見出し画像

「リゾートしらかみで青森に行ってラーメンを食べた!」について

リゾートしらかみに乗った!

先日『リゾートしらかみ』に乗ってみたくて秋田県に行ってきました。

タイパなんてクソ喰らえの5時間40分

家で飯を喰らいながらテレビで旅行系のYouTubeをよく観ているのだが、そこで何度か出てきた なんとも楽しそうな特急列車にいつか乗ってみたいと思ったのは ほんの数ヶ月前か。

『リゾートしらかみ』とは秋田駅から青森駅までを日本海の景色を堪能出来る五能線を経由して向かう特急列車だ。両駅を繋ぐJR奥羽本線という近道ではなく、わざわざ5時間以上かけて遠回りする列車である。

朝3時半に起床し、早い時間 羽田空港から秋田空港まで飛行機で行って、そこから秋田駅までシャトルバスで向かい秋田駅からその特急列車に乗る手筈を整えた。一泊二日の小旅行。
別に僕は電車好きというわけでもないし、何というかお金をとても無駄に使っている気もしたが そもそも人生に計画性などないので別にそれはいい。

秋田駅名物のロングコートチワワ
Illustrator初心者がデザインしたようなカラーリング
シートピッチが無駄に広い車内。A〜D席があるが眺めの良い海側になるA席を予約するのが神の教え
途中の千畳敷駅では降りることが出来た

秋田駅から乗り込んだ『リゾートしらかみ』は平日の午前便ともあって 車内は4割程の席の埋まり具合だったが、ハイシーズンには予約の段階で埋まってしまうという人気路線。
晴れた青空の下、日本海沿いを走る車窓からは景色の良い海岸線や奇岩を見ることが出来た。
途中の能代駅では乗客向けのイベントとしてバスケットボールチャレンジが行われたり、千畳敷駅では海岸に降りる時間が設けられたり、車内で津軽三味線の演奏会があったりと、「観光列車」として色々と乗客が楽しめるように考えられていた。

ただその日は早起きしたせいか、ほぼ座席で眠りに落ちていたので記憶は朧げだ。長時間座っていたのでお尻が痛くなったのは覚えている。あと、人って揺れる場所にずっと座ってるとおしっこが近くなることを知る。
降り立った青森県弘前駅までちょうど5時間。車窓を眺めることくらいしかする事がないのですぐに飽きる。
東京駅から福岡駅まで新幹線で何時間だっけ? たぶん今回が多分人生で一番長時間電車に乗り続けたと思う。4時間も5時間も電車になんて乗るものではないな と僕の経験値に刷り込まれたのであった。

 

ナンダカンダでまた青森に来てしまった

青森県に来たのは何度目だろうか。今回は弘前で一泊して翌日帰ることにした。今日は電車に乗っていただけなのにすでに夕方。
昼飯も食べるタイミングが無かったのでさすがにお腹も減った。
「そうだ、今まで食べたことのなかった あの憧れ(!)の『中みそ』のラーメンを食べに行こう」と弘前駅に着く前に決めていた。

土手町を歩いて聖地中三に向かう

『中みそ』とは弘前市土手町にある中三デパート内にある結構有名なご当地ラーメン屋だが、店舗がどこにあるか見つけられなくて、地下一階の薄暗い隅の方にある目立たない看板を見つけるまで結構探し回った。
なんか勝手なイメージで、家族連れで賑わう明るいフードコートだと思っていたが、僕以外に客は営業途中とみられるサラリーマンだけ。場末感が半端ない。まぁ平日のこの時間だしな。
さっそく「中みそラーメン」を注文する。
無機質なテーブルでラーメンを待つ間、イトーヨーカドーにあった『ポッポ』にいるような錯覚を覚えた。(ポッポって全国区なのかしら?)

さっそく出来上がったラーメンを啜る。
「んー美味い!」僕好みの味だ。たっぷりの野菜とニンニクのたっぷり効いた甘めの味噌スープが細麺に絡む。味噌ラーメンは正義だ。
気取ったラーメン屋が増えている昨今の日本。「ラーメンはこれで良いのよ」感を 遠く津軽の地で思い出させてくれた。

ありがとう中みそ。ありがとう青森県。

写真がヘタクソなだけで、ラーメンは美味い
中三デパートの後ろ姿。時代を生き抜いてきた男の哀愁を感じる

翌日は朝からレンタカーを予約したのであそこに行くことに決めた。しかし…

つづく

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?