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愛し愛される物語『3 Will Be Free』 ~Neoの場合~
初めましての方も、引き続き読んでくださっている方も、ありがとうございます。
idoloのJossくん爆イケだな!!……と改めてJoss Way-Ar Sangngernの野性的な美しさに慄いている雑食ライター・アリタケです。
というわけで、今回は『3 Will Be Free』でJossくんが演じるNeoのやさしさを、追いかけていきます。
※ここからはドラマの内容にがんがん触れていくので、「これから見ようと思ってます!」という方はご注意ください。
Miwが思いがけず殺し屋のPhonを撃ってしまったことに、序盤のNeoはイライラを募らせます。
2話のShin誘拐作戦なんて、なかなか強引。丸腰のMiwに身代金を取りに行かせるなんて野蛮ですよね。
しかし、命の危機に瀕した時に、Neoのやさしさであり、弱さでもある部分が爆発します。
「(Phonの殺害は)俺がやった」と、Miwをかばうのです。
3話でNeo自身が「巻き込んだことに罪悪感を感じて」と話しますが、罪悪感を抱いたのは、情を感じ始めている証拠といえるでしょう。
3話辺りから、MiwとShinを気遣う言葉が増えていきます。
8話以降、兄の死を知って暴走してしまうことからもわかる通り、Neoは身内に対しての愛情が深く、自分を犠牲にしてでも守ろうとする強さと弱さを持った人物。
Shinと初めて会った日の夜、Neoはこんなことを言っていました。
このドラマを振り返る限り、Neoこそ世の中のすべてを背負ってしまう人なのではないか。
旅の最中も常にShinを気遣い、Miwには軽口を叩きながらも愛が深まっていることを隠そうとはしません。
危険な場に赴く時はShinには告げず、Shinを守ります。Miwの安全が保障されるのであれば、自分から身を引くのです。
大切な人にだけ、自分の愛情のすべてを注ぐNeoは、最終的に自分の手ですべてを終わらせようとします。
この3人の関係、Neoが真ん中にいることによって、複雑化しているともいえます。その理由はMiwもShinもした質問の答えから推測できます。
Neoに性別は関係なく、愛したい人を愛する人。だから、MiwもShinに対して、恋愛や友愛という区別をすることなく愛している。
終盤のNeoは「3人一緒」が口グセのようで、家族にも近い愛情を形成しているように見えます。
3人が互いに愛し愛される構図って、一般的には不可解ですよね。異性愛であれ同性愛であれ、恋人は1人であることが“普通”とされているから。
だから、ShinはNeoとMiwの関係に傷つき、遠慮して、Neoにこう聞いてしまうわけです。
でも、そんなShinのモヤモヤを、NeoとMiwがすぐに吹き飛ばしてくれるんですよね。
このシーン、愛に満ちていて、Shinの張りつめていた感情が解けていくのを感じながら、ただただ涙が溢れました。
Shinが身を任せるように2人の間に顔を埋め、Miwが受け止め、Neoが包み込んでいる構図があたたかくて、3人の関係を表していて、とても好きなシーン。
そして、最終話のラスト、Neoの言葉がすべてを表しています。
愛を貫くことでいろんな人を傷つけてきた3人が辿り着いた、誰かの愛し方。
このドラマのタイトル『3 Will Be Free』は、3人が逃避行や家族の呪縛、今の生活から解放されることを予感させる言葉であるとともに、世の中に存在するしがらみや固定観念からの解放でもある。そう感じられました。
3人のシーンはとても穏やかで、儚さがあって、非常に美しいんですよね。
このドラマの結末をどう受け取るかは、見た人次第ですが、僕が感じたことは、愛情に正解も枠組みもないということ。
「この人を大切にしたい」という想いが、そこにあるだけなのではないか。そう感じました。
……ついうっかり社会派な感じで進めてしまいましたが、最後に1つだけ、これだけはスルーできないっ!!
5話、NeoとShinがバドミントンをした後のシーン。
アートのような美しさの中に、2人の可愛らしさが詰まっていて、それでいてセクシーなキスシーンが、この世のどこにありますかっ!?
ここにありましたっっっっっ!!!!!
キスの直後に笑っちゃうところまで含めて、
尊すぎるぞっっっっっ!!!!!
この後のこのやりとりもね、そりゃNeoのこと好きになっちゃいますよ。罪深い男だっ!!
あと、ここもすごく好きなんです。
Neoが迎えに来てくれて、よがっだねぇぇぇぇぇ(大号泣)
きっと人によって、見終わった後の感情が大きく異なるドラマだと思いますが、僕は改めて好きだと思う人・モノを、まっすぐに大切にしよう、愛情を伝えようと感じた作品でした。
もっともっと広まってほしいドラマだなぁ。
ここまで読んでくださって、ありがとうございます。
最後に、もう1つだけっ!!
あの、えっと、このシーンは、TayTawan氏のドキュメンタリーですよね?