見出し画像

Z世代がお酒を片手に過ごしたいシーンを深掘るプロセス

こんにちは、koyoi代表の石根友理恵(いしねゆりえ)です。スマドリ×koyoi 共同商品開発プロジェクトの第2弾となる今回は、ワークショップの流れや、Z世代のお客様がお酒を片手に過ごしたいシーンを洗い出すプロセスに関して具体的にどのように行っていたのかを紹介していきます。
 
ユーザーを巻き込みながら製品やサービスを開発する取り組みは事例が少ないことから、あまり普段触れることがない内容だとは思いますが、今回我々が実施した方法を一例として見ていただければと思います。

 

koyoiの”シーンペアリング”とは


飲みたいシーンを深掘りするといっても何をどのように行っていくのか?がイメージ湧きにくい方もいらっしゃるのではないでしょうか。
koyoiでは飲むシーンを考える際に、具体的な情景をイメージすることを大切にしています。例えば、「イタリア地中海でのサンセットクルージングを楽しむ夕焼け時と共に一杯」というように、その情景がはっきりとイメージできるほどに詳細な部分までシーンを定義することを行っています。
 
そのため、「華金にパーッと飲む」というような、ぼんやりとしたシーンではないというのが大前提としての考え方にあります。
この「気分に合わせて好きなシーンを選ぶ新しい飲み方」をシーンペアリングと私たちは呼んでいます。
koyoiから発売しているカクテルは全て「お酒を片手に過ごしたい心ときめく・癒しのシーン」をもとに商品開発を行っています。

 
このシーンペアリングの考え方をもとに、今回のワークショップでは、Z世代のユーザーと共に飲みたいシーンを深掘っていきました


 

ワークショップの流れ


当日はインフルエンサーや企業で働いていらっしゃる方から学生まで、幅広い職業のZ世代に参加を頂き、お酒に対する体質や、頻度もバラバラのチームに分かれてディスカッションを行いました。
飲みたいシーンの深掘りにあたっては、参加者の方に話してもらいながらイメージを鮮明にしていくために、以下のようなフォーマットを使って自分達の願いや憧れを出してもらい、それからグループごとに自由に議論をして具体的な部分を洗い出しました。



誰といつどこで、何をしながら飲むのか、またどんな会話をしているのかなど、
より詳細なシーンを設定して、
自分がこの状況でお酒を飲みたい!という瞬間を
参加者と深く話していきました。


「誰といつどこで」まではまだ想像の範囲だと思いますが、その先まで深堀ることで、そのシーンでお酒を飲む事を通じてどんな気持ちになるのか、感情の変化までイメージ出来てシーン自体がより鮮明に見えていきます。
 
 
最終的に10シーンを超えるアイディアが出た後に、参加者同士で共感を得たものに投票を行いました。
そこから選ばれた2シーンを次のステージの、シーンにあったレシピづくりの候補に決定しました!
 
このようにまずは飲みたいシーンを深堀り、その後の製品開発に繋げていくという流れでワークショップの第1回は行いました。
 
次に、最終的に出来上がる製品のアルコール度数をどうするか?つまり、どの程度の気持ちよさが心地よいのかという観点についても話します。
 
 
 

スマドリバーのアルコール度数の考え方とは


スマドリバーでは、0%、0.5%、3%の3種類のアルコール度数で100種類以上のドリンクを提供しています。
これにはスマドリバー「飲める人も飲めない人も、一人ひとりが体質や気分、シーンに合わせて、自分ぴったりの味とアルコール度数を選んで楽しめる場」という考えから来ています。
この考えを元に、当日のワークショップでは、飲みたいシーンと合わせてどの程度の酔い度になりたいのか、アルコール度数はどれくらいであるべきなのかという点についても議論を行ってもらい、最終的なドリンクのイメージを膨らましていきました。
 
 
 
以上、第2回ではZ世代のお客様がお酒を片手に過ごしたいシーンを洗い出すプロセスに関して書かせていただきました。
次回第3回には、今回洗い出した飲みたいシーンから実際に酒蔵さんとレシピ開発を行い、製品に落とし込んでいくプロセスを紹介します!


いいなと思ったら応援しよう!