RamKingで振り返る「My Engineer」④ ~なんで思い出せない振りしたの?~
初めましての方も、引き続き読んでくださっている方も、ありがとうございます。
不覚にも、3週間弱も間が空いてしまいました。日々の生活に追われ、なかなか筆を執れなかった雑食ライター・アリタケです。(言い訳)
というわけで、今回は、前回書いた通り、最終回の最後の最後を振り返ってみたい。
※ここからはドラマの内容にがんがん触れていくので、「これから見ようと思ってます!」という方はご注意ください。
今回触れていきたいのは、「My Engineer」最終回のラスト、明け方のRamKingです。
そう、あの勢い任せのキスの翌朝。
朝、Kingはキスのことを思い出し、困惑なのか、はたまた後悔なのか、思い詰めたような表情を浮かべます。
そんなKingに対して、Ramはなんとすっとぼけるのです!! おい待て、忘れた振りなんか許さないぞっ!! 酔っ払ってなどいなかっただろっ!!
しかし、最後にはしっかり種明かしをします。「昨夜は酔っ払ってません」と。
……では、なぜRamは思い出せない振りをしたのか?
わかりませんっっっっっ!!!!!
どのシーンをいくら振り返っても、わからないんです。なぜRamがわざわざ忘れた振りをして、別れた後に明かしたのか。
しかし、それもそのはず。朝の2人の会話のシーンを見返すと、あることがわかってきます。
Kingが「酔っ払って昨夜の記憶がないとか?」「それで酔い潰れたんだな?」と聞きます。
この後のRam、決して肯定していないんです。考えるような表情を浮かべるだけ。
思い出せない振りをしたわけではなく、Kingが即座に「良かった」と肯定したものとして話を進め、強引に思い出せていない方向に持っていったわけです。
ここまでの13話でもわかる通り、Ramはほとんど自分の気持ちを言葉にしないし、最終回においてもKingに対して気持ちを伝えていない。そんなRamが「昨夜キスしましたよね」なんて言えるはずもない。
そして、思うに、これまでもぐっすり深く眠ってしまってなかなか起きられなかったRamくんは、この時も起きたばかりで、寝ぼけていたととるべきでしょう。だから、記憶がぼんやりしていたし、Kingのスピードについていけなかっただけ。
だって、覚醒したら「昨夜は酔っ払ってません」とLINEを送るくらいには、記憶がはっきりしてるんですもん。
おばあちゃんの家に向かうKingをRamが見送るシーンでは、Kingが何かを言いかけます。これはきっと昨夜のことを言おうとしたはず。
でも、「またマンションでね」とはぐらかすんですね。最後の最後まで2人の関係は進展しません。
そして、何かを言いかけたKingに対して、Ramのこの表情。きっと、Kingが昨夜の話をしてくれることを待っていたのではないでしょうか。こんな目で見つめられて、Kingもよくはぐらかせたな。
そして、最後の「昨夜は酔っ払ってません」のLINEが、なんともRamらしい。
すべてを把握している視聴者からすると、この一文だけで納得してしまいますが、実は肝心なことが1つも書いてないんです。「昨夜のことは覚えてます」とか「キスしましたよね」とか。書かれているのは、「酔っ払ってなかった」って事実だけ。
Kingおなじみの「ってことは!?!?!?」な表情にもなるはずです。
物語はここで終わってしまいます。「酔っ払って昨夜の記憶がないとか?」と言ったことで、かえって「自分は覚えてる」と表明してしまったKingは、果たしてどう返信したのか。Season2で描かれることを祈るしかないですね。
最後の最後まで決着がつかず、そわそわさせてくるRamKingですが、忘れてならないのがこのセリフです。
そう、ラスト2話分かけて植樹旅行が展開されたので、忘れかけてしまいますが、この植樹旅行に出かける前、RamはKingの家に居候していたんですよね。そして、まだ父親とは和解していない。
つまり、RamはKingの家に帰るわけです。そして、Kingも当たり前のように受け入れている。キスしちゃったのに。
Kingはどんな顔して自宅に帰るつもりなんだっっっっっ!?!?!?!?!?
というわけで、まだスタートラインにすら立っていないRamKingがSeason2でどんな関係を築いていくのか、楽しみになるばかりですね。
あと、最後のここ。
Kingとの2ショットを見てニヤけちゃうRam、可愛いかよっ!!!!!
今回はちょっと短めですが、ここまで読んでくださって、ありがとうございました。
そういえば、ようやく「Kiss Me Again」を見終わり、「Dark Blue Kiss」に突入しました。