「四万十の海洋堂は遠く」について
「日本最後の清流」と呼ばれる 高知県を右往左往流れる四万十川(しまんとがわ)。
一般的な知識としては、美しい風景と豊かな自然の中を穏やかに流れる川というイメージだろうか。
ただ僕が目にした四万十川は水は濁り、強風で若干荒れ気味の濁流だった。清流は天気のいい日に訪れるから「清流」なんだと気付かされる。
せっかく四国まで来たのにな。楽しみにしていた四万十川を巡る屋形船も運行中止だったしなんてこった。
四万十の海洋堂
先日 四国に行ってきました。どこかに旅行しようかと悩んだ結果、10年以上行っていなかった高知県と愛媛県に久しぶりに行ってみるかとなったのだ。
高知といえば「四万十川」ということで、そこをじっくり観光しようと計画していたが現地に訪れた期間 ほとんどは雨模様で、そこに清流なんてものは存在しなかった。
そんな四万十の奥地に世界的フィギュアメーカーで知られる『海洋堂』のミュージアムが建てられている。
メーカー自ら「わざわざいこう!へんぴなミュージアム!」と謳っているくらい辺鄙な場所にある廃校を改築して出来た博物館だ。四万十川沿いの道を辿っていき、そこから更に山奥の道を進んで辿り着く。高知空港から車で2時間近くかかるだろうか。
対向車が来ないことを祈りながらクネクネと走る狭い道の先に、場違いな派手な建物が見えてくる。
市販品としてのフィギュアの造形レベルを格段に引き上げた海洋堂の8,000点程の作品と歴史を間近に体感出来るホビー館には、県外からはもちろん海外からも熱心なマニアが訪れるという。土日しかバスの運行が無い高知の山奥にまでくる外人さんも凄いな。(平日はここのスタッフが最寄りの駅まで送迎してくれるらしい)
館内の展示はかなりの物量で、クオリティの高い作品は観ていて飽きることはない。
フィギュアに興味のない人でも少なからず感化されると思う。
四万十川近辺を訪れる機会があれば、寄ってみては如何でしょうか?楽しいよ