スピード優先が正しいのか?問題
とかく経営者というのは会社を一気に成長させたくなる人たちです。心理学的にも経営者は協調性に乏しく、個性が強い人が多いというデータがあるそうですが、そういう人たちだからこそ会社という大きな組織を動かせるし、イノベーティブなこともやってのけるんですよね。
結論、スピード優先が正解
色々な会社を見てきましたが成功している会社はやはりスピード感が違う。ここでいうスピードとはふたつある。ひとつは事業そのものの目標設定が高い。もうひとつは課題解決スピードが早いということ。これ、実は自己否定力を前向きにできるかどうかがポイントなんです。そして、経営者ってこの自己否定をあっさりやってのける人が成功する傾向が高い。過去の成功パターンに固執する人はちょっと厳しい。(かっこ悪いと思う)
高い目標設定=挑戦する力
よく私は研修で「挑戦する力とは高い目標設定をする能力のこと」と話しています。(この研修内容についてはいつか書こうと思います)会社は内容の精度は別として(ひどい会社になると新しいファイナンスイヤーが始まってから事業計画を作ったりしてて呆れます、、でも上場会社です)経営方針やミッション・ビジョンがありサービス毎に事業計画があります。毎年のようにつくる事業計画はだいたい前年10月くらいから2ヶ月くらいかけて作成しますが、この時に「想定できる範囲」で計画をするようでは本質てきな成長は望めません。何故なら今の延長線上でやる場合は成長余地を食いつぶしているだけだから。これを私は「利益の先食い」と呼んでいます。やはり健全な成長には投資(資金とひと)が必要なんです。高い目標設定をし、それを達成するために投資をし次なる成長余地を作っていく。この連続が大切。
課題抽出→課題解決
まず、課題ってなんでしょう。そこがポイント。私は問題と課題は違うと考えてます。課題=目標設定と現状のギャップのこと。そう私は定義してて、これは私と仕事したことがある人は「また、この話か」と思われるぐらい伝えます。問題は解決しなくていいんです、成長課題だけやっていればいい。仕事していれば問題なんて山ほどある、ひとつひとつ解決してたらきりがないし有限である時間はあっという間に無くなっていきます。目標設定は高いほうが良いとひとつ目でお伝えしましたが、更に具体的である方が更に良い。具体的であるある方が実現可能性が高まります。それはなぜか。答えはリソースが集中するからです。言い方を変えれば、課題と問題の区別が明確になる。やるべきことが明確になるんです。なので、課題解決スピードもあがります。何も爆速で動けということではないんです。(だから爆速は失敗したと思います)選択と集中ってこと。目標設定を明確にし、現状とのギャップだけをじっと見て、そのギャップ(=成長課題)を解決することに必死になると成長できます。そう考えると自己否定って楽しくなっちゃう。優れた経営者はこの域にいる。
なので、このふたつをやると自然とスピード感はでてくるんです。スタートアップなんて問題と課題がカオス状態なんで、見極めをしっかりやらないと疲れ切ってしまう。社員や資金というリソースをどうマネジメントするかという問題のヒントにもなるんじゃないかな。
まとめ
目標は高く、具体的に。現状とのギャップを埋めることに集中すると自然とスピードは出てくるよ。