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【MBTI】各タイプとポモドーロテクニック

 ポモドーロテクニックという言葉をご存知だろうか。

 「25分勉強をし、5分休憩する、このサイクルを繰り返す。人間の集中力は50分程度が限界なので、こまめに休憩を挟むことで長時間作業ができる」という理論である。

 科学的にはそれが正しいのかもしれないが、私はこの勉強法を試して上手く行ったことがない。InstagramやYouTubeでは割と奨励されている方法なので、知名度は結構高いのだろうけど。

 昔はこれを知ってもなかなか上手く行かず、自分はどこまで怠惰なんだと嘆きに嘆いたこともあったが、今なら分かる。これはおそらくNP型には合わない勉強法だと。

 おそらくだが、こんな方法が最も効果的になるのはSJ型なのだろう。SJ型という存在は「マシンのように業務を淡々とこなす存在」(←イブリースさんの記事より)だからだ。25分勉強しろと言われたらちゃんと勉強できるし、5分休めと言われたらちゃんと休むことができる。自律性も高いので、5分の休憩が10分になるとか挙句の果てに勉強そのものを止めてしまうとかそういったことはまず起こらないのだろう。あと、あえてキリが悪いところで止めろと言われても(そこに抵抗はあるかもしれないが)多分止めることができるだろう。人によっては「キリがいいところまでやる」よりも遥かに「一定時間経過したら止める」の方が優先順位が高いのかもしれない。

 意外かもしれないが、おそらくSP型もSJ型並み、あるいはそれ以上にこの方法にそれなりの適性を示す気がする。個人的にSP型はチーターみたいな存在だと思っていて、短時間の火力がとんでもなく高いタイプのように思えるのだ。むしろ長時間ダラダラ勉強するというのが1番苦手なのだと思う。彼らはマラソンよりインターバルの方が得意なんだと思う。知らんけど。InstagramやYouTubeを見ていても、ポモドーロを使って勉強している人たちは妙に映えが意識されているように思う。彼らの場合は「勉強している自分」すらもSNS発信の道具になるかもしれない。あるいは身近なインフルエンサー達の影響を受けて、「この方法で勉強してる自分めっちゃ偉い!QOL爆上がり!!」とか言えるのかもしれない。それが悪いとは微塵も思わない。どんな方法であれ、勉強をするのはいいことだと思う。ただ私には合わないが。
 あと、SP型の場合はグループでこの方法をやるのがいいかもしれない。みんなが頑張ってるので私も頑張る、という相乗効果が大いに見込めそうだ。5分の休憩でも会話を挟めばやっていけるだろう。ただし、そのまま会話を続けて戻ってこない可能性があるので、グループの中に1人くらいS J型を混ぜておくと安心かもしれない。

 科学的にはこの方法が最も効果的なのかもしれないが、多分その検証の時にサンプルを全員S型にしてしまったのではないかと思えるくらい、この方法は合う合わないが激しすぎると思われる。

 じゃあN型はどうするんですかと言われると、これまたNP型とNJ型で変わりそうである。

 おそらくNJ型はSP型とは真逆で、最大瞬間風速を速めるよりも長時間持続的に努力する方がいいだろう。中途半端な休憩を挟むよりはぶっ通しでやる方が効果は見込める。インターバル走よりマラソンの方がいい方なのだろうと思う。ちなみに私の母親はおそらくINFJだと思われるのだが、マラソンの方がいいらしい。なんでも、車が渋滞にハマると燃費効率が悪くなるのと一緒なんだそうだ。

 NP型に関しても、ポモドーロは合わないと思う。というか合わない。少なくとも私(ENTP)と私の友人(INFP多め)で合っているという人を聞いたことがない。

 NP型がNJ型と違うのは、マラソンもインターバルも嫌だという最悪レベルのワガママタイプ()であることだ。

 NJ型に関してはポモドーロ「が」合わないのであって、ちゃんとやるにはやる。個人的には「慣性の法則」という言葉がピッタリ来るのではないかと思う。やっている状態ならやり続け、休憩時間として休むなら休み続ける。明確にオンオフがはっきりしているのではないかと思う。J型の例に漏れず、自律性は高いので気分によってやるやらないを決めるわけでもないし、計画的に勉強できる。そもそも優秀だし結果もちゃんと出してくるので、わざわざポモドーロに頼る必要性もないのだろう。

 NP型の場合は違う。彼らにとってはポモドーロ「も」合わないのである。気分の波が激しいし、他人がどうこう言ったとて適当に聞き流している。ポモドーロで休憩時間の5分が来たらそのまま休憩から戻ってこないか戻ってきたとしてもやる気がない。あるいはキリが悪いからとちょっとキリがいいところまで伸ばした挙句マイペースにポモドーロをガン無視する。勉強の進度は(時間単位で見れば)3歩進んで2歩下がる的なやつである。最悪の場合は3歩下がる。彼らにとって勉強に対するガソリンとなるのはその教科に対する猛烈な興味だけなのかもしれない。普段から様々なことに対して興味を持ち、ふらふらと色々なところを彷徨ってしまうNP型が、勉強という1箇所の場所に留まっていられるわけがないのである。

 どうしてもNP型に勉強をさせたいのであれば、落単だの不合格だの赤点だのとにかくやらなかった時の罰を与えるしかない。焦りで頑張れるのは大抵このタイプだろう。あとは猛烈なる興味か。NP型の興味が勉強の方面に向けばよいのだが、それ以外の方面に向いてしまうとどれだけ管理教育を敷こうともミリ単位もやる気が出ない。NP型は勉強に関しては最もタイプ内の差が激しいのではないかと思われる。

 あとは、楽するための努力は苦なく頑張れるので、そこを活かして頑張るのか…私の場合はそれをやろうとして自分が凡人だということに気づき、仕方がないのでペルソナ被って頑張って勉強をしたタイプである。ただ、「このくらいやればいっか」の精神だったので、いつも詰めは甘かったが。私の場合は運良く勉強の方面に興味が向いたタイプだったので、まだマシだったと思う。ポモドーロが合わないと溢した友人の中には勉強以外の方面に興味の方向が向いてしまった人もいた。そういう人たちにとって、強いられた勉強は本当に苦痛でしかなかったと思う。

 忙しすぎて途中まで書いてその後一週間以上放置した結果、何を言いたかったのかよく分からなくなってしまった。勉強だけでなくこういった執筆作業にすらも波が存在するらしい。書ける時間があるからといって書けるわけでもないし、時間がない時に限って創作意欲は湧いたりする。勉強も似たようなものだなあと感じるのは、自身がやはりNP型だからだろうか。

 こう考えると、一番NP型にとっていいのは、やりたいと思った時に多少なりとも進めておくことかもしれない。嫌いなものにやる気なんぞ出るかと思われるかもしれないが、罰則や追試が設けられてしまうとこんなのには自分のプライド的にも時間的にも労力的にも絶対かかりたくないなと思ってしまう。いざ大量に時間があればみっちりやるNJ型と違い、時間があってもやらないのがNP型なのだと思う。

 余談だが、電車の中や来るまでの待ち時間などの空き時間に勉強するという人も結構多いと思う。大半の人は、時間を無駄にしたくないとかそういった崇高な意思に基づいて行っているのだと思うけど、NP型の私にとっては少し違っていて、基本的にはやりたいと思えばやるし、やりたくないと思えばやらない。気分が乗らない時にやったところで得られる効果が薄いからだ。だから、どんな状況でも勉強などができる人は本当にすごいなと感心する。

 本当に何を言いたいのか分からない記事になってしまったが、雑にまとめるとするならば、いくら科学的根拠に基づいていると言えど全員に対して効果抜群な勉強法など存在せず、自分の特性に合わせて勉強するしかないんだろうなと思う。それだけ。

 

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