【1歩目】SLが走る土地を歩く。
2022年8月
新花巻~土沢
始発の新幹線で訪れたのは新花巻駅。
このときはSLがマイブームで、SL銀河を一目見ようと弾丸日帰りで訪れました。
駅を出て、事前に地図で見て気になったポイントへ歩きます。
目的地は印象的に木が一本が立つところ。
田んぼが広がる、開けた風景の中に、ポツンと取り残されたように針葉樹。
SL撮影の経験が少なく、煙の量まで予測できませんでしたが、グラデーションの美しい客車がとらえられれば良いと考えておりました。
立ち位置を決めていると、他にも数人カメラを持った人たちが線路付近まで下っていき、やがてSLの太い汽笛が聞こえてきました。
SLはコトコトとのんびり通過して行きました。
撮影後、近くで草刈りをしていた田んぼの持ち主にお礼をし、次の快速列車に乗るため土沢駅へサクサク歩きます。
銀河を撮影したところだけではなく、畦道にはちらほらと取り残されたような木がありました。もしかすると、これらの木は場所を言い表すのに役に立っていて、意図的に残しているのでは?と妄想。
駅が近づき、土沢のまちに入りました。
もう少し歩くと土沢駅。シンプルな意匠に青い金属葺きの屋根と赤いポストが映えます。
「快速はまゆり」が入線すると、数人のお客さんもホームへ出てきました。
この列車は遠野駅でSL銀河を追い抜くため、もう一度SLを撮影できます。
遠野~岩手上郷
遠野駅でSL銀河に追いついた。
快速の停車時間に、まじまじと観察します。
しばらく停車後、快速列車はSL銀河を残して遠野を発ちます。
私は後部からSLを眺めました。
次に降りたのは岩手上郷駅。
ホームの端でシンプルに正面を狙います。
SL通過時刻が近づくと、近所の方なのか子供連れの家族がわらわらと見物に集まってきました。
そして、煙とともにSLが姿を見せる。
手を振る乗務員さんとそれにこたえる地域の方々。
止まらない駅でもSL列車の存在感は大きいと感じました。
岩手上郷~足ヶ瀬
さて、ここからSLに追いつくことはできないので、気が済むまで歩きます。
とはいえ、列車の時刻も考慮し「足ヶ瀬駅」を目指すことに。
途中、平倉駅に立ち寄り記念撮影。
このあたりから天気が怪しくなってきました。やがて雨が降り始めます。
しばらくすると雨は落ち着き、湿った景色を歩き続けます。
途中、有名撮影地のひまわり畑近くを通りました。管理人のおじさんと軽く立ち話をしてから、足ヶ瀬駅を目指して再び歩き出します。
足ヶ瀬も無人駅。駅舎は比較的新しいようです。
先客がおり、お話しすると、釜石の復興住宅にお住いの方だそう。SL銀河を撮りに来たようで、かっこいい写真のついた名刺をいただきました。
足ヶ瀬~釜石
足ヶ瀬駅から列車に乗り、最後の目的地、釜石駅へ向かいます。
上有住~陸中大橋の峠越え区間を楽しみながら、あっという間に釜石市街。
釜石で到着後のSL銀河を眺め、少し休んだら東京へとんぼ返りです。
たった一日でしたが、SL撮影に沿線歩きに充実した一日になりました。
結果的には最初で最後のSL銀河撮影になってしまいましたが、孔雀と記念撮影できたのがいい思い出です。(下の写真)
帰りの新幹線は盛岡始発のやまびこ号。なんと東京まで各駅停車。
速いけど遅い新幹線でやっとこさ帰宅したのは日付が変わってからでした。
それでも関東から釜石まで日帰りで行けるのはさすが新幹線ですね。
訪れた路線:釜石線
訪れた駅 :新花巻、土沢、遠野、岩手上郷、平倉、足ヶ瀬、釜石
訪れたまち:花巻市、遠野市、釜石市
おわりに
突然思いついたようにnoteを書いてみました。
これからも書きたい順に過去の撮影旅を載せていこうと思います。
タイトル通り、これは私の備忘録。旅先で感じたこと、考えたこと、起こったこと、話したこと、忘れないようにメモを残したいというコンセプト。
少しずつですが、読みやすい文章を書く練習もしていきますので、温かい目で見ていただけたら幸いです。
natsu.