23✦変わるきっかけ
自己分析
選手権決勝後、「自己分析」というひとつの宿題を課しました。
その中で、選手たちの感じてることをたくさん吸い上げました。
敗戦から学ぶことはとても多く、今回の悔しさをこれからの成長に繋げようとする姿勢はすごく重要です。
特に3年間の集大成となる3年生は「やってやる」という気持ちがこもったものが、他学年より多かった気がします。
強いこだわり
しかし、僕が個人的に気になっていることもあります。
それは、アドバイスに対しての返答です。
多くの選手には個人的にDMでアドバイスをさせてもらいました。
そのアドバイスに対しての返答の中で1番多かったのが、
「ありがとうございます。頑張ります。」
といったニュアンスのひと言のみ。
返答をくれた選手の2/3はこの返答でした。
もちろん感謝の気持ちを述べることは悪いことでもなんでもないのですが、自分の課題に対してのアドバイスをしているとなれば、またとないチャンス!と思ってもっと掘り下げないのかな…と。
気を使うのもあるだろうし、時間の関係もありますが、僕が逆の立場だったら、いただいたアドバイスに対して、おそらく質問責めにしてしまうくらい掘り下げてしまうはずです。
探究心の塊というかなんというか…悪い癖なのかもしれませんが。
要は、自分を客観的に見ることや、情熱やこだわりをどれだけ強く持っているか…が大事だと思うのです。
変わるきっかけ
そんな中、1人の1年生(今大会はBチーム)が、Aチームに上がるために自分に必要なこと、自分の客観的な立ち位置、今後の課題など、分析面からもどんどんアドバイスを求め続けている状況にあります。
このnoteのリンクも送り、参考にもしてもらいました。
10日後の九州大会までにはなんとしてもアピールしてメンバーに入り、スーパーサブでもいいから自分の武器を存分に発揮してチームの力になりたいと、今までのその選手とは違い、今回のアドバイスを最大限に活かそうとしている様子です。
正直、選手自らがこのくらいの強い決意を持って取り組めば、チームとしても個人としても、大幅にレベルアップできると思います。
アチーブメント・ゴール・セオリー(達成目標理論)
目標を設定する際に大切な「アチーブメント・ゴール・セオリー」というものがあります。
「課題目標志向」と「自我目標志向」の2タイプの内どちらで、その後が大きく変わるというもの。
特に高校生年代となると、多くの選手は「自我目標志向」が強くなる傾向にあります。
監督やコーチを警戒して、怒られないことをまず最優先に行動をします。
これではどんどんトップダウンの組織になってしまうので避けたいもの。
指導者を良き導き手と捉えて、アドバイスをもらいに来るかは、転がっているチャンスをいかに掴めるか…とも言えますね。
変わるきっかけを掴んだ彼女が、今後はAチームの一員として必ずチームを助ける存在になるはず。
10日後までにどこまでアピールに成功するかは分かりませんが、ポジティブチェンジを楽しみに見守りたいと思います。