「FOURs」について
eternityとは
永遠、永久、無限の過去、(死後に始まる)永遠の世界、来世、(際限なく思われる)長い時間
嫌でも時間は流れていくし、嫌でもいつか命は尽きるし、嫌でも人の想いや周りの環境は変わっていくと、大人でなくても理解している。
「永遠」なんてものは世の中に存在しないと理解すればするほど、あきらめたり妥協することに慣れる(僕のような)ダメ人間になるのである。
妥協人間のくせして「彼女は俺のことをずっと好きでいてくれるはず」とか「あそこの飯屋は美味いので潰れることはない」とか「あのグループはずっと続くことは当然なことでしょ」とか、他所に対しては「永遠」を気軽に要求しているのがさらに厄介だ。
2月9日に唐突に発表された僕の大好きなグループがメンバー全員卒業。その日の仕事終わりに目にしたそれは疲れた頭には理解し難く、なぜか吐き気を催す(!)。
バンドでもアイドルグループでも解散や脱退はあるのは当たり前だけど、RINGOMUSUMEの4人に関してはそんな前兆は感じられなかったし、メンバー間の仲の良さや、所属事務所やファンとの関係性の良さ、何よりまさに青森から全国区に知名度が広がりつつある時に何故⁇ スピードに乗ってきたところでそれらを切り離してどうするのさ⁇ といった思いが駆け巡る。
でも冷静になって考えれば一人ひとりに夢も希望もあって、その想いがそこに居ることよりも大きくなれば、別の道に進むのは正しいことだ。
特に10代20代の若い頃でなければ出来ないこともあるし、もはや現状維持に精一杯の僕からしたら、安定を捨てて新しい道に進む人には尊敬しかない。
そこらの大人よりずっと物事を考えて行動してる彼女達はカッコいいよ。
でもやはりコロナが無ければ違う未来だったのではないかと思ったりする。歌とダンスが本業なのに、この2年間イベントを含め有観客のライブはほぼ無かった。アルバムの発売延期や全国ツアーの中止など、モチベーションを削りまくることが多すぎたのではないだろうか。
過剰(だと僕は思う)すぎる事務所のコロナ対応でなく、(他のアーティストがやっているように)観客数を減らしたり様式を臨機応変に変えていれば有観客でのライブやイベントはいくらでも出来たはずだ。
SNSを見廻すと「RINGOMUSUMEのファンになったけどライブには行ったことがない」という方が少なからず居るようだし、みんな目の前での生のライブ観たかったよなぁ。
去年RINGOMUSUMEは『Eternity』というアルバムを発表した。
「永遠」の意を名付けられたタイトルを知った時、「あぁ、この4人でずっと活動していくのだな。覚悟を決めてくれてありがとう!」と勝手に思い込んだのだ(何という独りよがり…)。
永遠なんてものは世の中に存在しないのにね。
もうすぐでRINGOMUSUMEのFOURs時代が終わってしまう。色々考えると具合が悪くなりそうなので、もはや濃いめの酒で紛らわすしか無い。でも
ラストライブには行きたい。そうだよ全ては一度きりのことばかり。最強のFOURsの姿を己の網膜に焼き付けなければますます酒が濃くなってしまう。
3月末の弘前はまだ雪が残っているのだろうか?
2019年9月12日に渋谷WWWにて開催されたワンマンライブ「RINGOMUSUME 19th ANNIVERSARY LIVE ~20周年前年祭~」のアンコールラストに歌われた『FOURs』。4人の絆やファンとの関係性を込めた王林さんも作詞に加わった曲だが、ステージでは4人が手を重ね合わせるシーン(振り付け)が何度か見られる。
その日のリーダーは一度そこで手のひらを上に向け、他の3人の手をぎゅっと優しく握った。 最高で最強の4人だと思ったよ。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?