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「名盤」について
『アルバム』って『アルバム』であって、ただ10曲位入ってるだけの存在ではないと思うのよ。一曲目の音の始まりから最後の曲の最後まで、背骨が通っているというか収録曲すべてが一つの方向を向いているというか。そこに製作者の本当のセンスが垣間見れると思うのさ。音だけでなく、CD(レコード)パッケージのアートワークや歌詞カードを含めた見せ方のセンス、プロモーションやセールスとかを含んだセンスもね。だからシングルコレクションのようなアルバムは名盤にはならないよね。
今の時代、音楽を聴くのはサブスクリプションが全盛で、言い換えると一曲単位の価値が求められる時代。今まで知らなかった音楽に気軽に出会えるという時代になったけど、そっから突っ込んでそのアーティストのメディアとしてのアルバムを3,000円位払って買おうなんていう人は令和の時代あまり居ないだろう。ふつうの人はCDなんてもう買わなくなった。そうね夢中になれるモノがあるとホントにステキな人生。
(それでも日本の年間音楽ソフト売上約3,000億円のうち約75%はCD等のメディアが占めている)←←←これって『日本の音楽業界が諸外国から遅れている』という論調がよく見られるけど、それだけの話しではなくて日本人アーティストのCDアルバムの「モノ」としての価値が海外の「モノ」より高いのも一つの要因ではないかと思うのよ。上に書いたアートワークセンスね。海外のCDアルバムなんてディスクと紙ペラしか入ってないでしょ(主観)。
手にとってワクワクするようなCDは中身の音楽の価値を更に高めると思うのよ。そんなワクワクをアーティストが創ってくれる限りCDショップに通う人は居続けるでしょう。
いいアルバムに出会いたいなぁ。いい曲よりも。