RamKingで振り返る「My Engineer」③ ~自分でも掴み切れてない(?)Kingの感情~
初めましての方も、引き続き読んでくださっている方も、ありがとうございます。
日常とタイからのとめどない供給に追われ、幸せに生きています。雑食ライター・アリタケです。
というわけで、今回は「My Engineer」の推しカプ・RamKingを、King目線で追っていきたい!
※ここからはドラマの内容にがんがん触れていくので、「これから見ようと思ってます!」という方はご注意ください。
なかなか進展しないところが魅力のRamKingですが、特にKingは心の機微が曖昧。
だから、全然読み解けませんっっっっっ!!!!!
……っていうのが、正直なところ。
何度見返しても、明確な変化は見て取れないんです。ただ、King自身も自分の感情を把握できていないように感じます。さんざん書いてきましたが、自分の感情に鈍感。Ramの変化にはすぐ気づけるのに。
最終話のこのシーンで、Kingはようやく自分の感情の答えを知ったのではないかとさえ、思えてしまうのです。
とはいえ、2人が出会った時点で、KingがRamに惹かれているのは明確。そもそもKingが先に、Ramを見つけていたわけです。
このシーンのKingは一目惚れだったのか、単なる興味かは、判断が分かれるところだと思います。ただ1つ言えることは、一瞬にして目を奪われてしまったということ。
Ramと目が合い、すぐにそらした後、Kingは焦ったというより戸惑ったような表情を見せます。単に目が合いそうになったからか、見つめてしまった理由がわからなかったからか。個人的には、後者じゃないかなぁと。
そして、図書館のシーンも、一目惚れだったんじゃないかなと感じるんです。
それは、Ramを植物に例えるから。
4話のこのシーンで、Kingは育てている植物を見ながら、Ramを思い出します。
Kingにとって植物は「可愛い」「綺麗」なもの。
Ram=植物であれば、図書館で不意に美しいRamを見つけ、見とれてしまったと捉えられて、そのときめきは、きっと恋にも近かったのではないかと感じるわけです。
4話でRamの名前を知り、「美しいって意味なのか、似合わないな」とか言っちゃいます。1人きりの部屋なのに、あまのじゃくなKingが現れちゃったか?
そして、植物に深い愛を傾けるKingにとって、寡黙で無表情で、親友すら不要に話しかけないRamに一方的に話しかけ続けることは、決して特別なことではないのかもしれない。
なんせ、育てている植物たちに当たり前のように話しかける人ですから。「ただいま」の声かけは、Kingにとっては日常。たとえ言葉でのリアクションはなくても、表情や相づち、LINEで返してくれるRamに話しかけることは、Kingにとって普通のことだったんでしょうね。
Kingにとっての“普通”が、Ramにとっては“特別”だったから、2人の関係は進んでいったのでしょう。はぁ、奇跡的で尊い。
ただ、Kingはいつまで経っても「好き」に気づかないわけです。
伝説の2人乗りシーンでも、こんなことしちゃう。Ramの手を取って、自分の腰に。
この直後、キラキラした目で2人を愛でる女の子たちを前に、こんなことを言っちゃうんです。Ramのことを、まったく意識してないからこそ出てくる言葉でしょう。
11話では、1人で抱えていた悩みを打ち明けたRamの頭をそっとなで、翌朝にはRamから「(もらったハエトリグサは)大事なものなので」と言われてちょっとドキッとしたにもかかわらず、お姉ちゃんに「一緒に住んでるんだ」なんて冗談を言ってのけるんです。
自分の気持ちにもRamの気持ちにも、鈍感すぎるぞっっっっっ!!!!!
ただ、気持ちが動いていることも確かなんです。Kingの気持ちの揺らぎが見えて、好きなシーンがこちら。
お姉ちゃんについた「Ai'Ramは女みたいな甲高い声してるんだ」というウソがバレ、RamからLINEが来た時の返信。一度は「バレたか(笑)」と返すものの、すぐに「怒ってる?」と気にしちゃうんです。可愛いかっ!!
この後、Ramからの返信はなかったのでしょう。気にしちゃったKingは、Ramが興味を示していたハエトリグサを育てて、プレゼント。
これが後々「大事なものなので」につながるんですから、はぁ、なんと尊いんでしょう。この後、冗談でも「一緒に住んでるんだ」なんて言っちゃうKingは、やっぱりなかなか罪深いwww
Kingはよくしゃべるタイプだからか、かえってRam以上に感情が読めないわけですが、彼自身が自分の感情に気づき始めたのは12話のバスのシーンでしょう。
Ramからの「好きですよ」の直後、ケガを気にしてくれたRamにドキッとしちゃいます。Kingは「ほら」と手を振り払うも、またしても戸惑った表情を浮かべるんです。ここで気づいたんじゃないか、そう感じさせます。
そして、決定的だったのが13話のテントのシーン。
熱を出して寒気を感じているKingを、Ramがそっと抱きしめるシーンです。ここまでくると、Ramも手加減なし。「好き」があふれちゃってます。
しかし、またしてもドキッとしてしまったKingは、Ramを遠ざけるのです。Kingからすると植物と同様に興味の対象でしかなかったはずのRamが、いつしか特別な存在になっていて、きっとRamも同じように感じている。そのことに戸惑ってしまった。
だから、一度距離を置こうと思った。あくまで友情だと思い込むために。
同じく13話、Duenから避けられるBohnのこの言葉で、KingはRamを気にします。それは、自分がRamを避けていることを自覚しているから。
そして、Bohnに対してこう話すのですが、Kingが自分自身に言っているようにも聞こえてきます。Ramの存在を否定することで、自分の感情にも気づかないようにするために。
最終話直前にして、なんとまぁ苦しい展開にしてくるんだっ!!
早い段階で自分の気持ちを自覚したRamに比べて、Kingのスロースターターっぷりは罪深いけど、とてもとても愛おしいです。
Kingが自分の感情を自覚して、その気持ちをどう伝えていくのかは、シーズン2で描かれるのでしょう。楽しみで仕方ない。
今回はKing目線で振り返ってみましたが、次回は最終話の最後の最後を振り返ってみたいなと思ってます。
今回もここまで読んでくださって、ありがとうございます。
それにしても、父親の不倫を知ってしまい、感情のやり場に悩むRamに対してのこの一言は、男前すぎたな。そりゃ惚れるよ。