
この方面で目立った戦闘の報告はなくなりました。
一方、
ロシアのミルブロガーによると、
この日ウクライナ軍は、
ヤヒドネに向かって
わずかに前進したと報告しています。
○バフムト市街地
ウクライナのハンナマリヤール国防副大臣は、
バフムトのミグ17の記念碑付近で、
ウクライナ軍は依然として
陣地を維持していると伝えています。
一方、ロシアのミルブロガーたちは、
バフムト攻防戦が終わったとして、
その総括をはじめています。
ある有名なロシアのミルブロガーの計算では、
10ヶ月に及ぶ攻防戦で、
ロシア側の兵士の損失7万人、、
ウクライナ側の損失12万人と総括しています。
ロシア軍の損失の方が少ないとしているあたりに、
ロシア軍への思い入れが感じられます。
反対に、
ウクライナに近いSNSでは、
今後のバフムトの戦況の予測をおこなっています。
それによると、
今後ウクライナ軍は、
ロシア軍が占領したバフムト市街を北、
西、
南の高台から砲撃すると予測しています。
標高について説明すると、
バフムトからイワニフスケの標高は
およそ160メートル、
その南北は高台となっていて
標高は210メートル
その間は見通しの良い畑が広がっています。
バフムト市街は建物が破壊されたため、
隠れる場所も少なく、
ロシア軍にとって攻めづらく、
守りづらい地形となっています。
口の悪いSNSの投稿主は、
「的当て状態」と表現しています。
さて、ここからは戦況です。
この日ロシア軍は
バフムトで補充・再編をおこなっています。
いくつかの情報を総合すれば、
ウクライナ軍は、
赤い屋根の複合施設と、
公園を中心に
支配地を維持している可能性が高く、
ロシア軍は、
コルサンスキー通り沿いに、
バフムト市街占領を目指して
前進しようとしていますが、
ウクライナ軍に撃退され、
戦線は膠着しています。
この日は戦況図に変更はありませんでした。
○バフムト南方。
この方面では、
ウクライナ軍がクリシチフカの占領に向けて、
わずかずつ前進しています。
ロシアのミルブロガーによると、
この日ロシア軍は、
イワニフスケの方向に、
奪還された陣地を取り返そうとしましたが、
この攻撃は失敗しました。
今日は戦況の変化が少ないため、
最近お届けしていた「まとめ」はありません。
●南東部 ドネツク州
ドネツク州の戦況についてお伝えします。
ウクライナ軍の参謀本部によると、
この日ロシア軍は、
ノヴォカリノベ、
アウディーイユカの南西側、
ヴォジャネ、
ペルヴォマイスケ、
マリンカに攻撃をおこない、
これらの攻撃はウクライナ軍が撃退しました。
昨日、ロシア軍が前進した可能性があるとお伝えした、
ペルヴォマイスケの付近では、
ウクライナ軍の第59旅団が
ロシア軍の攻撃を撃退し、
22名のロシア軍兵士が捕虜となりました。
特にマリンカでは、
この日15回程度のロシア軍の攻撃がありましたが、
ウクライナ軍は全て撃退しました。
●南部 ザポリージャ州およびヘルソン州
メルトポリのこの日の天気はくもり、最低気温15度、最高気温22度。
今日の天気はくもりのち雨の予報。
この方面で、
戦況図に変更のある情報はありませんでした。
■その他
ウクライナのテレビが、
ヨーロッパのプラウダの記事として伝えるところでは、
ドイツのショルツ首相はこの日、
「ロシアがウクライナ戦争で勝つことはなく、
ウクライナは勝利後にEUの加盟国になる」と述べました。
ショルツ首相は、
ドイツ社会民主党創立160年記念式典で演説し、
「プーチン大統領が、
狂気のなかで作り上げた
帝国主義的なロシアの歴史の章は、
自由なウクライナがEUに正式加盟することで、
最高に苦い味の文学になるだろう」と述べました。
また、
ショルツ首相は、
「ドイツ社会民主党は、
深い信念を持って、
明確に、
ウクライナの側に立つべきである」と強調しました。
本日は以上です。
ご視聴いただきありがとうございました。

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