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「東京上空いらっしゃいませ」について

先日、急に有給休暇を使って奄美大島に行ってきました。
今年に入ってからどこにも遠出していないストレスが限界を迎えたのと、最近その美味さを知った「黒糖焼酎」が奄美群島でしか製造されていないことに興味を覚えたタイミングが重なり、じゃあちょっと本場の黒糖焼酎を飲みに行くとなった訳です。
人の少ない羽田空港から約2時間。定員の三分の一位しか席の埋まっていない飛行機に乗って行ってきました。
が、時期を間違えた。たどり着く場所は南国、季節は梅雨だ。旅行日の天気予報を見た時の不安が当たり(日本の気象情報は優秀だね)、現地に居た3日間常に雨か 引くくらいの土砂降りで、連日ホテルの部屋に帰ったら、備え付けのドライヤーでぐしょぐしょになったスニーカーを乾かすという悲しいこととなるのだ。

そんな大雨の奄美の話はおいおいするとして、今回遠出して一番印象に残ったのは奄美のことではなくて飛行機の車窓(?)から見えた景色のことだ。
飛行機の席は必ず窓側にするようにしている。加えて(エコノミー席だと厳しいけど)窓から見える主翼の面積が少ない席が良い。
雲ひとつ無い時は最高だ。海や山や海岸線や街を上から見下ろせることなんて飛行機に乗ったときにしか出来ないだろう。

僕はよく羽田空港を利用しているが、羽田空港では国際線の増便を目的として、2020年3月29日から新飛行ルートの運用が開始され、それは南風が吹く日の15時から19時のうち3時間に限定して使用するルートとなっている。
要は今までは飛行ルートとして避けていた都心上空を空路として利用出来るようになったのだ。
羽田以西から羽田空港に着陸する場合は、千葉方面から東京湾をグルっと反時計回りに旋回して侵入するのが常だが、今回の飛行ルートは旋回することなくそのまま北上していったので、「なんかのトラブルあったのかな」とちょっと思ったりもしたが、そのうち「これが羽田新ルートか」と理解した。

東京は広い。関東平野くらい広い一面に街が広がる光景は、世界でも東京くらいだとどこかで聞いたことがある。そんな街と人が鳥瞰出来るって気持ちが良い。窓の外の景色に釘付けだ。気づけば飛行機内の窓側の人の殆どがその景色を眺めている。きっとゴジラもモスラもその他諸々の怪獣達も東京の街並みを見たかったのだけなのではなかろうか。
スカイツリーも東京タワーも皇居も国会議事堂も上空から一望できる機会なんて初めてなもんで最高だったし、やっぱ窓側は正義だと思ったりしたのだ。

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