RamKingで振り返る「My Engineer」② 〜Ramがしゃべってくれた日〜
初めましての方も、引き続き読んでくださっている方も、ありがとうございます。
ついに「Kiss」を見て、「Kiss Me Again」に駒を進めた雑食ライター・アリタケです。
と言いつつ、今回もタイトルの通り、「My Engineer」の推しカプRamKingを振り返っていきたい。
※ここからはドラマの内容にがんがん触れていくので、「これから見ようと思ってます!」という方はご注意ください。
前回の記事の最後で、サクッとこう書きました。
あいみみにしろハエトリグサにしろ、Ramにとって、自分の行動や言葉を覚えていて、なおかつ当たり前のようにギフトを与えてくれる存在は、貴重だったのではないかと想像できるんです。
そう感じたのは、Duenのこのひと言があったから。
11話でRamが家出をした際に、ようやくRamと連絡が取れた時のひと言です。Duenのこの言葉に、TangもTingTingもPhuも同意します。
Ramと仲良しな4人ですが、家出の理由は誰も深追いしないんです(Phuは興味本位で気にするものの、実際には聞きません)。それはきっと、Ramは多くを語らないと知っているから。
実際、5人のシーンでも、Ramはほとんどしゃべりません。Kingと一緒にいる時以上にしゃべらない。Ramのもともとの気質に加えて、きっと4人が多くを求めないからでしょう。
全14話の出来事でしか判断できないものの、これまでRamに一方的に話しかけてくる人って、弟くらいだったんじゃないかと思うわけです。
そう考えると、Ramのリアクションを気にせずにがんがん話しかけてきたKingは、Ramからするとかなりの変わり者だったことでしょう。だから、たった一度会っただけなのに、思い出し笑いをして、弟にも見透かされてしまった。
また、お互いによく知らない関係にもかかわらず、Kingは世間話のように自身のトラウマを語ります。
親友達にすら悩みを打ち明けないRamからすれば、あっさりと弱みを見せてくるKingという存在は特殊で、心の距離が一気に縮まったように感じたのかも。
そして、多くを語らないRamは、何かを求めることもほとんどしません。それは、Duen達に対しても。試験に必要な鉛筆すら、誰にも求めないわけです。だからきっと、誕生日でもない日に何かをもらうという経験も、ほとんどなかったはず。
そんな自分に対して、わざわざノートをまとめてくれたり、気になっていたハエトリグサを育ててくれたり、おまじないをかけた鉛筆をくれたり、何も聞かずに家に泊めてくれたり、なんの見返りを求めるわけでもなくギフトを与えてくれるKingに、Ramの気持ちが傾いていったのは、当然のことといえるでしょう。
だから、誰にも言えなかった悩みも、Kingには話せた。家族でも親友でもないけど、誰よりも自分を気にかけてくれる人だったから。
すべて曖昧なまま展開していくRamKingの関係ですが、1つずつ紐解いていけば、すごく自然な流れだと納得がいくんですよね。
長々と語ったギフトのくだりは、すべて僕の推測に過ぎないわけですが、明確にRamの態度が変化し、Kingへの心の開き具合が見て取れる部分があるんです。
そのカギとなるのが、RamのLINE。
RamとKingの会話といえば、Kingが一方的にしゃべって、RamがLINEで返信する形式。5話や10話の飲食店のシーンや9話で鉛筆を借りるシーンなどなど。
相対していても、RamはLINEを使ってきたわけですが、ある瞬間からLINEをまったく使わなくなります。
そう、10話でKingの実家を訪れた時。
離れのような場所でKingに「もしさ、悩みがあるんだったらいつでもここに来なよ」と言われて、Ramは「理解してくれる人なら、あなたがいます」と、初めてRamに対する感情を露わにするんです。そして、これ以降、LINEでの会話は出てこなくなります。
なんで、ここで一気に心が開くかといえば、Kingがものすごい察知能力を発揮したからだと思うんです。
Ramが父親の不倫に気づいてから、初めてKingに会うのが、このKingの実家。試験期間中だったこともあり、2人は会っていなかったのでしょう。
そして、KingはRamと会った瞬間に、悩みを抱えていることを察知したから、初めて自らRamの腕を引っ張り、その場を離れるのです。
確かにこの時のRamは、それまでと比べると弱々しく、何か言いたげな表情をしています。
とはいえ、一緒にごはんを食べる予定だったDuen達は気づいていなかった。その些細な変化にKingは気づき、何も聞かずに「何に落ち込んでるか知らないけど、君なら乗り越えられるよ」と、励ますのです。Ramの身になれば、こんなに頼もしい人いないですよね。
この「君みたいな人を理解してくれる人って中々いないでしょ?」って何気ないひと言も、きっとKingには深い意味も下心もないんだけど、Ramには深く響いたんじゃないかなって思います。
人の心の機微に敏感で、無意識に気を使えてしまうKingに対して、Ramの恋心は驚くべきスピードで膨れ上がっていくわけですが、最終話になってもRamからその気持ちを伝えることはありません。
それはなぜか……。
Kingが自分の感情に鈍感すぎるからだよっっっっっ!!!!!
Kingのこういうところねwww こんなこと言われちゃったら、Ramほど奥手じゃなくたって、告白なんてできないですよ。
では、なぜそんなKingが、最終話であんな行動に出たのか。……それはまた次回、今度はKing目線で検証したいと思います。
というわけで、今回もここまで読んでくださって、ありがとうございます。
最後に2つだけ、可愛すぎるRamでお別れ。
10話で「P'Kingの家」と聞いた瞬間、反応しちゃうRam可愛すぎましたね。
もういっちょ、12話で寝坊した時、超鈍感大王Kingに「シャワー行くぞ!」と言われて、一気に目が覚めちゃうRamも可愛すぎましたね。
そりゃ好きな人と一緒にシャワーなんて、目ぇ覚めるわ。
(スクショなので、アイコンやらなんやら写ってて申し訳ない)